今週は、獣医麻酔外科学会があります。救急現場において、脳外科とともにより早期の緊急手術の必要性が高まっているのが椎体骨折・脱臼への救急外科です。

早期の外科により歩行機能を回復し走り回れるようになる子たちが増えています。

この10年でそれまでのセメント固定、アリゲーター固定などの固定方法から、専門医の先生方がロッキングプレートでの固定の有益性について報告をされてきました。ただ大学病院や専門施設を受診するのにどうしても7-10日を要する現実がありました。

自分自身がERグループに導入したのは4年前であります。様々なインスツルメントの開発の中でいつも新規には飛びつかない習性をもってまして、意外に思われる方もいるでしょうが、より現状より好ましい方向に行くのがわかってからのほうが多いです。つまり導入以前の様々な固定手技でも歩行機能を回復している症例がいる中で、高額なプレート、スクリュー(単純に5-7倍の納入価です)を導入するメリットがあるのかをみていたのもあります。そのような中で脊椎固定術への応用も、従来方法と併用期間を経て、専門医の先生方の知見をもとに導入をしました。

それから3年ほどでロッキングプレートでの脊椎固定を14症例(頚椎2例 胸椎7例 腰椎5例)を経験したためその際の歩行機能の回復率(14例中5例 36%)が高いことと、脊椎骨折・脱臼を起こすまで重篤な病状を抱えての固定術での死亡原因(頸髄障害2例・このMRI画像見るだけでも個人的には貴重と思いますよ)などからの知見を報告してきます。

3年程度での14症例というのは、この数は国内の整形外科、脳神経外科を行う動物病院のなかでも、まとまった数の症例でのご報告になります。

ご興味ある先生方、飼い主様のインフォームのためにもと思われる方は、ぜひ17日獣医麻酔外科学会へおこしいただければと思います。

15分の限られた時間の中での口頭発表ですので、パラパラマンガ並みに症例スライドを流します。質問時間も限られますので、ご興味アル先生は発表後にご遠慮無くお声をかけていただければ、お話をできればと思います。

 

あと、府中の柿嶌先生も人工呼吸管理症例について発表しに行きます。こちらも日々の数多くのVentilation症例のなかで彼がよりお話をしたい、貴重な経験の症例ですのでぜひ聞いてみてください。




Facebookで去年10月に1kgの子猫の横隔膜ヘルニアの手術を載せましたが、その後順調に4kgまで育ち、、、みんなのアイドルとしてうちで暮らしてました。キジトラなんですが毛刈り後の出てきた毛が赤茶けて、ミケなみ(オス猫なんです)のオレンジ混じりに育ちました。

元気バリバリ大運動会やってたんですが、

数日まえより呼吸が苦しく、胸膜炎と腹膜炎を発症し胸水腹水・・・巨大なシストがボッコボコにできてて、、、え~~~です。

てっきり埋め込んだメッシュに肉芽反応でも起こったんだろうとおもって、取り除くかと、昨日の3つ目のOPEとなりました。1つ目骨折の子の抜プレート、2つ目鼻腔内腺癌の眼窩から頭頂部への浸潤、骨融解、皮膚壊死で根こそぎとり、皮弁術で皮膚形成・・・で3つ目が開腹+胸骨切開となんともドンドン激しくなる日でした。

あけてびっくり ・・・シストは全部肝臓・・・ピンポン玉が3個も4個も・・・

ただの肝嚢胞でなく炎症激しく 変性激しく 古い血腫形成し きれいな肝臓は一部のみ 

オチビのときの肝臓はきれいだったから、病理検査まちですが、神様っているのかいな

今日は日曜日・・・あすFIPも送っておくか  がんばって!

 

今日は朝から胆嚢パンパンの15歳の子のOPEをして、昨日来た肝臓腫瘍を午後はとり、MRIやらなんやらでまた一日が過ぎ去りました。肝臓の子は8kg程度の子ですが内側左葉の腫瘤自壊もあり外側作用と分離し、基部から可能な限りとりました。術前とPCVもほぼかわらず、出血も想定内であり今後DICにならなければまずは乗り越えられるかな、頑張ってほしい。80mm×70mm×40mmって8kgの子にとっては大きな肝臓Massなんです。夜間部が夜中もしっかりとみてくれます。飼い主さんには手術を見学していただきました。

 

今日の画像は、手術顕微鏡を使ってる別の子のシーンですが、こんな感じの距離感です。

上の写真は、脳外科シーンですが滅菌布に全身覆われているし、自分の背中で見える部分は殆ど無いですが、奥にあるモニターに手術顕微鏡の画像がしっかり写り術中に中をみていただくことができます。

下の画像はVentral のとき。もちろん主治医の先生の場合は一緒にOPE室に入っていただいて問題ありません。

手術顕微鏡はライカ社のものでとてもきれいで安定的、府中と練馬に入ってます。モニターに映る画像もきれいです。きれいで拡大できすぎで、ちょっとの出血が、ドクドクにみえるかもしれませんがご心配なく。

飼い主さんの目の前での手術、近いですよね。ほんとに眼の前での手術です。

 

練馬は府中の半分の大きさの施設のため、待合室とは大きな重いドアで仕切ってますが、のぞき窓がでっかく、そこで見学していただきOPEしてきました。

 

そろそろ移転か大家さんに建て替えを真剣に相談しないと・・・