8話『私に出来る事』
次の日の… 放課後…
「ねぇ~ 帰りパフェでも 食べてかない!?」
麻弥からの誘いに
私は 「悪い ちょっと用があるんだ…」
そう断り
駆け足で 病院に急いだ…
(ガラ~)
亜弥の 病室のドアを開けると…
「あれ!?」
何処に 行ってるのだろう!?
病室に…亜弥の姿は 無かった。
私は しょうがなく 亜弥のベッドに 腰を降ろし
亜弥を待つ事にした。
ふと、棚を 見上げると
小学一年生の 教科書がある
私は その教科書を 手に取り… (パラパラ)と まくって見た。
「へぇ~ 懐かしい…」
思わず 笑みが 零れる…
その時…
亜弥が 看護師さんに 連れられ… 車椅子で 病室に戻って来た。
「あ~ トナカイさん!!」
亜弥は 私に気が付くと
瞳を キラキラと 輝がやかせた!
私は 枕元の ピュアを 慌てて 抱っこすると
「亜弥!トナカイさん 辞めてって 言ったでしょ…」
そう言って 亜弥の口元に人差し指を あてた。
(クスクス)
看護師さんの 笑い声が 聞こえる!!
ふと 顔を あげると!?
静江さんも 私達を見て
(ニコニコ)と 微笑んでいた。
「あっ ごめん!! 佐奈」
ペロリと 舌を出す亜弥
(この顔も…また たまらなく 可愛い!!)
その時!?
看護師さんが 静江さんに
「ちょっと いいですか!?」
と 声を…かけた。
亜弥が 「佐奈!! 教科書見てたの?」
そう言って 車椅子から 降り ベッドの上の 教科書を手に取った。
「うっ うん…」
私は 頷きながら
見詰め合う 看護師と静江さんの 瞳の会話を 見た
静江さんは その後
「直ぐ 戻るわね…」
そう言って 看護師さんと病室を 出て行った
(何だろう!? さっきの あの間は!?)
何となく…ひっかかる…
(何か…変だ…)
その時
「佐奈!! こっちに来て」
亜弥の呼び掛けに 私は
慌てて 振り返り
「はいはい!」
そう言って 亜弥の横
ベッドの上に 腰を 降ろした。
「ねぇ~ 帰りパフェでも 食べてかない!?」
麻弥からの誘いに
私は 「悪い ちょっと用があるんだ…」
そう断り
駆け足で 病院に急いだ…
(ガラ~)
亜弥の 病室のドアを開けると…
「あれ!?」
何処に 行ってるのだろう!?
病室に…亜弥の姿は 無かった。
私は しょうがなく 亜弥のベッドに 腰を降ろし
亜弥を待つ事にした。
ふと、棚を 見上げると
小学一年生の 教科書がある
私は その教科書を 手に取り… (パラパラ)と まくって見た。
「へぇ~ 懐かしい…」
思わず 笑みが 零れる…
その時…
亜弥が 看護師さんに 連れられ… 車椅子で 病室に戻って来た。
「あ~ トナカイさん!!」
亜弥は 私に気が付くと
瞳を キラキラと 輝がやかせた!
私は 枕元の ピュアを 慌てて 抱っこすると
「亜弥!トナカイさん 辞めてって 言ったでしょ…」
そう言って 亜弥の口元に人差し指を あてた。
(クスクス)
看護師さんの 笑い声が 聞こえる!!
ふと 顔を あげると!?
静江さんも 私達を見て
(ニコニコ)と 微笑んでいた。
「あっ ごめん!! 佐奈」
ペロリと 舌を出す亜弥
(この顔も…また たまらなく 可愛い!!)
その時!?
看護師さんが 静江さんに
「ちょっと いいですか!?」
と 声を…かけた。
亜弥が 「佐奈!! 教科書見てたの?」
そう言って 車椅子から 降り ベッドの上の 教科書を手に取った。
「うっ うん…」
私は 頷きながら
見詰め合う 看護師と静江さんの 瞳の会話を 見た
静江さんは その後
「直ぐ 戻るわね…」
そう言って 看護師さんと病室を 出て行った
(何だろう!? さっきの あの間は!?)
何となく…ひっかかる…
(何か…変だ…)
その時
「佐奈!! こっちに来て」
亜弥の呼び掛けに 私は
慌てて 振り返り
「はいはい!」
そう言って 亜弥の横
ベッドの上に 腰を 降ろした。
8話『私に出来る事』
その時!?
「あっ ママ!!」
背後から 亜弥の嬉しそうな叫び声が 聞こえた。
(ママ!? 亜弥のママだ!!)
私は…とっさに 白銀の髪を 手で 隠した!!
(ヤバい!!不良が 娘に 近ずいたと 思われる!!)
(と 取り敢えず 挨拶しなきゃ…)
「あっ あの…」
私は…おそるおそる 口を開いた。
「もしかして…貴方ね!? 亜弥の言ってた トナカイさんって!?」
その時 突然!その女性(亜弥のママ)は そう 言った
(へ?)
なんて答えて良いのか 分からず 私は ぼーぜんと 彼女を 見た。
「うん!!ママ トナカイさんの 佐奈だよ!! 亜弥の友達だよ!!」
亜弥が 私の前に 立ち
笑顔で 答える!!
「まぁ~ やっぱり 亜弥の母です… 静江と 言います。」
彼女は そう言って 私に
微笑みかけ 深々と 頭を下げた。
私は 手に持った ピュアを(ギュッ)っと 握り締め
「神林 佐奈と 言います。」
そう言って 頭を(ペコリ)と下げた。
「神林!? 佐奈 名字が あるの!? 人間の世界で お世話になってる お家の名前?」
亜弥が 首を傾げながら
私に 聞く…
私は…なんて 答えて良いのか!? 分からず…
「えっとぉ~」
首を ひねった
「ぶっ!!」
突然! 静江さんが 吹き出す!!
「そうね…トナカイさんにも お家が 必要でしょ? それに…ほら!? 制服 来てる!! きっと 学校に 行ってるのよ!? ね!? 佐奈さん?」
静江さんは 私を 見て
そう 言いながら
(話しを 合わせて!)
瞳で 私に 会話をしてきた
「本当に!? 佐奈 学校に行ってるの!? 」
亜弥が 私を 見上げる
「うん…学校行ってるの」
私は 亜弥を 見下ろしながら…
そう 答えた。
「また 明日ね!!」
「うん!! 絶対だよ!!」
泣きべその 亜弥に バイバイと 明日の約束をして
病室を出た後
「佐奈さん!! 待って!!」
私は 静江さんに 呼び止められた…
案の定だ
彼女の 言いたい事は 分かってる
(もう 貴方みたいな不良 亜弥に 近ずかないでくださ…)
私が そう心の中で 言いかけた時!?
「有り難う 佐奈さん!!」
静江さんが そう言って
私の手を 握った!
(今、有り難うって 言ったのか!?)
(いや…聞き違いだろ!?)
けど 静江さんは 握った 手に 更に 力を込め
「明日の約束まで して下さって 本当に 有り難う!!」
そう言って 瞳を潤ませた。
(マジでか?)
「いえ!! そんな とんでもない! 私こそ 亜弥と 友達に なって いいんですか? 明日も 来ていいんですか?」
慌てて 私は 彼女に尋ねた
「まぁ~ 佐奈さん 何を 言うの… お願いしたいのは、こちらの方よ あの娘が あんなに 喜んでる姿 久しぶりに 見たのよ! 私嬉しくて… 良かったら 友達に なってあげて下さい私は…仕事で ちょっとしか 顔出せないから… 」
静江さんは そう言って
私に 微笑んでくれた。
私は…嬉しくて…
(明日も 亜弥に 会いにこれる!)
「はい!勿論です!」
元気に 答えた!
「あっ ママ!!」
背後から 亜弥の嬉しそうな叫び声が 聞こえた。
(ママ!? 亜弥のママだ!!)
私は…とっさに 白銀の髪を 手で 隠した!!
(ヤバい!!不良が 娘に 近ずいたと 思われる!!)
(と 取り敢えず 挨拶しなきゃ…)
「あっ あの…」
私は…おそるおそる 口を開いた。
「もしかして…貴方ね!? 亜弥の言ってた トナカイさんって!?」
その時 突然!その女性(亜弥のママ)は そう 言った
(へ?)
なんて答えて良いのか 分からず 私は ぼーぜんと 彼女を 見た。
「うん!!ママ トナカイさんの 佐奈だよ!! 亜弥の友達だよ!!」
亜弥が 私の前に 立ち
笑顔で 答える!!
「まぁ~ やっぱり 亜弥の母です… 静江と 言います。」
彼女は そう言って 私に
微笑みかけ 深々と 頭を下げた。
私は 手に持った ピュアを(ギュッ)っと 握り締め
「神林 佐奈と 言います。」
そう言って 頭を(ペコリ)と下げた。
「神林!? 佐奈 名字が あるの!? 人間の世界で お世話になってる お家の名前?」
亜弥が 首を傾げながら
私に 聞く…
私は…なんて 答えて良いのか!? 分からず…
「えっとぉ~」
首を ひねった
「ぶっ!!」
突然! 静江さんが 吹き出す!!
「そうね…トナカイさんにも お家が 必要でしょ? それに…ほら!? 制服 来てる!! きっと 学校に 行ってるのよ!? ね!? 佐奈さん?」
静江さんは 私を 見て
そう 言いながら
(話しを 合わせて!)
瞳で 私に 会話をしてきた
「本当に!? 佐奈 学校に行ってるの!? 」
亜弥が 私を 見上げる
「うん…学校行ってるの」
私は 亜弥を 見下ろしながら…
そう 答えた。
「また 明日ね!!」
「うん!! 絶対だよ!!」
泣きべその 亜弥に バイバイと 明日の約束をして
病室を出た後
「佐奈さん!! 待って!!」
私は 静江さんに 呼び止められた…
案の定だ
彼女の 言いたい事は 分かってる
(もう 貴方みたいな不良 亜弥に 近ずかないでくださ…)
私が そう心の中で 言いかけた時!?
「有り難う 佐奈さん!!」
静江さんが そう言って
私の手を 握った!
(今、有り難うって 言ったのか!?)
(いや…聞き違いだろ!?)
けど 静江さんは 握った 手に 更に 力を込め
「明日の約束まで して下さって 本当に 有り難う!!」
そう言って 瞳を潤ませた。
(マジでか?)
「いえ!! そんな とんでもない! 私こそ 亜弥と 友達に なって いいんですか? 明日も 来ていいんですか?」
慌てて 私は 彼女に尋ねた
「まぁ~ 佐奈さん 何を 言うの… お願いしたいのは、こちらの方よ あの娘が あんなに 喜んでる姿 久しぶりに 見たのよ! 私嬉しくて… 良かったら 友達に なってあげて下さい私は…仕事で ちょっとしか 顔出せないから… 」
静江さんは そう言って
私に 微笑んでくれた。
私は…嬉しくて…
(明日も 亜弥に 会いにこれる!)
「はい!勿論です!」
元気に 答えた!
8話『私に出来る事』
その時…
1人の女子高校生が
「あっ すいません!!」
私に ぶつかった
(ドサッ)下に 落ちた 通学カバン…
「大丈夫!?」
私は カバンを拾い上げ
女子校生に 「はい」と
言って 渡した。
ガハンに マスコットの くまのキーホルダーが 揺れている…
(可愛いい…)
そう 思うと 同時に 私は何か 大切な事を 忘れている様な…
(!?)
そんな気がした。
(何だっけ?)
暫く…考えて見る…
(あっ!!)
(亜弥!!!!)
(亜弥だ!!!!)
私は(クルリ)と 掲示板に背を向けると…
再び 病院に向かい 走り出した。
(ハァハァハァ…)
亜弥の病室の前に立ち
(ガラ…)
そろりと ドアを 開けた。
すると
今日も 窓の外を 見ていたのだろうか!?
窓際…
亜弥が(クルリ)と 振り向いた
「あっ トナカイさん!!」
亜弥の おさげの 三つ編みが 揺れる…
亜弥は 笑顔で こちらに 歩いてくる…
胸には… 昨日 名前をつけたばかりの くまの『ピュア』が しっかりと 抱き締められていた。
私は…亜弥から 「はい!」と 言って 渡された ピュアを受け取ると…
「遅くなって ごめんね」
そう言って 亜弥の頭を撫でた。
「ううん…来てくれるって信じてた」
亜弥が(ニコリ)と 微笑む…
そして
「ねぇ~ こっちに来て
トナカイさん!! 亜弥の宝物見せてあげる!」
そう言いながら、私の手を引いた。
「亜弥ちゃん…そのぅ~ 佐奈って 呼んでくれる
一応…ここでは、そう言う名前だし…」
私が そう言うと 亜弥は
「あっ!!」
と 口を 丸く開け
「そうだよね!佐奈…
わたしの事も 亜弥って呼んで!」
そう言って (ペロリ)と 舌を出した。
ベッドに 2人で 腰を 降ろすと… 亜弥は 枕元から アルバムを 手に取り…
1ページ 1ページ まくりながら 私に 見せた。
(亜弥の宝物は アルバム…どうして!?)
何となく…そんな疑問が 頭を かすめたが…
その答えは アルバムを
めくる度に…
段々と 私にも 理解が 出来る様に なって いった。
アルバムの中には
亜弥が 生まれてから
段々 育っていく 姿が
写真の下のコメントと 一緒に 飾られてある
『亜弥1才…つかまり立ち』
ほっぺの赤い 亜弥が カメラを真っ直ぐに見詰め
テーブルにつかまり 得意そうに 立っている…
『亜弥2才 お誕生日…』
ケーキの前で 微笑む亜弥早く 写真は いいから 食べたい!! って 顔してる
『亜弥3才 友達と…』
広そうな 公園で 思いっきりの笑顔を浮かべ 友達と 手を繋いでる 亜弥がいた。
どれも これも 幸せそうに… 可愛いい 亜弥が 笑ってる
そんな 写真ばかりだった
「この時はね…」
一生懸命に 写真の説明をする亜弥
私は そっと そんな亜弥の横顔を 覗き込んだ。
(クスッ)
(やっぱり 可愛いい 亜弥が 横にいる…)
そんな事を 思いながら
私は 再び アルバムに目線を…落とした。
すると
亜弥4才から…
アルバムは 空白になっていた…
(どうして!?)
私は アルバムを 最後の
ページまで パラパラとまくってみた…
急に 黙り込む 亜弥…
「あれ? 続きは?」
私が 聞くと!?
亜弥は アルバムを(パタン)と 閉め…
「うん… 後は 亜弥が…入院したり…退院したり、忙しかったから…ママ
写真 撮って くれなくなったの…」
と 言って 寂しそうに うつ向いた。
「…………」
私は…言葉を 失った。
この娘は 小さい頃から
寂しい思いを しながら
病気と 戦って 来たのだ。
こんな 小さな 身体で
懸命に耐えて…
昨日… 窓の外を 見ていた
亜弥が 頭に 浮かぶ…
亜弥の瞳には どんな風に
校庭で 元気に遊ぶ 子供達が 映っていたんだろう?
(ヤバい…涙が 出そうだ…)
私は…慌てて 亜弥に背を向けた。
その時!?
「貴方…どなた!?」
「えっ?」
突然の声に 私は 顔を上げた!!
そこには ドアにつかまりながら… 不思議そうに
私を 見詰める 女性がいた。
1人の女子高校生が
「あっ すいません!!」
私に ぶつかった
(ドサッ)下に 落ちた 通学カバン…
「大丈夫!?」
私は カバンを拾い上げ
女子校生に 「はい」と
言って 渡した。
ガハンに マスコットの くまのキーホルダーが 揺れている…
(可愛いい…)
そう 思うと 同時に 私は何か 大切な事を 忘れている様な…
(!?)
そんな気がした。
(何だっけ?)
暫く…考えて見る…
(あっ!!)
(亜弥!!!!)
(亜弥だ!!!!)
私は(クルリ)と 掲示板に背を向けると…
再び 病院に向かい 走り出した。
(ハァハァハァ…)
亜弥の病室の前に立ち
(ガラ…)
そろりと ドアを 開けた。
すると
今日も 窓の外を 見ていたのだろうか!?
窓際…
亜弥が(クルリ)と 振り向いた
「あっ トナカイさん!!」
亜弥の おさげの 三つ編みが 揺れる…
亜弥は 笑顔で こちらに 歩いてくる…
胸には… 昨日 名前をつけたばかりの くまの『ピュア』が しっかりと 抱き締められていた。
私は…亜弥から 「はい!」と 言って 渡された ピュアを受け取ると…
「遅くなって ごめんね」
そう言って 亜弥の頭を撫でた。
「ううん…来てくれるって信じてた」
亜弥が(ニコリ)と 微笑む…
そして
「ねぇ~ こっちに来て
トナカイさん!! 亜弥の宝物見せてあげる!」
そう言いながら、私の手を引いた。
「亜弥ちゃん…そのぅ~ 佐奈って 呼んでくれる
一応…ここでは、そう言う名前だし…」
私が そう言うと 亜弥は
「あっ!!」
と 口を 丸く開け
「そうだよね!佐奈…
わたしの事も 亜弥って呼んで!」
そう言って (ペロリ)と 舌を出した。
ベッドに 2人で 腰を 降ろすと… 亜弥は 枕元から アルバムを 手に取り…
1ページ 1ページ まくりながら 私に 見せた。
(亜弥の宝物は アルバム…どうして!?)
何となく…そんな疑問が 頭を かすめたが…
その答えは アルバムを
めくる度に…
段々と 私にも 理解が 出来る様に なって いった。
アルバムの中には
亜弥が 生まれてから
段々 育っていく 姿が
写真の下のコメントと 一緒に 飾られてある
『亜弥1才…つかまり立ち』
ほっぺの赤い 亜弥が カメラを真っ直ぐに見詰め
テーブルにつかまり 得意そうに 立っている…
『亜弥2才 お誕生日…』
ケーキの前で 微笑む亜弥早く 写真は いいから 食べたい!! って 顔してる
『亜弥3才 友達と…』
広そうな 公園で 思いっきりの笑顔を浮かべ 友達と 手を繋いでる 亜弥がいた。
どれも これも 幸せそうに… 可愛いい 亜弥が 笑ってる
そんな 写真ばかりだった
「この時はね…」
一生懸命に 写真の説明をする亜弥
私は そっと そんな亜弥の横顔を 覗き込んだ。
(クスッ)
(やっぱり 可愛いい 亜弥が 横にいる…)
そんな事を 思いながら
私は 再び アルバムに目線を…落とした。
すると
亜弥4才から…
アルバムは 空白になっていた…
(どうして!?)
私は アルバムを 最後の
ページまで パラパラとまくってみた…
急に 黙り込む 亜弥…
「あれ? 続きは?」
私が 聞くと!?
亜弥は アルバムを(パタン)と 閉め…
「うん… 後は 亜弥が…入院したり…退院したり、忙しかったから…ママ
写真 撮って くれなくなったの…」
と 言って 寂しそうに うつ向いた。
「…………」
私は…言葉を 失った。
この娘は 小さい頃から
寂しい思いを しながら
病気と 戦って 来たのだ。
こんな 小さな 身体で
懸命に耐えて…
昨日… 窓の外を 見ていた
亜弥が 頭に 浮かぶ…
亜弥の瞳には どんな風に
校庭で 元気に遊ぶ 子供達が 映っていたんだろう?
(ヤバい…涙が 出そうだ…)
私は…慌てて 亜弥に背を向けた。
その時!?
「貴方…どなた!?」
「えっ?」
突然の声に 私は 顔を上げた!!
そこには ドアにつかまりながら… 不思議そうに
私を 見詰める 女性がいた。