テーさんのスミレカフェー -33ページ目

テーさんのスミレカフェー

面白いことが大好きで悪いことは許せない
さういふひとに私はなりたひ

エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会

http://kokumingiron.jp/


今まで開かれた各地の聴取会の様子が動画で見られるので、とりあえず全部見てみたのですが。

やっぱ各地とも紛糾してますね。


例の電力関係者が発言してた問題も、動画を見ますと雰囲気がよく判ります。


普っ通に混じってますね、ホント(^_^;)


利害関係者が混じって推進論を発言してる時点でもう茶番なんですが。

一応その問題は置いておいて、全体的に気になった部分を挙げてみます。



●開会前の前置き


だいたい何処も政府側が資料を配布しており、会に入る前に枝野さん他の政府関係者から、

2030年原発比率についての説明が入ります。


説明、というのは言い換えますと

「原発を減らすと電気代がバカ高くなり、CO2で地球環境が破壊され、

 安定供給も出来なくなって企業が破綻し、人命も失われますが構いませんね?」

という伝達です。


判りやすい誘導ですね。

言うまでも無く、これは「現在のシステムを変えない前提」での話。

総括原価と地域独占を温存し、電源三法交付金もそのまま。もちろん産業構造もそのまま。

また再エネ技術の急速な進歩は考慮せず、現在の原発事故の被害も脇に置いての話です。


もちろん全て経産省と電力会社による試算。


15%~25%案を推してる発言者の皆さんも、全員この立場な訳で。



●論点について 1


だいたい何処の会場でも、出た意見の中身は共通してました。

これは0%案でも25%案でも同じ。


おそらく、これから開催される会場でもそうだと思います。

問題は、浮かび上がった論点のズレをさらに追求する気があるのか無いのか、です。

追求する気が無いなら時間の無駄、という事で。



●論点について 2


なので、

0%案~25%案=大きく分けて「原発ゼロ」と「原発維持」の、主な論点を挙げてみましょう。


「原発ゼロ」意見


●絶対に事故を起こさない原発はあり得ない

●地震大国で原発は危険過ぎる

●被曝労働が前提

●核のゴミを将来世代に押し付け

●原発事故の不可逆性(汚染されれば元に戻せない)


・・・などなど。

0%案は「事故の危険性」「持続可能な社会」「倫理的問題」等に焦点。

基本的に言う事はありませんね。全てその通りです。



「原発維持」意見 (カッコ内は個人的な反論)


●再エネは系統不安定 

(※一昔前の技術で今の系統を変えずに乗せた場合、それも太陽光・風力偏重なら、という話)

●安定供給が損なわれると、企業が海外流出する 

(※海外流出の第一要因は人件費)

●電気料金が高くなると弱者にしわ寄せ 

(※まず総括原価と地域独占を解除してから。電力会社の人間が言うべき事でもない)

●石油依存が高まるとCO2が増える 

(※熱帯雨林の過剰伐採の方が大きい。また火力の技術革新でCO2の低減は可能。そもそも火力は過渡的手段)

●エネルギー安全保障の為に、原発は必要 

(※火力は現在石油からLNGに移行。そもそも原発は火力とセットが前提なので話がおかしい)

●事故が人災なら、人災は解決可能な問題である

(※今現在の事実として、全く改善の兆し無し)


・・・などなど。

15%~25%案は「安定供給」を重視。


動画を見てると、発言者同士の論点が正面から衝突する部分が多々あるので。

その辺りから追求していく必要があるんじゃないかと思います。


何せ「原発ゼロ」の人と「原発維持」の人では、重視している部分が全然違うので話が通じないんですよね。

逆から見ても、「ゼロ」の人は安定供給リスクを疑いますし、「維持」の人は事故リスクを軽視する。


ここら辺の齟齬を追求して白黒つけないと、本質的な議論が何も無いまま話が決められてしまいます。

経産省の試算を丸呑みすれば、そりゃ原発ゼロだと日本が崩壊するという事にしかなりませんから。



●ヤジについて


会場からヤジが飛ぶ様子だけを見れば、いかにも自由な言論を妨害している風に見えますが。

この聴取会自体が全く公平でも無ければ、民主的とも言い難いですからね。


3案にそれぞれ3人づつの発言者、と言う事は

「原発ゼロ」・・・3人  「原発維持」・・・6人

最初から不公平な仕組みになってるんですよね。しかも人選は限定的だし。


なので、ヤジというか不規則発言が無ければ、むしろそっちの方が民主主義の観点からは問題。

僕なんかはそう思うんですがね。


まあこんな問題が出てくるのも、

さっさと国民投票をしないからなんですけど
























文科省の月間降下物調査で、10都県からストロンチウム90が検出された件。


都道府県別環境放射能水準調査(月間降下物)における
ストロンチウム90 の分析結果について (文部科学省)

http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5808/24/194_Sr_0724.pdf


茨城県ひたちなか市で検出された6メガベクレル/k㎡が最大値でした。

ただしこれは事故直後H23年3月の、一ヶ月間の降下物としての値。


土壌調査では無いし、期間を通して見た量でもないので。

当たり前ですが決して、「今現在、茨城県の土壌のストロンチウムが6ベクレル」という事ではありません。


その事を念頭に置きながら報道記事を見てみます。



福島原発事故由来のストロンチウム、10都県で初確認 (朝日)

http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201207240365.html


茨城県では、2000年から事故前までの国内の最大値を20倍上回る1平方メートルあたり6ベクレルが検出された。これは大気圏内核実験が盛んだった1960年代に国内で観測された最大値の60分の1程度になる。


これは一ヶ月間の降下量の比較なのかな。その辺りが判りにくいです。


過去のストロンチウム90の観測値は、1963年の仙台市での358ベクレルが最高。核実験の実施回数が減り、その後は減少を続けたが、86年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の影響で一時上昇し、秋田県で6.1ベクレルを観測した。今回の茨城県もほぼ同じ値で、健康への影響はほぼないと専門家はみている。


チェルノブイリ後の秋田県で6.1ベクレル。それとほぼ同じと言ってるって事は、同一条件の比較で良いのかな。

60年代の降下量に比べると、いかにも少なく見えますね。


文科省はこれまで、ストロンチウム90の降下量をほぼ1年遅れで発表しており、昨年3月の観測値は今年1~3月ごろに公表されるはずだった。公表が遅れた理由について、文科省の担当者は「事故の影響でセシウムやヨウ素など主要な核種の検査を優先したため、ストロンチウムの分析が遅れた」と説明している。


「1年遅れ」は平時の話ですね。理由はもっともだけど、やっぱり遅い。



福島原発事故で放射性ストロンチウム、10都県に 文科省 (日経)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2404T_U2A720C1CR8000/


最大値は茨城県(ひたちなか市)で昨年3月に計測された1平方キロメートル当たり600万ベクレルで、「健康への影響は非常に小さい」(文科省)という。


ベクレルで書いてるので600万。

「健康影響が非常に小さい」というのは、まさか3月分だけの数字で言ってないですよね。

何にせよ曖昧な言い方だけど。


2000年から事故前までの放射性ストロンチウムの最大値は、06年2月に北海道で計測された30万ベクレル。


㎡当たりだと30ベクレル。この値を超えたので、事故由来だと判断されたという事。


今回計測された数値は、事故後に計測されている放射性セシウムの1万9千分の1~600分の1と小さい。


逆を言えばそれだけセシウム汚染が深刻な訳で。


核実験などの影響で、過去にも30万ベクレルを上回る数値は記録されており、文科省によると1963年に宮城県で3億5800万ベクレルという高い数値が計測されている。


60年代にはストロンチウム90が一ヶ月間にこれだけ降った事があったと。




以下、個人的に気になる部分を整理。


●セシウムとの比較


文科省のPDFはH22年4月~H23年12月までの期間中の、ストロンチウム90とセシウム(137・134合計)降下量の表を載せてます。

問題のひたちなか市の、3月部分を抜き出すと
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ストロンチウム90・・・6ベクレル/㎡
セシウム137・134・・・17000ベクレル/㎡


凄いですね。

記事にする時、こういう所にも言及した方が良いと思うんですけど。



●茨城県の土壌ストロンチウム


以前茨城県が行った、ストロンチウムとプルトニウムの土壌調査があります。


茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム、

プルトニウムの核種分析結果について (茨城県)

http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/files/20120216_01a.pdf

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ひたちなか市は土壌採取地点ではない為、不明。

測定された地点での最高値は、


ストロンチウム90・・・290ベクレル/㎡(土浦市)

以下高い順に、220ベクレル/㎡(大洗町)、140ベクレル/㎡(太子町)など。

プルトニウム239+240・・・15ベクレル/㎡(坂東市)

以下、9.2ベクレル/㎡(高萩市)、5.1ベクレル/㎡(神栖市)など。


H23年8月~10月にかけて採取された土壌の値とのこと。

少なくとも県の調査でこれだけ土壌に溜まっている。

セシウムについても、先の比率を考えれば当然それなりの量が溜まっているでしょう。


※ストロンチウム89とプルトニウム238は全地点で検出限界以下だったそうです。

 余談ですが、以前この検出限界値が幾らなのか茨城県にメールで問い合わせた事があります。

 返事は返って来ませんでしたが。



●核実験時代との比較


「核実験時代の放射能は現在の1万倍」と、よく言われます。

例えば適当にぐぐった所、次のブログの方も核実験時代との比較を安心材料としておられるようです。


「あなたが子供だった時東京の放射能は1万倍!」

週刊新潮記事を読む  (Ddogのプログレッシブな日々 様)

http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/34772537.html


僕はあまり詳しくないので、とりあえず反対意見として次の記事を。


降下セシウムは核実験時代の3倍 「早く沈静化を」と専門家 (47News)

http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032501000755.html


共同通信の配信記事です。


事故直後の3/21~3/22にかけて東京に降下したセシウム137は、5300メガベクレル/平方キロメートル。

1963年の一年間に東京に降下したセシウム137は、1924メガベクレル/平方キロメートル。


つまり3/21~3/22の一晩で、1963年一年間の約3倍のセシウムが東京に降下したと。

一応、翌日以降は400メガベクレル程度に低下したとの事ですが。

それでも1963年の5分の1です。




以上、気になる部分まとめでした。

セシウムに比べるとストロンチウムは全然少ない訳ですが。でも結局両方ある訳で。

ストロンチウムにせよセシウムにせよ、やっぱり全国土壌調査が必要だと思います。









被曝隠しの件を書こうと思ってたんですが予定変更して。


今日は山口県の人に向けて、ちょっと政治的発言など。


「今回だけは選挙に行きましょう」



★2012年山口県知事選挙 立候補者一覧



飯田てつなり(飯田哲也)・・・年齢 56才

                  職業 NPO法人環境エネルギー政策研究所所長

                  推薦・支持政党 みどりの未来

                  備考 元・大阪府市特別顧問


みわしげゆき(三輪茂之)・・・年齢 53才

                  職業 医師

                  推薦・支持政党 なし

                  備考 元・山口県健康増進課長


山本しげたろう(山本繁太郎)・・・年齢 63才

                    職業 農業

                    推薦・支持政党 自民党・公明党

                    備考 元・国土交通官僚


たかむら勉(高邑 勉)・・・年齢 38才

                職業 無職

                推薦・支持政党 なし

                備考 元・民主党衆議院議員



動画:2012年度山口県知事選挙公開討論会

http://www.ustream.tv/recorded/23793454


公開討論会に行かれてない方は、ぜひ上の動画をご覧下さい。

2時間位ありますが、一問一答なのでそんなに長くは感じませんから(^-^)/


僕も見ましたが、結論としては飯田氏一択しかありません。

僕は元々飯田氏びいきですけど、他に光る人がいれば別に飯田氏でなくとも良いんですよ。

でも残念ながら今回、他の人は全然駄目ですわ。


討論会の内容を簡単にまとめます。

まず何と言ってもエネルギー問題。(カッコ内は直接質問以外の場所で出た見解)



●上関原発の建設計画


飯田氏・・・造る造らないの段階は終わっている。もう誰も出来ると思っていない。

       むしろ(推進・反対の)二つに分かれていた地域の関係性を、もう一度「もやい直す」。

       田ノ浦は例え火力であっても埋め立てるべきではない。

三輪氏・・・白紙撤回。原発に頼らざるを得ないならまず既存の原発の安全性向上から。

       それ無くして新規建設は絶対にすべきでない。

山本氏・・・「危ない原発であれば」凍結。脱原発「依存」が国民の声。

       (安全技術については詳しくない。国が最新の知見で判断を。)

高邑氏・・・国の政策に協力する。

       



●中国電力に対する株主としてのスタンス


飯田氏・・・短期・長期的利益、そして社会的利益の面から発言する。

三輪氏・・・基本的には原発廃止だが、現実的には難しいので安全強化。県民の命には代えられない。

山本氏・・・必要であれば物申す。中電の株主配当金は産業力向上の為に利用したい。

高邑氏・・・対立よりも協力。エネルギーのベストミックス。その為に山口県をお使いいただく。

       (産業振興のため、アジア連携官民ファンド立ち上げの原資の一つとして株主配当金を利用。)



以下は出席者同士の議論。

三輪氏は財源問題。山本氏はコンクリ行政。高邑氏は金融問題について、それぞれ他の人に質問。

原発問題を問うたのは飯田氏のみ。



●2030年原発比率と核のゴミ問題。およびガレキ問題について


山本氏・・・電力の質と料金は大事。2030年ゼロに出来るかどうかは課題。

       (飯田氏は)ガレキ広域処理はウソだと言うが自分はそう思わない。

       国がやると言っている以上進めるべき。

高邑氏・・・一定の原発は必要。一国脱原発主義でいいのか。核のゴミは国民的議論が必要。

       ガレキは受け入れるべき。山口県が被災地に見て見ぬ振りするのは情けない。


三輪氏・・・(指名無しだったが、自らガレキ問題に発言して)

       経費を考えると受け入れるべきではない。現地処理すべき。


(飯田氏・・・当然原発は2030年ゼロ。またガレキ受け入れは経費面から、また警戒する住民がいる以上倫理面からも反対。ゴミと放射能を拡散させない原則に立ち返るべき。)



●再生可能エネルギーについて


山本氏・・・出来るだけ採用すべきだが、可能な範囲内で。ドイツみたいに電気料金が高くなるのは困る。

      →ドイツの電気料金高騰については飯田氏より反論あり。

高邑氏・・・不安定で電力会社の協力が不可欠。普及の為にファンドを創設したい。

      →再エネ普及の為のファンド利用については飯田氏より反論あり。




エネルギー問題の他に、知事選ですから少子化問題や財政の質問も出てました。

4氏とも未来像を述べてましたが、当然ながら原発事故が起きれば全てご破算です。

その意味で、原発容認の山本氏と高村氏が語る未来は「事故が起きない」事が前提です。


4氏の中では飯田氏が最も明確に脱原発。またガレキ広域処理反対です。

根拠においても明確。かつ視野が広い。

技術論・経済論だけでなく、コミュニティの関係性まで考えています。


三輪氏は悪くない感じではあります。

もし飯田氏が出馬してなければ、この人しかいないでしょう。

でもやっぱり立場が中途半端。「現実的に」という言葉の意味を疑ってはおられない様子。


山本氏はハッキリ駄目です。

この人に投票したら100%山口県は食い荒らされます。


高邑氏は更に駄目です。

4人の中で一番若いのに一番情けない。論外もいい所。絶対投票したらいけないタイプ。



皆さんお察しの通り、今僕は山口県に住んでいる、だいたい僕と同じ意見の人に向かって書いてます。


残念ながら新聞報道では現在、山本氏が一歩リード。

この人の支持層の、おそらくお年を召された方々は多分もう変わりません。

だからこそ無党派層の人、今まで選挙に行ってなかった人にお願いしたいんです。


山口の人~!! ここが正念場ですよ!!


29日は絶対選挙に行って、何が何でも飯田氏を当選させるんです!


飯田てつなり、飯田てつなりをよろしくお願いします!!

(`・ω・´)ゞ






あとオスプレイの事も言ってましたので一応。


●米軍基地について


飯田氏・・・原発を始め、国策にはウソが隠れている。

       防衛は詳しくなく、簡単な問題でも無いがまずは県民の安全を。

三輪氏・・・必要な面もあると思うが、安全の徹底を。オスプレイ受け入れは反対。         

山本氏・・・安保に基づき、基地はどうしても必要な施設。オスプレイの強引な運用には反対。

高邑氏・・・国家の安全は自衛隊により守られるべき。オスプレイを拒否する権限は与えられていない。

       受け入れた上で安全運用を。









                  








東電の下請け会社による「被曝隠し」。


線量計に鉛板、東電下請けが指示 原発作業で被曝偽装 (朝日)

http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY201207200768.html

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記事によると、鉛カバーを着けたとみられる作業員の1人の外部被曝は、記録上12月の一ヶ月間で10数mSv。東電の記録に照らすと同時期の作業員の上位1%に入るとのこと。


●今回問題となっている偽装工作は、昨年12月の話。


●下請け会社は福島県に本社を置く人材派遣・工事業者「ビルドアップ」

 ビルドアップ社 HP

 http://www.build-up.co.jp/index.html


●工事は、汚染水処理ホースに保温材を巻く作業。(凍結が問題になってた頃ですね)

 
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 発注は東電グループ会社「東京エネシス」を介し、ビルドアップ社が受注。

 50代のビルドアップ社役員が10人の作業員に偽装を指示。

 この指示があった事実を示す、昨年12/1の録音記録を朝日新聞が入手。

 (音声データがデジタル版で公開されてるそうです)


 

東京エネシスは今回の偽装について、HPで以下の文書を公開してます。


東京エネシス社 HP

http://www.qtes.co.jp/index.html

ポケット線量計APDの鉛カバーに関する報道について

http://www.qtes.co.jp/irinfo/pdf/2012-7-21.pdf


「恒常的に不適切な行為が行われた事はないと考えている」と。


また朝日の記事によるとビルド社の和田孝社長は「役員が個人的にやったこと」と述べている。

 


以上が概要。


まあ恒常的に行われてるんですね。建前を聞いてても話が進みません。


朝日の朝刊(紙媒体)では、この役員や作業員の声が色々載ってます。

当事者の声からは、問題の大事な部分が覗いています。


役員:

年間50mSvまでいいというのは、原発(で仕事を)やっている人はみんな知っている。いっぱい浴びちゃうと、年間なんてもたない。3ヶ月・4ヶ月でなくなる。自分で自分の線量守んないと1年間原発で生活していけない。


役員:

線量がなくなったら生活していけねんだ。わかる?50ミリがどんどん目減りしていくわけだから。


偽装を指示した役員の主観。おそらく多くの原発労働者に共通するのだと思います。

線量限度がこういう捉え方になっているんですね。


以前、消費者金融を利用していた僕の知人が言ってたんですが、毎月の「限度額」というものについて

「よっしゃここまで借りれる!!」と思うそうです。

聞いた時は理解不能だったんですが、今は判る気がします。

もちろんその知人は勝手に借金してた訳で、原発労働者とは違いますが。


状況に合わせて感覚の歪みが常態化していく、という事ですね。

この役員の場合、それがある種の職業倫理の域にまでなっている様子。


例えば「これって犯罪に近いと思う」と作業員が反論したのに対して、


役員:

私、無理押しした?自分のために納得してやってもらえるんだったらやってください、ということなの。俺は自分の線量を守りたいからやるよ。


また、この役員は各地の原発を回る現場責任者も兼ねていたため、


役員:

あそこ(福島第一)で全部(線量を)使い果たすわけにはいかねえ。

役員:

鉛で隠さないと、線量なくなったら仕事にならないんだ。



強制はしない。あくまで自由意志だと役員は言う。

しかし、自分一人だけ鉛カバーを着けると、不自然に線量が低く記録されて発覚してしまう恐れ

あったのですね。

当初指示を否定していたこの役員は、その後指示を認めたそうです。


原発作業9人の鉛カバー使用認める 下請け会社役員 (日経)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2100P_R20C12A7000000/


でも社長は「役員が個人的にやったこと」だと。



以下は作業員の声。


ある作業員:

高線量の所は誰もやんねえ、他の業者は。だから、ビルドとかにまわってくるわけ。その代わり高いのよ、お金が。


20代作業員:

やらなかったら仕事ができない。カネがもらえなくなる。


ベテラン作業員:

1日だけ着けた。(現場の)ホースの水を抜いたら線量が下がったので、その後は使わなくなった。

                      ↓

着けたか着けなかったか、わからない(ビルド社役員から電話が入った後の談話)


一部の作業員は鉛カバー装着を拒否。12/2夜に説得工作が行われたが納得しなかったとの事。


役員の言葉。

役員:

原発は向いてないかもしんない。地元に帰って別な仕事やりな。

役員:

線量の高いときはそれなりにいろいろやってきてんの。それがさ、あんたの生き方間違っているって、俺は言われたくねえんだ。



以上です。

最後の役員の一言、とてもよく判ります。

事が露見したら責任否定、というのは筋としてどうかとも思いますが。


でも自分の生き方を否定されたくない、とは誰しも思う事ですよね。

歪んでいるのは状況であり、構造なんです。


歪んだ状況下では、歪んだ適応こそが正常となる。

歪んだ鏡に己を映しても、歪んだ像しか映らない。歪んだ鏡に正常な像を映したいと思えば、

己を歪ませるしかない訳で。


そこを曲げて「歪みなど存在しない」と言ってしまえば、現在の政府の対応が一丁上がり。


もうちょっと、この辺の事を考えてみたいと思います。

















原子力規制委員長に就任する田中俊一はこんな人 (togetter)

http://togetter.com/li/341682


原発業界御用学者リスト @ ウィキ

http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/92.html


動画:8/6ニュースにだまされるな 児玉龍彦×田中俊一

http://www.youtube.com/playlist?list=PL64EDC40C8AA3AF4A



参考まで。

報道を見てみます。


原子力規制委:委員長に田中氏 放射線物理の専門家 (毎日)

http://mainichi.jp/select/news/20120720k0000e010238000c.html
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(要約)
政府は20日、9月に発足する新たな原子力規制組織「原子力規制委員会」の委員長に、田中俊一・高度情報科学技術研究機構顧問(67)を起用するなど委員5人の人事案を固めた。

人事案は衆参両院の同意が得られれば、首相が任命する。

委員長以外の人事案は以下の4氏。


中村佳代子・日本アイソトープ協会プロジェクトチーム主査(62)

更田(ふけた)豊志・日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長(54)

大島賢三・元国連大使(69)

島崎邦彦・地震予知連絡会会長(66)


任期は委員長の田中氏が5年、中村、更田両氏が3年、大島、島崎両氏が2年となっている。



東京新聞に田中氏の略歴が載ってました。


規制委員長に田中氏 原子力学会長など歴任 放射線物理が専門 (東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012072002000245.html


田中 俊一氏(たなか・しゅんいち)

67年東北大原子核工学科卒、日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)入所。04年副理事長。07年1月~09年12月原子力委員会委員長代理。元日本原子力学会会長。67歳。福島市出身。


プラス、福島県の除染アドバイザーでもあると。この方が委員長に就任予定な訳ですね。


他の4氏についての関連情報は以下。



中村佳代子氏

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オピニオン「ICRPの正しい理解を」 (Science Portal)

http://scienceportal.jp/HotTopics/opinion/193.html
東京都立日比谷高校卒。1978年東京工業大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士(化学専攻)。東京都臨床医学総合研究所放射線医学研究室(研究員)、慶應義塾大学医学部放射線科学教室(専任講師)を経て、2010年1月から現職。この間、カリフォルニア大学バークリー校 (Department of Biochemistry)に留学、また、日本経済新聞社・先端技術評価委員会委員や日本核医学会の幹事長、広報担当、国際会議担当理事などを務める。専門は100編以上の英語論文からすれば核医学だが、最近は《科学語トランスレーター》としての意識も。



更田豊志氏

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エネルギー問題に発言する会 会員座談会 講師:更田豊志

http://www.engy-sqr.com/lecture/document/zadankai110721r2a.pdf

エネルギー問題に発言する会HP

http://www.engy-sqr.com/


規制委員候補、日本原電から報酬 原子力機構の更田氏 (東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012072001002011.html

更田氏が2003年から昨年までのほぼ毎年、日本原子力発電(日本原電)より最大年10万円程度、

総額数十万円の報酬を受け取っていたとの事。


更田氏が所属する日本原子力研究開発機構(日本原研)は、高速増殖炉「もんじゅ」を推進。

日本原子力研究開発機構HP

http://www.jaea.go.jp/



大島賢三氏

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Wikipedeia - 「大島賢三」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B3%B6%E8%B3%A2%E4%B8%89

広島市出身の大島は二歳の時、自宅で原爆に遭い母親を亡くし自身も被爆者である。そのため、チェルノブイリ原発事故の支援活動に熱心である。国連チェルノブイリ調整官として、報告書「チェルノブイリ原発事故が人体に与えた影響:回復への戦略」(原題:The Human Consequences of the Chernobyl Nuclear Accident:A Strategy for Recovery.)をまとめた。


大島氏は国会事故調査委員会の委員長代理として、4月にチェルノブイリを視察している。

http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2012/04/0426.html



島崎邦彦氏
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本人HP 「島崎邦彦のホームページ」

http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/nikosh/nikosh.html


島崎邦彦 「絶対に守らなければならないもの」

http://www.bousaihaku.com/bousai_img/tokusetu/genkou/shikisya_shimazaki.pdf


島崎邦彦氏による震源断層と活断層の新しい関係

http://www4.ocn.ne.jp/~wakasant/news/118/118b2.pdf


動画:島崎邦彦 地震予知連絡会会長 2011.5.12

http://www.youtube.com/watch?v=WJ8hXlT-w7E




案の定、ムラ内部からの人選です。


ドイツでは脱原発にあたって「倫理委員会」が設置されたんですよね。

技術論のみの議論にさせない為に、幅広いメンバー構成で。


社会学者や哲学者が原子力に終止符を打った (日経ビジネス)

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GTJB_jaJP454JP454&q=%e6%97%a5%e7%b5%8c%e3%83%93%e3%82%b8%e3%83%8d%e3%82%b9on+Line%e3%80%802011%2f9%2f2


テーさんのスミレカフェー

社会学者に哲学者、大司教まで入ってるんですもん。

こういった多彩なメンバーで、原発のリスクを主に倫理面から判断した結果、

ドイツは脱原発を選択しました。


別に規制委員会は規制委員会で、やってくれてもいいんですけど。

他方でこういう委員会がきちんと存在しての話ですよ。


今のままだと、安全のお墨付きを与える為の組織になるのが目に見えてます。