非常に大事な内容ですので、2回に分けて書きます。
フリージャーナリストの岩上安身氏は、以下の中継動画において
「今、全てに最優先して注目すべきは原子力規制委員会の人事である」と警告します。
7.29脱原発国会大包囲~岩上チャンネル
http://www.ustream.tv/recorded/24326548
順を追って見てみましょう。
昨日7/29の国会包囲デモ。
「首都圏反原発連合」が主催し、主催者発表で20万人が参加した大規模なデモでした。
今回のデモの大きな特徴は、残念ながら「参加者のマナーの悪さ」でした。
民主党から参加した首藤信彦議員・川内博史議員がスピーチした際、聴衆から「帰れコール」の嵐に遭う
一幕がありました。(00:15:08~)
ヤジが飛び交う光景を岩上氏は冷静に中継します。
二人とも民主党内では以前から「脱原発」を主張。首藤議員はTPP問題でも反対の立場です。
その他、動画では警官に食ってかかる人や、制止を無視して座り込みをする人なども。
未確認ですが鉄柵を倒して歩道に出るケースもあったとの事。
参加者の演説も全体に絶叫調で、断定口調(全員)や「愛国」といったキーワードが飛び交う内容(勝谷誠彦氏)が目に付きました。
以上は動画を視聴すれば一目瞭然。
個々の事例の是非はさておき、全体的にヒートアップした空気だった事は容易に理解出来ます。
(ここで「空気」という表現を用いた事については後で補足します)
で。
このような参加者のマナーの問題について、司会の藤波心氏はハッキリと注意してます。(01:00:00~)
15才の女の子ですよ藤波心は。
合唱した「ふるさと」も、今回だけはどこか虚ろに響きます。
岩上氏によると、マナー的に問題ある言動はだいたい「年配の男性」だそうです。
その後岩上氏はピリピリしている藤波氏に声をかけ、笑顔でフォローします。(01:28:00~)
(岩上氏ナイス。心ちゃんの立場も年齢も考慮してたと見受けられます。大人やなあ。)
岩上氏は民主党内でも脱原発に尽力する議員がいる事について、
「参加者も勉強が足りない」と釘を刺します。「既存のメディアがしっかり伝えないのも原因」とも。
「もっとIWJを視ろ(笑)!!」
ナイス蛸入道\(^_^)/
まあそれは良いとして、問題は社民党の福島みずほ代表との会話部分。(01:42:15~)
ここに今回最も重要なポイントが集約されてます。すなわち「原子力規制委員会の人事」。
福島氏と岩上氏の会話の要点をまとめます。
●委員長に就任予定の田中俊一氏は、20mSvに固執し福島県民の避難補償にも否定的見解を
繰り返す人物。
ある意味で原子力ムラの村長であり、他の委員も5人中4人は原子力ムラの出身者。
●規制委の人事は「国会同意人事」なので、国会で過半数が賛成すると通ってしまう。
委員長の任期は5年。その間は例え総理大臣であっても罷免出来ない。
再稼動も新設も規制委が決定する。つまり政治でコントロール出来ない=合法的にやりたい放題
の状況が生まれてしまう。
●総選挙が近々行われたとしても、その前に人事が通ればもう5年間覆す事は不可能。
●しかし現在国会は、民・自・公が一体。それだけでもう過半数を取ってしまう。
自民党は推進一色でまとまっている。後は民主党内でどれだけ割れてくれるかによる。
8/1に委員長ヒアリングが行われる。ここ数日が勝負。
●国民は、デモに集まった人達も含め「ここ数日で全てが決まる」とは皆思っていない。
安心しきっている。
●これは言うなれば政府の国民に対する宣戦布告である。
「お前らが何を言おうが、原発を推進する」
以上です。
デモのマナーなど、これに比べれば取るに足らない問題。
岩上氏はこの深刻な状況について、あくまでジャーナリストとしての冷静な立場から発言します。
しかし例えばデモ主催者の認識の薄さに対して、焦りも見えていました。
かつて故・山本七平氏は『空気の研究』において、集団を支配する同調圧力を「空気」と呼びました。
集団の中にいながら「空気」を自覚し、抗う事の困難さも。
山本氏はこの「空気」に対する対抗手段として、限定的ながらも有効なのが「水を差す」という手法だと
しています。
「空気に水を差す」
「水」とは言い換えると「通常性」です。この場合「水」は否定的な作用しかしない為、集団の原動力とは成り得ませんが、集団の感情的暴走に対して一定の抑止効果を持ちます。
今回、岩上氏は見事なタイミングで「水を差した」と言えると思います。
僕にはこの状況をどうすれば良いか判りませんが、1人でも多くの人が知っておくべき状況だと思います。
次回、動画の最後の部分における岩上氏の言葉を掲載します。



