さあさあ寄ってらっしゃい見にらっしゃい。 -19ページ目

表の顔、裏の顔



変わらない通学路。変わらない人ごみ。

それが、1番やねんけど。








「ふう・・・ふう・・・・・」




ん・・・?

おっきーゴミ袋かかえとらはるなあ。

・・みんな素通りかい。クズばっかやな。



「まあ、おばあさま!私が持ちますよ」


「え、いや、でも・・・ご迷惑だし・・・制服じゃあ、ゴミの臭いがうつっちゃいますから・・・」




んなことええから。見てられへんねん。



「お気になさらないでください。・・・よっと」




さあさあ寄ってらっしゃい見にらっしゃい。


「ごめんなさいねえ・・・」


「いいえっ、大丈夫ですわ。私が責任持って捨ててきますから、ご自宅で休まれたほうが・・・」


はよ休みい



「いいのよ、大丈夫。せっかく持っていただいてるんだし、帰るわけにはいきませんよ」


・・・まあ、それくらいなら、ええか。


「そうですの・・・?無理はなさらないでくださいね」


お嬢様言葉も疲れるで、ホンマ。

なんでウチがこないなことせにゃならんねん。

医者の娘っちゅーんも、いいことばっかやないな・・・



はよやめたいわ・・・



「お嬢さん印南高校の生徒さん・・・よね・・・・お名前は?」


「えっ・・・?名乗るほどでもありませんよ」


ほんまにな


「いいじゃあないの。年寄りのお願いよ。教えて頂戴?」


「・・・鈴華と申しますわ」


「れいかちゃん・・・いい名前ね」


「ふふっ、ありがとうございます。・・・私も気に入っていますの」













「よいしょ」


ドサッ...





「ありがとうね鈴華ちゃん。何もお礼・・・できないんだけど・・・」


「そんな・・・いりませんわ。当然のことです」




っと・・・まずい。学校に遅刻してまう・・・



「それでも・・・・あ、そうだ」



ううう・・・何やろ?おうちにご招待はご勘弁やで・・・



ゴソゴソ....






「はい、これ」





チリンッ....




「・・・これは・・・」


お守り・・?

れ・・・れんあいじょうじゅ・・・?


「よく効くのよ、それ。わたしと旦那をくっつけてくれたんだからっ」


な・・・・なんで成就してないことばれてん・・・!

いや、むしろ相手が見つからんてこともあるねん!



「そ・・・そうなんですの?」


「ええ。わたしにはもう必要ないから、あなたに差し上げるわ。」


ウチに・・・効くかなあ・・・?


でも・・・・・・


「ありがとうございます・・・きっと、素敵な男性が現れてくれますわ」



「ええ・・・鈴華ちゃんなら、きっと素敵な男性でしょうね・・・」



「・・!おばあさまっ!私、学校があること、忘れていましたっ!」


まずいまずいまずい!


「あらあらあらら!ごめんなさい、年とると、話長くなっちゃって・・・」


「い、いえ!お気になさらずっ!・・・また、お話しましょうね!お元気で!」




タッタッタッタッタッタ......











ピッピッピ・・・


プルルルルルルッ.....


プルルル


ガチャッ


『はい、印南です。あっ!奥様。ゴミ捨てのお散歩は、いかがでした?』


「うふふ、久しぶりにいい気分よ。悪いんだけど、旦那につないでくれる?」


『はい、ただいま。旦那さまのいらっしゃる校長室にお繋ぎします。少々お待ちください・・・』





プツッ・・


『やあやあ、初めてのゴミ捨て、ご苦労様だったね。どうしたんだい?』


「・・・あなたの学校に興味を持ったの。今から、お弁当届けて、学校見て周りたいの。いいかしら?」


『・・・おや、あれだけ毛嫌いしていた君が・・・! もちろんだとも!待っているよ』


「ええ。それじゃあ、またあとで・・・」



To be Continued.....




ウワサ



「はぁ・・・」


やっと教室に着いた。

ダッシュで来ちゃったから、疲れたなあ・・・

とりあえず、座ろ・・・落ち着こう・・・


・・・あぁ・・・やっちゃったあ・・・

絶対変なやつだって、思われちゃったよね・・・

嫌われてないかなあ・・・で、でも、熊木くん、やさしかったなあ。

最初挨拶されたときは、ちょっと怖かったけど・・・

やっぱり、うわさ、信じられないよ。あれはきっと嘘だなあ。



「だーれだっ♪」


「きゃああっ!」


ん・・・?;

この声は・・・


「み、みなる?」


「あったりぃ♪ おはよ、あげは~」


「あげはちゃん~、おはよう~」


さいかちゃん・・・

2人に、話したいな、でも・・・


あ、まずい。泣きそう。



「さいかちゃあん・・みなるうう・・・」



うえぇぇぇぇええええん!!!



「ど、どうした、あげは!」


「あげはちゃん~?!」











「はーぁん・・・それで熊木くんに渡しちゃったんだ・・・」



みなるはずっと、頭をなでてくれてて、落ち着いた。



「うん・・・どうしても、本人に渡せなくて、きっと困っただろうなあ・・・」


「でも、渡せるだけすごいよお。さいかだったら、きっと渡せないし・・・」



さいかちゃんはずっとあたしを褒めてくれて、癒された。



やっぱり、2人に話してよかったなあ。



「・・・落ち込んでばっかりじゃ、ダメだよね!あ、熊木君ね、悪い人じゃないと思うんだ。」



「「ええええええ!!」」



「え?」





な、なんで?


「あげは、あんた、騙されちゃダメよ!そりゃ笑ったかもしれないけど!」


「笑顔、とっても優しかったんだよ~?」


「あげはちゃんがかわいい女の子だからだよお・・・さいかはウワサ、本当だと思うな~」


熊木君のウワサは、本当にひどいものだった。

テストは教師を脅してオール満点にしてもらってるやら。

包帯のしたは、目がないからだやら。

薬に手をだしてるやら。族の頭やってるやら。




ほかにも、いっぱい、くだらないウワサ。



どれもこれも、確証のない、ただの妄想話。



たちの悪い、ウワサ。絶対に熊木くんは・・・







「熊木くんは、絶対にそんな人じゃないよ!」






あ・・・さ・・・叫んじゃった・・・

ふたりとも、すごいびっくりしてる・・・



「ご、ごめんね、さいか、悪いこと、言ったかなあ?;」


「そんな怒んなくていいじゃん、ねえ?」


うう・・・つい・・・カッとなっちゃった・・・


「でも、そんなに怒るってことは~・・・?」


「?」


みなるとさいかちゃんで顔を見合わせて、ニヤニヤしてる・・・








「「熊木くんに惚れちゃったわけかな~?」」



なんでそうなるのーっ!



To be Continued.....




鈍感


「あ!・・・まあ、いいか。あげはサンは確か・・・」


宇宙のことが好きなはずだ。

宇宙は鈍感だし、そんなこととはぜんぜん思ってもいないだろうが。

この道を利用して登校する生徒は俺と宇宙だけだし、

わざわざ待ってたってところだな。


さて、どうしようかね。

邪魔をするわけにもいかないし、ここで一服すkk


「なにしてんだよティーダあああ!はやくうううううう」




あのバカ。







「お、おはよう、熊木くん!」


ほら、怖がってんじゃねーか。

俺は来ちゃダメなんだって。

まあ、ここは少しでも紛らわすために、笑うしかないよな。


「おはよう、あげはサン」


ニコッとな。


「!うん!2人とも、朝早いんだね~」


なんだ今の驚いた顔・・・?

まあでも、笑ってくれたからいいか。


「鵲、落し物したんだってさー。」


「へぇ・・・何落としたの?」


待ち伏せとは言えないか。


「うん、ちょっと、消しゴムを・・・」


消しゴム!?


「大変だよな、消しゴムなくちゃなー」


深刻そうだな宇宙・・・


「そなんだよね・・・でも、もういいの!間違えなきゃいいんだしっ!」


なんだこの会話・・・


「あ、あのね、ついでなんだけど・・・」


「ん?」


お?なんだなんだ?


「昨日、クッキー作ったんだ!それで、作りすぎちゃって・・・だから、あの、これ、よ・・よかったら!」





「食べてください!」



さあさあ寄ってらっしゃい見にらっしゃい。



・・・え?


「・・・俺?」


「・・・///」


「・・・♪♪」


・・・ああ。わかった。なるほどな。

直接はやっぱり恥ずかしかったわけね。


しょうがない。協力するか。


「・・・ありがとね」


まあ、ここでニコッとね。


「!! ありがとうっ☆ じゃ・・・じゃあ、また学校でねっ!」


タッタッタッタ....


「きゃーっ!!やるじゃんティーダッ!

お前無愛想だから一生彼女できないんじゃないかって心配してたんだぜえ~っ!」


「余計なお世話だ・・・それに・・・」




ああ。やっぱりな。

名前書いてまで、差を見せつけたかったか。


「お前のほうが、量、多いぞ」


いかんいかん、ニヤニヤしてしまった。

これで気づくだろう。


「え・・・・・・。それって・・・まさか・・・」



そうそう






「嫉妬してんの? ティーダかっわいーーっ!」
















・・・(^_^)





ドゴァッ!!!!!


「いってえええええええええええ!!!」




To be Continued.....