前回の記事

 

‐画像と文章で振り返る朝米首脳会談 その1‐

 

 

 

 

 

巷では、両者が「特殊な者同士」「好戦的な独裁者」だから、今回の会談が成功したという話も聞こえて来ますが、主に前者について、トランプ氏がそれまでの「既成政党」の大統領とは違う存在だったがゆえに、今回の会談が成功したと言えるでしょう。

 

マスコミ新聞が言うように、その「既成政党」の代弁者たちは、彼に差別主義者メディア弾圧者という「汚名」を着せて、その批判に心血を注ぎますが、本当の姿は違います。

 

トランプ氏は平和主義者なのです。

 

考えてみて下さい。そもそも前提として、「体制の保証」というキーワードが挙っていますが、これについて、私たちは「違和感」を感じないでしょうか。

 

なぜ、独立した主権国家に、特定の国から「滅ぼされない保証」を得なければならないのか。

 

こんなこと、冷静に考えれば「非常におかしいこと」で、一体何の理由でもって、攻撃されなくてはならないのか、アメリカに認めてもらって「大人しくする」ことが善き事なのか、日本のように、主権も何もかも手放して、彼の国の「植民地」になれば良いのか、これについて、私たちは真剣に考えなければなりません。

 

"America is an exceptional country, we have done more good in the world"

 

Disqus - What do you expect the US-NK summit of

 

拙ブログ記事(Michikoさんのアンケート記事に対する考察)

 

‐意味不明なアメリカ人の回答を冷静に分析する‐

 

 

この画像は、英語ブロガーのMichikoさんが、今年4月の南北首脳会談を期に、米国のサイトで、アメリカ人相手にアンケートを取ったものですが、よくアメリカは「世界の警察」だという指摘を受けますが、実際のところ、アメリカ人たちは「ガチで自分たちのことを特別な存在だと思って」いました。

 

ゆえに、リアルで他の国を一方的に滅ぼせると思っていて、気に入らない国があれば、過去の歴史を紐解くように、イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィ大佐のように、アメリカの既成政党の連中の思惑によって、国をめちゃくちゃにされ、トップは皆殺しの目に遭うのです。

 

これについて、考える間もなく恐ろしいことだと思います。

 

話が拡大してしまいましたが、今の「アメリカの既成政党」というキーワードをもとに、トランプ氏はまさに「その対極」に位置する人間であり、『アメリカ例外主義』の論理は、実際フィールドワークを行ったMichikoさんがおっしゃるように、アメリカは、ほかの国よりも世界に貢献しているから、だから、特権があるんだ、特別なんだという論理を5年の調査でひしひしと感じられています。

 

願わくば多くの日本語話者も、直接アメリカ人に、こういうことを言われてみるべきで、彼らが、特別に邪悪だというわけではないでしょうが、そういう教育をされているということ、全員が、そういう考え方を持っていて、そして個人差というのは、あっても、「程度問題」でしかないこと、自分の国が、特権を持っているから、何をしても許されるんだという、恐るべき認識について、基本的に、まったく疑問を持っていないこと。「アメリカの国民」というのは、「そういう人たち」の集団であること、それを知るべきだと述べられました。

 

もともとそうだから、オバマ前体統領が演説で「アメリカ人こそが使い捨てぬ国民である」と言った時、アメリカ国内では、ほとんど誰も、変だと言わなかった。オバマ氏は、その問題発言によって、辞める必要もなかった。そして、どんどん戦争ができた、ということに尽きます。

 

結論として、「既成政党の代弁者」であったオバマ氏は、それはイコール「軍事産業の利益の代弁者」だったがゆえに、そういう発言が出たわけです。

 

そして、クリントン氏は、オバマ氏の正式な後継者であり、アンチオバマのトランプ氏は、ロシアとの融和政策を公約にして、当選しましたが、あっという間に潰されて、白旗を上げ、政治的には無力になった。その結果、初期メンバーの一人のバノン氏は、「自分たちが旗揚げしたときに想定していたトランプの任期は終わって、別物になった」と言って、去って行った、というのが、客観的な事実です。

 

続けてMichikoさんは、バノン氏は、最初から、ロシアとの融和政策を仕込んでいたからこそ、軍産複合体から猛烈に敵視され、徹底的に貶められ、トランプ大統領としても、米メディアから盗聴もされ、さらには家族を含めた身辺の危険も合わさって、トランプ氏が白旗を上げてしまった以上は、存在意義がなくなって、追い払われたのが、今のアメリカ政治における事の成り行きです。

 

それが今回、米軍産複合体が忌み嫌う(同時にありがたがる)国家のひとつである、北朝鮮との融和の道筋を、トランプ氏が切り開いたことによって、私はまだ一つの望みを持っています。

 

既成政党の代弁者ではなく、アメリカ大統領唯一の平和主義者として、いち早く北朝鮮と国交を結び、その先に待つ朝鮮半島『統一』の未来を見据え、それは同時に在韓米軍と在日米軍の「撤退」も意味するのであり、日韓の「米植民地からの解放」を成就するべく、引き続き問題を注視しなければなりません。

 

今回は会談との内容とは別に、文章中心となってしまいましたが、次回は豊富な画像資料を提示する中で、朝米首脳会談の過程に迫っていきたいと思います。

 

 

<参考資料>

 

・2018年6月13日『日テレ』報道より

 

・Hatena blog 『No risk, no say』 英語ブロガーMichikoさんのブログ記事

 

https://feckless.hatenablog.com/entry/2018/06/02/163846

 

・原文のアメリカ政治フォーラムサイト

 

Disqus - What do you expect the US-NK summit of

 

・拙ブログ記事『-世界を支配するアメリカ例外主義-』

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12378856438.html

 

・同『‐意味不明なアメリカ人の回答を冷静に分析する‐』

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12382004554.html

 

 

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