こんにちは、エリカです!
視覚障がいを持つ乳幼児の発達を促すためには、遊びを通じて感覚を育むことがとても大切です。
今日は、「空間認知能力」を育む具体的な遊び方や、家庭でできる環境の整え方をご紹介します。
1. 空間認知を育てる遊び
視覚障がい児にとって、空間認知能力は周囲の環境を理解するための重要な力です。以下の遊びを取り入れてみましょう。
触覚を使った遊び
•ベビージム
手を伸ばすと音が鳴る仕掛けを取り入れることで、手と音の因果関係を学べます。触覚や聴覚の発達に最適です。
→ 初めは親が一緒にお手本を見せ、少しずつ自分で触れる体験を促しましょう。
•凹み付きテーブルでの触感遊び
テーブルの上に、柔らかい布や凹凸のある素材を配置します。
子どもが自分の手で物を探し、触ることで触覚を刺激します。凹みがあることで物が落ちにくく、遊びに集中できます。
聴覚を使った遊び
音探しゲーム
音が鳴るおもちゃを隠して、「音を頼りに探す」遊びをしましょう。音の方向を追いかけることで、空間を把握する力が育ちます。
音が鳴るガラガラやおもちゃを叩く遊び
ガラガラを振ったり、叩くと音が出る楽器でリズム遊びをしてみましょう。自分の行動が音として返ってくることで、聴覚と運動の結びつきを学べます。
2. 自立を促す日常の工夫
食事の自立を助ける工夫
食卓において、手の届く範囲に食器やカトラリーを配置。
食器は、縁が立ち上がっているものを使うと、子どもが触覚で位置を把握しやすくなります。
排泄の習慣づけ
トイレトレーニングには、音や触覚を活用しましょう。
例えば、便座の位置を手で感じ取れるよう、特定の素材(滑りにくいマットなど)を敷いて環境を整えるのがポイントです。
3. 環境を整えるアイデア
探索しやすい環境づくり
柔らかいマットやサークルベッドを活用し、子どもが安心して動き回れるスペースを作りましょう。
手を伸ばせば届く場所におもちゃを置き、探索を促します。
物の位置を固定する
お気に入りの物を決まった場所に置くことで、子どもが「ここにある」と覚える力が育ちます。これは記憶力や空間認知をサポートします。
4. 記録を活用する
遊びや行動の成果を記録することで、お子さんの発達段階を客観的に把握できます。
例えば、以下のようなポイントをメモしてみてください:
•どんな遊びに興味を示したか
•音や触覚に対して、どのような反応をしたか
•新しい行動や自立の兆し
これにより、次のステップを見極める手助けになります。
視覚障がい児の発達支援は、小さな工夫と積み重ねがとても大切です。
大掛かりな準備がなくても、日常生活や身近な遊びを通じて、お子さんの感覚や自立を育むことができます。
ぜひ、今日ご紹介した遊びや環境づくりを試してみてくださいね!
エリカ