練習問題 | テーさんのスミレカフェー

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食事の被ばく「問題なし」 福島県が調査 (産経)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120924/dst12092419400016-n1.htm


福島で今暮らしている人にとっては切実な問題である事は前提として、

短い記事なので突っ込み所を探してみましょう。


福島県は24日、県民78人が1日分の食事で摂取した放射性セシウムの量を基に、1年間の内部被ばく量を計算したところ、最大で0.014ミリシーベルトだったと発表した。


記事によると、「生後一ヶ月~77歳の男女78人」について

「6月のある一日に食べたのと同じものを提供してもらい」セシウムを測定したとの事。

また、記事では書かれてませんが福島中央テレビによると調査範囲は「県内7地域」との事。


http://www.fct.co.jp/news/#201209241120554

テーさんのパッチギカフェー

まずサンプル少なすぎ。福島県の人口は平成24年現在で約196万人です。

また今年6月の一日だけの食事を調べても、どれだけ意味があるのか。

事故直後の時期に家庭菜園の野菜を食べた人もいるだろうし、今だって高いベクレルが出る食品はある。


「全部基準値内に収まっている」前提で考えても、

何時何処で高いベクレルの食品を口にするか判らない訳です。

もっと大規模に継続的な調査をして、やっと一応の目安が得られる話だと思いますが。


県によると、食品に含まれる自然の放射性物質による被ばく量の70分の1程度。「国が食品の基準値設定の際に示した『上限年1ミリシーベルト』より十分低く、通常の食生活に問題がないことが確認された」としている。


セシウムとカリウムは全く別物。被曝量も排出期間も違う。

事故前から普通にあった自然被曝と、今回の内部被曝は別。

カリウムは事故前から常時4000ベクレル程度に保つ形に、人間の身体はバランスを取っている。

そこにセシウムは上乗せ。セシウムに対するバランス機能は未知数。

また、「上限1ミリ」はここでも「食事のみ」を見ている。「被曝の足し算」をここでも無視。


1日当たりのセシウム摂取量は最大の人で2.6ベクレル。文部科学省による調査では、東京電力福島第1原発事故前の10年間の全国最大値は0.56ベクレルで、1960年代には核実験による影響で最大4.4ベクレルを記録したこともあるという。


なので単純に「食事のみ」を見ても仕方ないのですが。

それでも事故前の4倍以上。ただし核実験時代に比べると半分位。

しかし、

だからと言って「事故前の4倍でも核実験時代に比べたら低いから大丈夫」とするのは乱暴すぎ。


そう言う為には、少なくとも「核実験時代の内部被曝が如何なる健康影響も無かった」事が

「証明」されなければならない。

日本のガン死者数は右肩上がり。事実はそれだけ。

平均寿命の上昇によるのか、被曝の影響があるのかは未知数。

しかし「因果関係が証明出来ない」事を「因果関係が存在しない」と勝手に読み替えてはダメです。


さらにそれを以って「通常の食生活に問題がないことが確認された」と書くのは、

明らかに行き過ぎ。




練習問題、という事でやってみました。

甲状腺ガンの子供が実際に見つかった今、「問題ない」と思う人もいないでしょうが。

http://www.minpo.jp/news/detail/201209123603


元々100万人に一人の病気が、8万人の調査で見つかってるんですから。

例え統計的有為が出ないとしても、それならば常識で判断すべき場面です。


その判断をするのが政府・自治体な筈でしたが。

常識で考えると、心配で堪りません。


胸がハラハラします。