お得で楽しい役人人生を送った前世を見たわけですが、
そこではっと気づいたことがあります。
実は、私は地方公務員の職を辞めています。
もともとしたかった仕事が大学卒業時点で目途が立っておらず、
親元から離れて自活しなくてはならなかったので、
「とりあえずどこか就職しなくては」と、
無難で待遇のよさそうな地方公務員になってみたのでした。
結婚したり、子供を産んだり、お金を貯めたり、
いろいろなことがあって、少し時間はかかりましたが、
「生活していくための仕事ではなくて、本当にやりたい仕事を!」
と一念発起して、周りの反対を押し切って、公務を退職したのでした。
その後、思い描いたように人生は進まず、
目指していたはずの仕事には就けず、
収入は失い、自尊心も傷つき、
いわば「挫折」したわけです。
「後悔していないの?」
「辞めなければよかったのに」
そういう、自分内外の声を聞くと、
胸がチリっと痛まないかというと嘘になります。
でも。
この前世ビジョンを見て、納得しました。
私は、もう「楽でお得だけど、受け身な仕事」は嫌なんだな、と。
多少、損をしても、苦労をしても(一杯はいやだけど!)
「私ならでは」の仕事をしたいんだ、と。
「でもしか役人」は嫌なんだな、と。
今思うと、どうして地方公務員になんかなったのか、
そもそもスタートの選択肢が間違っていた、という後悔がけっこうあったのですが、
私自身が、自分の人生を「試した」のではないか、と。
一度、「楽でお得な」「でも生活のためだけの」仕事に就かせておいて、
「じゃあ、今度はどうするの?同じでもいいの?」と
もう一度選ぶチャンスを与えられたのでは、と。
なんだか主語がぐちゃぐちゃだ(笑)
※なお、誤解ないよう申し添えますが、
地方公務員が皆、「安楽で受け身な」仕事をしている訳ではありません。
使命感を持ち、誇りを持ち、あるいは激務に忙殺され、
身を粉にして公務に尽力している公務員は大勢います。
そんな「悪徳代官」みたいな暮らしは、よっぽど昔の話、
しかも勤めて数年で職を辞した私が、そんな甘い汁を吸ってるわけがないのです。
ただし、下っ端はルーティンワークが多いのも確かです。
延々と書類整理、延々と入力作業、延々と郵便物の準備や仕分け、
ロボットにでも任せたいワンパターンな窓口業務。
その後の無職、時給アルバイト、自営業などの暮らしを考えると、
決まったお給料が保証されていてボーナスもあって、
売上などのプレッシャーもない下っ端公務員の仕事は
厳しい民間と比べれば、楽で得だと、当時の私は思っていました…。
(つづく)
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