・在日コリアン友人のお話より

 

※在日コリアン友人画像提供(実際は70万円以上あります)

 

以前、彼の亡き母方の祖父さまが創立された焼肉店会社で、パチンコ部門も経営されていることをお話しました。

 

そこで聞いた話によると、パチンコ店長1ヵ月の給料が70万円であり、かなりの高給取りであることを知りました。

 

現在もそうなのかは知りませんが、一見して「稼ぎの良い職業」だと思いますが、実際仕事内容『超絶ブラック』であり、朝のお店が始まる出勤時から、終わるのが深夜2時(毎日)であり、最後に台に不備がないか一つひとつチェックして、他にもクレーム対策や、ゴト(不正)行為の監視や、あらゆる雑務を入れると、かなりメンタルの強い人でないとやっていけず、あまつさえ平社員の給料20万円そこそこと、まあ大変な職業であることが一目瞭然です。

 

さらにパチンコ屋というのは、世間一般から『諸悪の根源』なるレッテルを貼られ、一説には警察関係者に「お饅頭」をあげなくてはいけない話だったり、今回のコロナ騒動でも、まともな補償も与えられず、大阪の吉村知事による“店名つるし上げ”が記憶に新しいと思います。

 

‐現実を知らないお子ちゃま政治家の『パチンコ等実名公表』(大阪府や東京都など)‐

 

 

 

元れいわ新選組構成員で、フェア党代表大西つねき氏の動画でも「被災地の巨大パチンコ店」がやり玉に挙げられていましたが、そんな巨大企業はほんの一握りであり、ほとんどの企業は“斜陽産業”であるのが現実です。ましてや、そこに所属する方々も、日々精神や身体をすり減らしボロボロになるまで働いて、結局「パチンコが悪い」のではなく、それは諸々の根底にある『金融資本主義』のルールでの出来事に過ぎません。

 

 

・在日朝鮮人とパチンコ

 

 

‐『日朝関係の視角』のまとめ その7(『在日朝鮮人二・三世はどう生きるか』シリーズ)‐

 

ひとたびパチンコの歴史を紐解けば、それは在日社会と深い関わりがあります。

 

大日本帝国の敗戦間もないころ、植民地朝鮮が解放されてもなお、日本に根強く残る差別社会で、どんなにスペックが高かろうとも、在日朝鮮人は冷遇され、ほぼ『就職の道』は閉ざされておりました。

 

つまり、各人は「自営」を通じてしか、経済的に生き残る手段がなかったのです。

 

かなり個人的なお話になりますが、在日コリアン友人の亡き祖父さまは、戦前に中高エリートの新潟中学と浪速高校を経て、最終的に東京大学(政治経済学部)に公認会計士資格という、並外れた頭脳を持ち、一時は日本の有名銀行に勤められても『朝鮮籍』という理由だけで、帰化しなければ職に就けないという憂い目に遭われ、いずれも超優秀なので、在日社会でサンゴンイン(在日経済人)とのパイプをつなぐ、総連経営の銀行や、朝鮮高校(東京)のロシア語の教師など、数々の職歴を経て、最終的には現在の焼き肉チェーン店を立ち上げられ、祖国朝鮮に何十億の寄付をされて、中国や日本の政治家要人とも深いパイプを持っておられました。

 

あまつさえ、そんな『エリートのど真ん中』にいらっしゃる方であるにも関わらず、お金に困っている方々(在日や日本人問わず)にお金の工面をされたり、就職採用のときも「若い頃に勉強しかしていない真面目クンよりも、ヤンチャして経験を積んだ方の人間が優秀」という、とにかくあらゆる物事に精通され、コミュ力も抜群という友人からのお話を聞いて、世の中には物凄い方がいらっしゃったのだなと深い感銘を受けました。

 

そんなこんなで、社会の成り立ちと言うものは「その表面」だけでは語れず、当事者のエピソードで、その歴史(ルーツ)がどのようなものかを明らかにして初めてわかるのであり、果ては現在の制度と、この先の展望も見据えた議論をしなければ、安易なレッテル貼りによる差別主義の暴走だけが横行し、結果的に理不尽な分断しか生まないことを述べて記事を終わりたいと思います。

 

 

<参考文献>

 

・在日コリアン友人の画像資料/エピソード

 

・Youtube動画 『ー総理になるー大西つねき(衆議院選挙神奈川4区立候補予定者)』

 

 

<ツイッター>

 

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