手術前と後の、心に関するあれこれ | まちよいブログ

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2014年4月に大腸全摘手術、8月ストマ閉鎖手術済み。術後のさらにその後も元気です。

私が住んでいるところは、桜が9分咲きといったところ。


野暮用を済ませがてら、セブンのアイスコーヒーを持って

ひとりでお花見散歩してきました。

コーヒーうまっっ!えー100円だよ!?



いっぱいお日様を浴びて気分が良いので、

久々に病気関連のことを書いておこうと思います。

気分関係なかった~(ノ∀`)




大腸全摘とストマを作る手術をしたのが、昨年の4月17日だったので、

もうそろそろ1年が経とうとしています。

もうそんなになるのね~。


正直、大腸全摘手術自体はまだ第一段階なので、

もちろん一番の難所ではあるのでしょうが、手術自体は随分昔のことのように思えます。


私の場合、自ら病院を選んで手術してつかぁさいとお願いした立場なので、

手術にためらいはまったくありませんでした。



とは言え、大腸全摘手術の直前にね、

一番ナーバスになった瞬間がありました。



自分のお腹のどこにストマを作るか、

それを看護師さんに決めてもらって、お腹に油性ペンでマークするんです。



私はたぶん、女にしては自分の体についてドライというか、手術の傷が残ることに対してあまり抵抗感を持っていないのですが(お腹出して歩くわけでなし、と)

いざ看護師さんに油性ペンでお腹にしるしをつけられた時に、ぞっとしたというか・・・


ここに穴が開けられて、常に腸が飛び出てることになるのか・・・


と、想像にすぎないのに、想像しかできないからこそ、ものすごく不安になりました。

なんでもそうですが、未知のものって不安なんですよね。





逆に言えば、知ってしまえば怖くなくなります。


さすがに術後数日は自分のお腹がどうなっているのか、怖くてあまり触れられなかったのですが、

いざお風呂で対面してみれば、そこは紛れもなく自分のお腹なので、自分でも驚くほどあっさりと慣れました。


最近「寄生獣」という漫画にはまっていたのですが、ストマに対する愛着って、ミギー(主人公の右手に寄生する生物の名前ね)が可愛く見えてくるのに似ているかもしれない。

なんかこう、自分の体なのに言うこときかずに好き勝手して、本体を困らせている感じが・・・。


とにかく、「ストマこのやろう!(`∀´)オマエェ!」みたいな感情が芽生えます。



何が言いたいかと言えば、

大腸全摘もストマ造設も、怖くならないはずはないと思います。

どんなに下調べをしても、怖いものは怖いんじゃないでしょうか。


でも、案外大丈夫です。

ちゃんと受け入れられますよ。


実際、大腸全摘手術をして体が随分楽になった、という患者さんは多いです。

メリットは大きい手術です。


大事なことは、ストマも、手術によってできた体の傷も、

自分自身がどう受け止めるかだと思います。


こんな言葉は使いたくないのですが「傷物になっちゃった」「もうお嫁に行けない」というのは、

他人の目を気にしているように聞こえますが、実際に気にしているのは、自分の価値観です。

自分自身が、手術をして体に傷が残っていたり、オストメイトであることを気にしているのです。


案外、他人の目というのは、優しかったりしますよね。

私は身近な友人には隠さず「人工肛門にした」と言いましたが、わりと普通に飲んでくれましたw


もちろん、持病があることや手術の傷についてネガティブな反応を示す人もいますが、もともと世の中、良い人も悪い人もいますから。

こいつは性格が悪いんだな、と思ってやれば良いのではないでしょうか。


気にすべき他人の目など、本当はないのだと思います。

気にするなら自分の体調と体力です。それが許してくれるなら、なんだってできるしどこへでも行けます。




なにやらものすごく説教くさいえらそうな話になってしまいましたが、

手術からストマクローズまでひととおりやって、ほぼ元の生活ができるくらいに回復した今思う、純粋な感想です。


ただ自分の身に起こったことを書いているだけなので、あくまでひとつの例くらいに思って頂けたら幸いです。