『‐友人の悲しい画力時代(模写教育の重要性)‐』

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12351354039.html

 

『‐友人の成長した画力時代(素材は迷わずパクれ)‐』

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12351465032.html

 

 

この二つの記事で、絵は「一から空で描けるものではなく」数々の訓練や資料(素材)を組み合わせて作るものであると述べました。

 

 

その中で紹介した絵について、一体どのようなプロセスで組みあがったものなのか、描いた友人の監修のもと、ブログで解説してみようと思います。

 

 

まず市販の漫画原稿用紙を用意します。

 

メーカーは『アイシー』で、135kgB4判/内ワク180mm×270mm

 

 

これが実際に描くにあたって使用する道具。

 

中学卒業の時にもらったドクターグリップのシャーペンAINの消しゴム使用感のある練りゴムと、パイロットの証券用インク、およびペン入れする際に使うGペン、そしてインク拭き用のティッシュ1枚です。

 

そして白っぽい台みたいなのが『トレース台』です。

 

これは主に、デッサンの狂いをなくすときに使う道具で、右横にスイッチがあって、付けると光って原稿用紙が透けます。後に実践します。

 

 

これはミスノンの修正液と、同じカラーインクホワイトのドクターマーティンです。

 

そして、それ用の日光ペン(※Gペンとは別です)

 

 

こっちは別のドクターマーティンで、すでに固着してしまって蓋も開かない状況です(笑)

 

 

ほんじゃ、作画しまーす。

 

まず大まかに形をとって、具体的なイメージを掴みます。

 

ここで大事なことは、『ハイパーアングルポーズ集(裸体)』から素材(資料)を拝借し、それをもとに描いています。

 

 

女の子の表情の下書き。これは友人の今まで描いてきたヒロインの漫画原稿の資料から、適宜なものを摘んで、それをさらにカスタマイズしたものです。

 

 

 

はいここでトレース台の使用です。

 

裏返して、デッサンの狂いがないか、表で描いた下書き線を一つの「綺麗な線」にまとめるため、アニメーターで言えば、原画の線をまとめる「動画マン」のようなことをやる作業です。

 

 

これが全体像。

 

チマチョゴリとジャージ上部を描き上げます。

 

 

再度の反転トレース。

 

同じ作業を繰り返します。

 

 

ここでフィキサチーフの登場。これはデッサンや線画を固める時に使う画材で、これはパステル用ですが、ノーマルタイプ含め、主にこれを使用します。

 

理由としては、裏面の綺麗な線で、再度表面の線を消す際に、裏がこすれて汚れることを防止するためです。

 

 

表面の下書きを消していきます。

 

主に使うのは練りゴムで、消しゴムの場合だと、原稿を傷つけてしまうおそれがあるので、余程消えないかぎり、使用は極力避けます。

 

 

トレース台のスイッチを入れながら、ペン入れ作業に入ります。

 

裏に描いた「綺麗な線」を透かしながら、それに沿ってペンを引いていきます。

 

 

 

次にスクールペンの登場。

 

これはジャージのデザインや、人物以外の建物や人工物、漫画の中で使われる集中線を描く際に使われるペン軸です。

 

 

ペン入れ完成!

 

次に着彩に行きますが、そこで事件が起こります・・・・・。

 

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