四柱推命鑑定師の伊藤 恵利子です。
遊び心の星と呼ばれる星のひとつに
【傷官】があります。
もうひとつの遊び心の星【食神】は
3歳児のような星ですが、
傷官はもう少し成長した
思春期の子供たちのような星です。
かつて思春期を経験した方は
覚えがあるかもしれません。
思春期の子供たちの独特のルールは
その当人ですら手が及ばないほど
いろいろなところに作用します。
自分の定めた枠を1ミリでもはずれると
「いやだ!」となってしまいます。
昨日は好きだった人が、
ほんの些細なことで今日嫌いになる。
ちょっとしたことで
ものすごくうれしくなったり、
ちょっとしたことで
逃げ出したいと思うほど落ち込んだり。
思春期の子供たちの感性は
柔らかく繊細で、儚く脆い。
だからこそ輝くのですが
大人になってしまえば
手放さざるを得ないことも多い。
そのままの感性を持っていては生きづらい。
そんなことも多いから。
・
傷官を持つ人は、
葛藤を抱えている人が多い。
自分でも制御できない自分のこだわりと
そこにこだわりたくて仕方ない自分。
こだわりは捨てなければならないものではなく
とことんやりきってしまえばいいのだと思います。
いろいろな理由はありますが、
自分の中の譲れない一線を
捨ててしまわなければならないことはありません。
自分だけの譲れないものは、
やがてあなたの道を照らす光となる。
私はそんなふうに思っています。
そんな繊細で美しい、傷官さん。
その鋭い感性を自らに向けるのではなく、
研ぎ澄ませた美しさを他者と共有してみてください。
お読みいただき、ありがとうございます。