ICUに運ばれた私は、全身の震えと息苦しさ、そして右足の激痛に苦しんでいた。




看護師さんたちがベッドの周りで、いろいろと処置をしてくれている。



でも、私が何とかしてほしいのは、この3つ。



「痛い、苦しい、寒い!」



この状態をどうにかしてほしい!



「うぅ……滝汗」



どうやって耐えればいいんだろう…。



そんなことを考えていたと思う。



しばらくして、両親が呼ばれて来てくれた。



私「何時?」



母「22時50分」



私「えー!! そんな遅い時間なんだ!」



覚えている会話は、これくらい。



朝9時から始まった手術が終わったのは、夜の10時過ぎ。



そう、手術には13時間近くかかったそうだガーン



そりゃあ、体もしんどいはずだ。



しかも、手術中は体温を下げて出血量をできるだけ減らすようにしていたが、予定していた量では輸血が足りず、追加することになったという。



よく見ると、点滴のところには輸血のバッグもぶら下がっている。

全身の半分以上の血液が出てしまったと後から説明された。



とにかく寒い。



全身の震えが止まらない。



そして、何よりつらかったのが、右足の「焼けるような激痛」だったえーんハッ



糸でギューッと縫われているような感覚があり、少し動かすだけでものすごい痛みが走る。



ナースコールを押そうにも、力が入らない。



そこで、呼びたいときは手の指を動かすように言われ、指には鈴がつけられた。



確かに、この状態ではナースコールを押す力もない。



看護師さんが

「痛み止めを使いましょう」

と対応してくれた。



その後、私は知らないうちに眠っていた。



今になって考えると、鎮静剤だったのかもしれない。



少し休めたのか、何時間かすると、また痛みが襲ってきた。



指につけられた鈴を、一生懸命鳴らす。



すると、看護師さんがすぐに来て対応してくれた。



ICUは常に明るく、あちこちから医療機器の電子音が聞こえてくる。



眠っているのか、起きているのかも、よくわからない。



「あー、この体のしんどさ、どうやって乗り越えよう……」



そんなことばかり考えていた。



左足は相変わらず、まったく動かない。

足首のあたりだけ自分の体に付いているという不思議な感覚!?

あとは全く感覚なし。



「やっぱり、歩けないよね……」



手術前に言われていたことが、現実になってしまったような気がした。



長い、長い夜だった。


つづく…。