シナヌマエビを採集しているときのこと
たも網でエビをすくっていると後ろから声がしました。
「こんにちは~。何を採っているんですか?」
若い女の人の声でした。
「こんにちは。」振り向きながらこたえると、その人は女子中学生でした。
その子はバケツの中を覗き込んで
「タニシですね。タニシを採ってるんですか?」と聞いてきました。
私「タニシもとってるけどエビもとってるんだよ」
女の子「エビですか?」
私はたも網に入ったシナヌマエビを見せながら
「こういうエビを採ってるんだよ。ザリガニじゃなくてシナヌマエビっていうんだ」
女の子「ヌマエビですか。」
女の子は興味津々のようで網の中を覗き込んでいる。
私「このエビは大きくなっても3㎝くらいにしかならないんだよ」
女の子「へ~、小さいんですね」
女の子はしばらくバケツの中のエビとタニシを見たあとで
「ありがとうございました」といって帰っていきました。
私は、中学生になっても田んぼの生物に興味を示す子がいるんだとちょっと驚いていました。
ただの私の偏見なのですが、中学生になっても水生生物に興味を持っている子がいることにちょっとうれしくなりました。
そんなことがあった、ある日の出来事でした。