『春が二階から落ちてきた』
そんな意味深な言葉から始まるこの作品。
冒頭から面白く深いシーンで、
これ当たりだなって思った。
伊坂さんは裏切らない。
この映画は、家族愛 が決定的なテーマ。
見ながら自分の家族に置き換えたとき、すごく震えた。
あらすじはこう。
大学院で遺伝子の研究をする兄の泉水と、
自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟の春。
2人は、仙台の街で起こる連続放火事件と、現場近くに必ず残されるグラフィティアートの関連性に気付き、事件の謎解きに乗り出すが、そのことで24年前から今へと繋がる家族の謎が明らかになっていく。
言ってしまえば謎解き系だけれど、途中でどうでもよくなる。
大事なのはそこにはなくて。
印象的なセリフばかりが心に刺さる。
岡田くんの透き通った白さがミステリアスな雰囲気を充分に出していて、
加瀬さんの自分を消した演技にはものすごく感動した。
小日向さんがお父さん役なんだけど
あのふんわりとした笑顔と、それと逆にしっかりと真のある演技を見て、配役は本当に正解だと思った。
この作品の監督は、『Landry』の監督でもあって。
すごく、すごく昔に見て、未だに断片的ではあるけど脳裏に焼き付いてる。
重力ピエロもきっと何年たってもそうなりそうな気がする。
どんな状況であろうとお互いが唯一無二の存在で、支え合う兄弟の愛も存分に感じた。
『楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる。』
『本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。』
ユーモアに溢れる言葉ばかりで、見終わってから何度も思い出してしまう。
そんな伊坂ワールド満載なこの作品、是非どうぞ。
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