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分娩台に乗り、

ますます強くなる陣痛。

 

言葉にしなくてもいいのに、

「痛い」って言わないとどうにかなってしまいそうで。

 

腰を押してくれる助産師さんがめちゃくちゃありがたかった。

 

無痛か帝王切開か、しか思っていなかったから

テニスボールとかゴルフボールなんて

持ってきていない。

 

 

あぁ、やっぱり才賀どんを呼べばよかった。

そして痛さのあまり吐き気も。

 

 

吐きそうなんで袋ください

 

 

と申し出て、小さいバケツとポリ袋をもらう。

 

 

気持ち悪い・・・

さっきバニラなんとかっていう

甘いラテなんて飲まなきゃよかったよ、

と心の中で思う。

 

 

ここらへんで気づく。

 

 

多分このまま産むんだ、わたし。

 

 

点滴が打たれる。

右腕の血管が刺しにくいらしく、

何度も刺されて

「陣痛も痛いのにごめんね」と言われるも

 

(翌日の写真)

 

陣痛が強烈すぎて何も感じない。

あと、わたし元々痛みに強い方かも。

 

うん、今考えると

「陣痛が来た時歩けないくらい痛い?」

って聞かれた時、座っていて気が付かなかったけど

多分歩けないくらい痛かったんだと思う。

 

ちゃんと言いなよ、わたし。

 

しかし陣痛は今まで経験したことのない痛み。

 

最初の頃の痛みは、

黒のブルダックポックンミョンを食べて

腹痛に悶える感じ。

 

あれが5000倍に爆発してく。

 

いや、そんなもんじゃないか・・・。

 

この半生で1番痛かったのは

へそピアスを開けた時だと思っていたけど

余裕で更新したよ。

 

 

 

それから先生に

「〇〇していい?するとちょっと痛いけど

お産の進みは早まるよ」

と言われたんだけど、

 

〇〇が何か全然理解できなかったし、

何言っているかもよくわかんなかったし

でもこれ以上痛いのは嫌だったから

 

痛いの嫌です〜もう無理・・・

 

と言ったんだけど、

助産師さんに

「どっちにしろ痛いよ!お産早まるからその方が楽だと思うよ!」

って言われた気がして

(痛すぎて記憶が曖昧)

 

してくださいって答えたのかも覚えていないけど

結局その〇〇(まじで思い出せない)をすることになったみたいで。

 

メスみたいなものを子宮口?

陰部にピーっと入れられた感覚があって

そこから液体がわ〜〜〜っと出た記憶。

 

そのメスが痛いって意味だったのかな?

別にメスは痛くなかった。

 

 

まだまだ諦めの悪いわたし。

だって、計画無痛にしたくて選んだ病院なんだもん。

 

 

お願いだから麻酔打って!!!!!!!!

 

 

気がついたら叫んでいた。

 

「ごめんね打てないの」

 

どうして!!お願いお願いもう無理なのお願い

 

と助産師さんに懇願していたら

(困った患者だ)

前の病院からもらった紹介状を見て

先生と何やら相談中。

 

「よし、じゃあ和痛になる麻酔を打ちましょう!」

 

 

 

 

やったーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

はぁ、もう少しでこの痛みから解放される。

麻酔が効くまで頑張れわたし!!!!

 

 

 

しかし

待てど暮らせど痛みは減らない。

 

でも、麻酔が効いている感覚はある。

意識が遠のいて、なんだかぼーっとする。

 

 

 

 

 

どんどん目が開かなくなる。

 

 

 

 

 

 

いーーたーーーーーーーーい!!!!!!!

 

 

 

痛さで目を覚ます。

そこで気がつく、

あぁわたし意識失っていたんだ。

 

分娩台に寝ているのも困難なほど痛くて、

どんどん下にずり落ちていったり

分娩台から降りてうずくまろうとするわたし。

 

 

死ぬ!むりー!!!

死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!!

死んじゃう!!!!!死にたい!!!!

 

 

「座ったほうがラクなら座ろうか?!」

「降りないよ!頑張って!」

「死なないから!大丈夫!」

 

と助産師さんに宥められる。

多分死ぬって80回くらい言った。

先生も半分笑って「死なないよ〜」って言っていた気がする。
 

痛すぎて、嘔吐用にもらったバケツを噛んで紛らわす。

(ごめんなさい)

 

また痛みで目が覚める。

何度も何度も痛みで目が覚めて、

その度“あぁもう寝たい”と思う。

 

途中ふと我に返って

 

うわ、しっかり分娩台に寝てなくちゃ、

この痛みが治ったら元の位置に戻ろう

 

と思うんだけど

次に意識が戻るのは

また痛さがあるとき。

 

助産師さんに

「いきみたい?」

と聞かれるも

 

 

ねぇいきみたいって何?

もう痛すぎてそれどころじゃないんだけど!

 

と思ったので

 

いきみたくないです!

 

と即答。

 

体感5時間。

そこでふと携帯を見た、今何時だろう?

 

 

 

 

 

18:48

 

 

 

嘘でしょ?

こんなに痛いのにまだ1時間ちょっとしか経っていないの?

 

え。

無理なんだけど本当に。

あと何時間これに耐えればいいの・・・?

 

 

 

 

そのとき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか出る〜〜〜!!!!!!

 

 

 

 

失礼な女。

 

なんか出るって、赤ちゃんに決まってるでしょう。

パニックすぎて、“なんか出る”ってセリフになってしまった。

 

助産師さん

「よし、じゃあいきもう!!!」

 

えっ!?

てか、いきむって何!?!?!?!?

 

とりあえず下腹部に力を入れてみる。

しかし、お腹も腰も痛すぎて全力でいきめない。

 

「上手!!うまいよ〜!その調子!」

 

え。そうなの?全然力入らないんだけど。

あ。陣痛治ったから今ならいきめそう。

 

「陣痛が来ているときじゃないと

いきんでも意味ないよ」

 

え〜そうなの。

はぁ、なんかあそこで引っ掛かっている感じがして

ちょっと違和感、戻ってほしい・・・。

 

と思っていたらまた陣痛が。

 

痛い〜!!!!!!

 

「よし、いきむよーーー!!!ふー!!!!

おへそ見て!!!目開けて!!!!!!」

 

痛すぎて腰を浮かせる。

 

「腰浮かせないよ!!!!」

 

痛すぎて足を閉じようとする。

 

「足開くよ!!!!!!」

 

いつの間にか4人くらいに

脚を押さえられているではないか。

 

麻酔が効いていて、

意識が朦朧としているから目が開かない。

 

この部屋暑すぎる・・・

 

と、汗だくなわたしを

うちわで仰いでくれる助産師さん。

 

「上手上手!もう一回!はい、おへそ見て!

ふーーーーー!!!!そうそう!上手〜!!」

 

目が開かないままいきんでいたとき、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くさっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異臭に気づく。

 

あれ。これよく聞く、

出産中に漏らしちゃったやつ?

 

と思い、

必死に目を開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え???

いる・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

声に出てた。

 

そう、目の前に赤ちゃんが。

胎盤のにおいだったのかな?

 

先生に

「はいもういきまなくていいですよ〜」

と言われた瞬間、

 

 

 

 

 

終わったーーーーーーーー!!!!!(大声)

 

 

陣痛がもう来ないことが嬉しくて嬉しくて、

出産した喜びより先に

陣痛が終わった喜びが来ました。

 

 

助産師さん

「生まれましたよ〜よくがんばりましたね〜

6時56分です」

 

え?朝の?

 

「違うよ〜夜だよ」

 

え。

 

待ってさっき携帯見てから10分なかった?

 

まじで体感12時間だったんだけど。

 

 

何はともあれ、

無事天使ちゃんに会うことができました。

 

 

前駆陣痛と言われたけど本当は陣痛だったものから12時間、

病院についてから2時間、

分娩台に乗ってから1時間半。

 

先生に

「初産というか3人目くらいのお産だったよ」

と言われました。

 

いやいや、そりゃ安産なんだろうけどさ

わたしの中では“安産”って言葉では片付けられないくらい

壮絶で長い長い1時間半だったんだけど。

 

そして前駆陣痛って言われていたから

まさかその日に生まれると思ってもみなくて

なんだか怒涛の1日だったし。

 

でも確かに5回くらいしか

いきんでない気がする。

 

 

産後3日目くらいまでは

お産が衝撃すぎて、

母になった喜びを感じるよりも

脱力感が強かったように思います。

 

ようやく母になった実感が湧いたとき、

ブログでは書いていないけど

妊娠中本当にいろいろなことがあって

 

ここまでよく辿りついたなぁ、と

涙が止まらなくなりました。

 

無事に生まれてきてくれて、

本当にありがとう。

 

 

 

 

産後2日目、才賀どんに

「こんなに可愛いなら、落ち着いたら

もう1人くらい欲しいなぁ」

と言われたんだけど

 

聞こえなかったことにしよう。

 

ということで

わたしの出産レポは終わりです。

 

お付き合いありがとうございました♡