前回続き。
請願書を提出する為、天満警察署の中に入ったモジモジ氏。
その後、戻って来て結果報告する部分から書き出します。
2012/10/07 【大阪】関電前抗議での逮捕に対する大阪府警天満署前抗議 (IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/34675
(1:30辺り~)
モジモジ氏:
えーとまず、結果から先に報告します。
本日は、僕の意思で提出しませんでした。
あのー、中に入りまして。まあ全部読み上げました。あのー読み上げて、
一つ一つについてコメントを求めましたが、「コメントする責任は無い」との事で、まあコメントしません。
それはもう結構です。私はこの請願書に対して、どういう応答をするのか、
彼らはですね、形式的なそういった辻褄さえ合っていれば、えーそれで法は履行したという事で我々を
追い返せると思っているようなので。まあ、とにかく私は一つ一つについて見解を求めました。
見解について彼は「コメントしない」という事で、えー、ありました。
私は最後まで、とりあえず請願書を読み上げた上で、「この請願書はどのように処理されますか?」
えー請願法第5条は、提出された請願書を「誠実に」処理する、という事を求めています。
天満警察署における「誠実な処理」とは如何なる内容を持つものかと、最後に受け取り責任者である、
えー・・・名前をちょっと確認します。
(「サイテー!サイテー!」と男性の声)
えーと「ヨネミツヨシフミ」警部。に対して、えー誠実な処理とはどのような処理をする事かと確認しました。
えー、それによって彼は、誠実な処理とは、ですね。まあ質問に答えて、「受領することだ」と。
えー返答する事の、義務では無い。
もちろん義務では無いんです。そんなこと請願法書いてません。
ですから請願法には、書いてあるのは「誠実に処理をせよ」という事です。
で。
ここにいる人達はみんな公務員試験受けて、えー警察官なったんだから、
国語の勉強もした筈だよね。
日本の義務教育受けた人、多分高校も出てるよね。
「誠実に処理をする」とはどういう事かという事について、天満署は、あのー、
「誠実さ」という事の具体的価値・中身に基づいて、請願書を誠実に処理するとはどういう事をすることか?
そういう事を決めておくべきなんです。「請願法」ってものがある訳ですから。
で、最終的な回答が「誠実に処理をするとは受理する事である」。という事だけでしたので。
本日は「私の意志で提出しません」と、その場で宣言して戻って来ました。
えー怒っておりましたけど、その通りですよね。
なぜカメラで撮っているの(棒)?バカじゃないの(棒)?違法行為ですよ(棒)?
いいですか。
えー私は、ですから、本日は提出しなかったのは「僕の意思」です。
何故提出しなかったか?
「誠実に処理をする」という事の中身について、天満署ではまともな物はありません。
これは天満署だけではありません。
日本全国津々浦々、そもそも「請願書を受け取らなければならない」という
職務の自覚をした事が無い人達ですから、これはしょうがないんです。
ですから、私はとりあえず、えー抗議の内容は彼らの耳に入っておりますので、
それで構わないとは思っています。とりあえずはね。
いいですか。で、この・・・
(「憲法違反するな!他者の権利を侵害するな!」と男性の声)
あ、ゴメンなさいゴメンなさい(笑)
そーですね、あれ(カメラ)肖像権侵害ですね。
という訳で、えー大変怒っておると思いますが。
私の話してる事、何かおかしいでしょうか?中継の向こうの皆さんどう思われるでしょうか?
役所が請願書を「誠実に受理する」とは、一体何をすることでしょうか?
いいですね?
「法律には決まってない」という事を盾に取って、徹底的にその責任を回避するように言質は取られない。
如何なる義務も負わない。受理するのみが「誠実」であるという風に、強弁し続けるという事の「中身」。
これは「法律論を超えている中身」です。
こういう誠実さの「中身」について、「誠実に考える」人間が公務員として法律を運用するからこそ、
法律とは常に不備な物ですが、にも関わらず我々に信頼され、守られる法律になるんです。
杓子定規に、その都度の言葉を、権力を握っている人間が都合よく解釈します。
こういう事をされる時、法律というものは死にます。
ですから、法律の「言葉」を杓子定規に、権力者に都合のいい形で守りさえすれば良い、という事が
「法を守る」という事ではありません。
ですから彼らには「誠実さとは何か?」という事も含めて、法の中身について真剣に考えてもらいたい。
という事を今日、皆さんにお伝え・・・ですね。今日ここに並んでる全ての人、中で今怒っているであろう、
えー・・・「ヨネミツ警部」に対して、お伝えしておきます。
カメラで撮ってるから、ちゃんと僕の台詞全部入ってるよね。
みんなでそれ見て、よく学習しておくように。いいですか。
(「宿題やぞ!」と男性の声)
いいですか?
という訳で、私達市民が権利について敏感になり、そして警察官に「権利を丁寧に守れ」と。
そういう事を教育していかなければ、市民警察は生まれないんです。
教師も、学生との緊張感無くして育つ事はあり得ません。
警察・司法が市民との緊張感無くして育つ事はありません。
我々は今まで甘やかしてしまったんです。
その意味では「ごめんなさい」と言うしかありません。
しかし、えー、ちょっと厳しすぎるかも知れませんけれども、
私は警察の皆さんと「共に」、市民社会の中で成長していきたいと思います。
という訳で、本日の請願行動についての報告、以上です。
皆さんどうもありがとうございました。
(拍手)
で、こっから先は静穏である必要何にもありませんので。
いいですか。
「仲間を返せ!!」
以上が、「モジモジさん」こと下地真樹・阪南大準教授による発言部分でした。
動画を通して見れば判りますが、その場の雰囲気は決して平和的なものでは無く。
笑いがこぼれるような空間では無かった。
逮捕された人が中で拘留されてるのだから、当然ですね。
にも関わらず、ユーモアを交えながら法律の意味について明朗に語ったところが、
モジモジさんの底力だと思います。
ただ僕が心配でならないのは、
モジモジさんが語った「法律論を超えた中身」について、日本社会がまともに考えるんだろうか、
という事です。
僕は今回の関電前には行きませんでしたが、主な新聞社に電話を掛けました。
そう、警察発表を一斉に報じた新聞社ですね。
「一方的な発表だけでない情報が欲しいので、参加者や逮捕された当人からの声も伝えて貰えないか」
という事を要望しました。
まあ当然どこも「担当部局に伝えます」との回答でした。
そもそも全く期待は無く「一読者からの要望を伝える」事自体が目的だったのですが。
共通したのは「不当逮捕」というキーワードを出した瞬間に、相手の反応が硬くなった事。
別に「不当逮捕です!」と主張したのでなく、単語を出しただけなのですが。
中でも一社だけは、最初から敵対的で困りました。
そこが言うには、
「警察に聞いてみられたら?」
「警察が不当逮捕だとしたなら釈放するでしょ。」
「デモは事前に警察に届出が必要と、法律で決まってますから。」
「道交法違反なら不当逮捕じゃないですよね?」
まあそんな感じで。
警察に「不当逮捕ですか?」と聞く馬鹿がいるんだろうか。まあ判ってて言ってる訳ですが。
これがまさに、マスコミ。
おそらく多くの人々の立場でもあろうかと思います。
僕としては「法律論を超えた中身」の話がしたいのですが、そこを「法律論」で返してくる現状。
しかも下手すれば「判ってて」ですよ。
多くの人が「法律論を超えた中身」への視点を持たない限り、
今回のような逮捕は続くし、逮捕された人を救う事も不可能だと思います。
たとえ「転び公妨」であろうが「100%合法な逮捕」なんですから。









