見えない・見えにくい特性を活かして、
子供たちの才能を引き出す
ロービジョンコーディネーターの
エリカです。
このようなことを聞いたことはありませんか??
「視覚的な特性を持つ子どもには、強みがあります。」
こう言われても、「それは聞いたことがあるけど…」と
感じる人も多いかもしれません。
でも、私が気づいたのは、見えなさ、見えにくさという視覚特性を
持つ子どもたちには、私たちがまだ見過ごしている『未来を作る力』が
あるということです。
今日は、一般的な「感覚が鋭い」といった話ではなく、
視覚特性を持つ子どもならではの独自の強みに焦点を当ててみたいと思います。
一つの強みは、思考の「柔軟性」と「深さ」
視覚情報が少ない分、子どもたちは自分の中で情報を組み立てたり、
想像力を使って補ったりすることが得意です。
この力が育つと、「一つの答えにとらわれない柔軟な思考力」や、「情報を深く考える力」が生まれます。
自分で作る「新しい視点」の能力を感じるこんな出来事が、、
例えば、我が子がこんな話をしてくれたことがあります。
「何かを見なくても、その周りの音や空気で感じることがあるんだよ。たぶん、見えないほうが想像する楽しさがあるのかも。」
これは驚きでした。
私たち大人は「視覚」に頼りすぎて、「情報をそのまま受け取る」ことが当たり前になっています。
でも、視覚特性を持つ子どもは、「自分なりの視点で再構築する」という、
思考の柔軟性を自然に持っているんです。
二つ目は、観察力ではなく「洞察力」
視覚的な情報に頼らないからこそ、視覚特性を持つ子どもたちは「一歩先を読む力」があるんですよね♡
これは、目で見た表面的な情報ではなく、物事の背景や意味を深く理解する力で、
これってもう生まれ持った才能ですよね!!
ある日、友達の声を聞いてこう言いました。
「○○ちゃん、ちょっと元気ないみたいだよね。」
話を聞いてみると、実際に少し悩みがあったみたい、
「どうしてわかったの?」と聞くと、娘は「声がいつもと違うのがわかったよ」と。
目に見えないものを感じ取り、表面的なことだけではない背景まで感じ取る洞察力。
娘たちのような視覚的な特性をもつ子たちの才能アルアルなんじゃないかなって思います♡
三つ目の強みは、自分のルールを作るのが得意!!「仕組み化能力」
視覚的な情報が限られているとき、
娘たちは自分で「分かりやすいルール」や「やり方」を編み出すことが得意です。
これが、いわゆる「仕組み化する力」と私が命名しました(笑)
例えば、調理を効率化する方法
娘たち二人ともが、料理やお菓子作りが大好きですが、
「どこに何があるのか」を考えなくてもいいように、
自分なりの「道具配置のルール」を作ったりしているんです!!
• 包丁の置き場所は必ず、右側。
• 材料は音で分かるよう、金属製ボウルに入れる。
この仕組みのおかげで、視覚に頼らなくても調理がスムーズに進むことが出来るよになったんです♡
この「自分のための仕組み化」は、視覚特性を持つ子どもだからこその発想力だと思っていて、いいアイデアですよね♡
特性を「未来を作る力」に変えるヒント
視覚特性を持つ子どもたちは、一般的な「強み」という枠にとどまらない、独自の力を持っています。
私たちがその力を見つけるには、「どうやって自分なりに工夫しているのか」に注目することが大切だと思うんです。
• 柔軟な思考力をのばすには?
「こうなったらどうなると思う?」という問いかけで想像力が広がります。
• 洞察力はこう伸ばします!
「どうしてそう思ったの?」と聞いてみると、子供の考える理由を知るのも楽しいですよ。
• 仕組み化能力は一緒にやりながらヒントをだす♡
「やりやすい方法を一緒にまず見つけてみて。そうすると仕組化環境が整いますよ」
わたしが、伝えたいことは、
どの力を伸ばすにしても、
生まれ持った特性だから勝手にできるようになるってことでは無いんですよ!
まず、私たちお母さんが、子供たちが置かれている状況を理解することなんです!
子供たちの、見えなさ、見えにくさの世界を体験しないと、持ってる力を伸ばしてあげられるヒントがわからないまま。
私がやりつづけていることは、これ!子どものその世界を理解すること!!これが理想の未来への近道への切符なのです。
次回のテーマ:娘たちもすっかり使いこなしている。 AIが特性をさらに引き出す方法
次回は、視覚特性を持つ子どもたちが持つ「未来を作る力」を、
AIがどのようにサポートできるのかについてお話しします。
この記事が、新しい発見や気づきのきっかけになりますように♡♡