エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会
今まで開かれた各地の聴取会の様子が動画で見られるので、とりあえず全部見てみたのですが。
やっぱ各地とも紛糾してますね。
例の電力関係者が発言してた問題も、動画を見ますと雰囲気がよく判ります。
普っ通に混じってますね、ホント(^_^;)
利害関係者が混じって推進論を発言してる時点でもう茶番なんですが。
一応その問題は置いておいて、全体的に気になった部分を挙げてみます。
●開会前の前置き
だいたい何処も政府側が資料を配布しており、会に入る前に枝野さん他の政府関係者から、
2030年原発比率についての説明が入ります。
説明、というのは言い換えますと
「原発を減らすと電気代がバカ高くなり、CO2で地球環境が破壊され、
安定供給も出来なくなって企業が破綻し、人命も失われますが構いませんね?」
という伝達です。
判りやすい誘導ですね。
言うまでも無く、これは「現在のシステムを変えない前提」での話。
総括原価と地域独占を温存し、電源三法交付金もそのまま。もちろん産業構造もそのまま。
また再エネ技術の急速な進歩は考慮せず、現在の原発事故の被害も脇に置いての話です。
もちろん全て経産省と電力会社による試算。
15%~25%案を推してる発言者の皆さんも、全員この立場な訳で。
●論点について 1
だいたい何処の会場でも、出た意見の中身は共通してました。
これは0%案でも25%案でも同じ。
おそらく、これから開催される会場でもそうだと思います。
問題は、浮かび上がった論点のズレをさらに追求する気があるのか無いのか、です。
追求する気が無いなら時間の無駄、という事で。
●論点について 2
なので、
0%案~25%案=大きく分けて「原発ゼロ」と「原発維持」の、主な論点を挙げてみましょう。
「原発ゼロ」意見
●絶対に事故を起こさない原発はあり得ない
●地震大国で原発は危険過ぎる
●被曝労働が前提
●核のゴミを将来世代に押し付け
●原発事故の不可逆性(汚染されれば元に戻せない)
・・・などなど。
0%案は「事故の危険性」「持続可能な社会」「倫理的問題」等に焦点。
基本的に言う事はありませんね。全てその通りです。
「原発維持」意見 (カッコ内は個人的な反論)
●再エネは系統不安定
(※一昔前の技術で今の系統を変えずに乗せた場合、それも太陽光・風力偏重なら、という話)
●安定供給が損なわれると、企業が海外流出する
(※海外流出の第一要因は人件費)
●電気料金が高くなると弱者にしわ寄せ
(※まず総括原価と地域独占を解除してから。電力会社の人間が言うべき事でもない)
●石油依存が高まるとCO2が増える
(※熱帯雨林の過剰伐採の方が大きい。また火力の技術革新でCO2の低減は可能。そもそも火力は過渡的手段)
●エネルギー安全保障の為に、原発は必要
(※火力は現在石油からLNGに移行。そもそも原発は火力とセットが前提なので話がおかしい)
●事故が人災なら、人災は解決可能な問題である
(※今現在の事実として、全く改善の兆し無し)
・・・などなど。
15%~25%案は「安定供給」を重視。
動画を見てると、発言者同士の論点が正面から衝突する部分が多々あるので。
その辺りから追求していく必要があるんじゃないかと思います。
何せ「原発ゼロ」の人と「原発維持」の人では、重視している部分が全然違うので話が通じないんですよね。
逆から見ても、「ゼロ」の人は安定供給リスクを疑いますし、「維持」の人は事故リスクを軽視する。
ここら辺の齟齬を追求して白黒つけないと、本質的な議論が何も無いまま話が決められてしまいます。
経産省の試算を丸呑みすれば、そりゃ原発ゼロだと日本が崩壊するという事にしかなりませんから。
●ヤジについて
会場からヤジが飛ぶ様子だけを見れば、いかにも自由な言論を妨害している風に見えますが。
この聴取会自体が全く公平でも無ければ、民主的とも言い難いですからね。
3案にそれぞれ3人づつの発言者、と言う事は
「原発ゼロ」・・・3人 「原発維持」・・・6人
最初から不公平な仕組みになってるんですよね。しかも人選は限定的だし。
なので、ヤジというか不規則発言が無ければ、むしろそっちの方が民主主義の観点からは問題。
僕なんかはそう思うんですがね。
まあこんな問題が出てくるのも、
さっさと国民投票をしないからなんですけど。










