前回の記事

 

-ロシアは「虐殺国家」なのか?-

 

 

・帝国の息のかかった国のマスコミに 「中立性」など存在しない

 

 

 

 

2022年4月13日号(水曜日) 『日刊ゲンダイ/夕刊フジ』記事より

 

ロシア・ウクライナ問題において、連中が「特定の言説」をがなり立てるほど、物事の信憑性が薄れて行くことは明白だ。

 

 

そして皆様が不思議に思っておられる場合に備えて申し上げる。いや、NBCは報道の自由の助けを借りて権力者連中のウソを勇敢に暴露するアメリカ政府内の内部告発者による主要な漏洩を発表したのではない。記事の筆者の一人は、2014年、LAタイムズで書きながら、文字通りCIA要員として働いていたことを暴露されたケン・ディラニアンだ。もし皆様が筆者名入り記事でディラニアンの名を見たら、皆様は、まさに確実にアメリカ帝国マネージャーが、読んで欲しいと望んでいるもの読んでいるのかもしれない。

 

すると彼らはなぜ今この全てを我々に話しているのだろう? アメリカ政府は、最も注目を集める国際紛争に関し、絶えずウソをついているのを認めることで国民の信頼を失うのを心配しないのだろうか? そしてもしこれが、NBCの情報源が主張している通り「プーチンの頭の中に入る」よう設計された「情報戦争」なら、主流報道機関を通して公然とそれを報じるのは完全に逆効果ではないだろうか?

 

まあ、それら質問への答えは、実に身の毛がよだつような部分だ。私は、この問題に関し、皆様のフィードバックや理論を歓迎するが、私の知る限りでは、アメリカ政府が、この話を国民に発表する唯一の理由は、彼らが一般大衆が、それについて知っていて欲しいと思うからだろうと思う。そして彼らが、国民に、それについて知っておいてもらいたいと思っている理由で、私が考えつける唯一もっともらしいものは、国民がウソをつかれることに同意すると、連中が確信していることだ。

 

<中略>

 

インターネット検閲や、プロパガンダ、シリコンバレー・アルゴリズム操作や、ジャーナリスト迫害を当たり前のことにして、アメリカ帝国が、世界の覇権支配を強化するため、言説支配をてこ入れしようと努力しているのは長年明白だ。我々は今や、大衆自身の為にも、ウソをつかれるよう、大衆の同意を公然とでっち上げ始めた帝国言説支配段階にいるのかもしれない。

 

ジュリアン・アサンジ中傷工作が、自分たちから暗い秘密を隠す政府の権利を弁護するよう主流リベラル派を訓練したのと全く同様、我々は、今や主流リベラル派が、彼らにウソをつく政府の権利を弁護するように訓練される言説支配の進展段階を見ているのかもしれない。

 

一極覇権を確保する必死の試みで、アメリカは、ロシアと中国に対する冷戦攻撃を強化しており、伝統的に核武装した敵に対して、より公然の方法で攻撃する能力がないため、心理戦が、冷戦策術において重要な役割を演じている。だから今は、確かにアメリカの二大主流政治的分派「思索家」が政府の心理戦操作の狂信的応援団になる頃合いなのだろう。

 

主流リベラル派が、このNBC報告について言っているのを、インターネットでざっと見てみると、これが本当に起きていることがわかる。戦略的利益のために、世界最強力の政府が、大衆にウソをつくため、世界最強力なメディア機関使うことにたいする広範囲な受容がリベラルなサークルにあるように思える。もしこれが受け入れられ続ければ、帝国経営者連中にとって、今後進めるのが大いに楽になるだろう。

 

※<>は筆者注

 

ロシアに関し、文字通り国民にウソをついていると認めるアメリカ当局: マスコミに載らない海外記事 (cocolog-nifty.com)

 

こうして考えると、もはや西側メディアに知性や品格を求めることなど不可能であるが、彼らの正体がもっぱら『戦争拡大派』であるがゆえ、第三者機関(国連調査団)の検証もない未確定の事象「ロシアの犯罪」と決めつけ、米国製兵器を礼讃する姿を見れば、この国の「情けない立ち位置」をより可視化することが出来る。

 

 

その詳細は、世に倦む氏のブログにて「アゾフ大隊のクレンジング」が行われた矢先に、その”プロパガンダ“の度合いはより一層濃くなり、本来ならば民主主義的見地から、さまざまな情報に触れる環境が担保され、立場を問わない言論が交わされるべきだが、現実は「英米以外の情報はすべて偽」とするような、金融資本主義のイデオロギーにまみれた教条が横行するのみである。

 

 

2022年3月30日号(水曜日) 『日刊ゲンダイ』記事より

 

そんな氏の洞察が的中してか、上述の記事では「プロパガンダがお家芸」という文言でもって、ロシアやプーチン大統領への憎悪を掻き立てている。

 

私が思うに、ガチンコで議論をすれば自分たちが劣勢に立たされるのを暗に自覚するがゆえ、そのような“レッテル貼り”でもって自身をお手軽に正当化できると思うほど、彼らの知能は劣化し、ひたすら宗主国へのお追従を行なう「ビビりぶり」を披露している。

 

具体的に言えば、先のプロパガンダやイデオロギーという表現のほかに、たとえば「粛清」という言葉も、先のスターリン政治を彷彿とさせるがゆえ、それさえ使えばロシアや他の社会主義国(アメリカに従わない国)を全否定できると思い込んでいる。

 

ゆえに、とことん表層的で浅い。

 

 

傍から見れば、すべて「ブーメラン」となって自分たちに突き刺さっているし、世に倦む氏が喝破した『サンデーモーニング』の面々については、かねてからアメリカ主導の軍事体制維持を推進しているので、さほど驚きもしない。というか、日本のマスコミ全体が政治・経済的に「帝国言説」のレジームに組み込まれているので、そのような本質を知ったときに、この国で繰り広げられる「左右の茶番」は、もっとも下らない風物詩のひとつでしょう。

 

 

<参考資料>

 

・2022年4月13日号 『日刊ゲンダイ/夕刊フジ』記事

 

・2022年3月30日号 『日刊ゲンダイ』記事

 

・マスコミに載らない海外記事 『ロシアに関し、文字通り国民にウソをついていると認めるアメリカ当局』

 

・世に倦む日日 『「戦争プロパガンダ10の法則」-サンデーモーニング出演者の欺瞞と変節と厚顔』記事

 

 

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