前回の記事に引き続き、「辛淑玉文書」の続きに参りたいと思います。
※前回の記事『‐辛淑玉文書を読む その１‐』(https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12332234737.html)
辛淑玉『Ｍさんリンチ事件に関わった友人たちへ』（2/7） pic.twitter.com/MPDdhjIZnv
— ニライカナイφ★ (@niraikanai07) 2016年5月18日
https://twitter.com/niraikanai07/status/733035218286698496/photo/1
https://togetter.com/li/976995
前の１ページ目後半から、今回の２ページ目に至るまで、辛淑玉氏の「身の上話」が続きます。
以前『のりこえねっとtv』の放送でも、ご自身の生い立ちや弟さんのお話をされていましたが、その中でも「民族学校」(朝鮮学校)で教師たちから受けたリンチを述べられていらっしゃいました。
この事件の真相に関して、辛淑玉氏自らの証言なので、真相の程はわかりませんが、今回の事件と関連して話すならば、「だったら尚更糾弾しなければならない」立場だと思います。
辛氏は「暴行加害者」の一人である李信恵氏を庇い、彼女は血だらけになっている被害者Mさんには目もくれず、事もあろうと放置して「宴席」に参加し続けていた一人です。
辛淑玉の文章。後半は共感できない。その後の隠蔽工作に繋がる予兆を感じる。一言でいえば、李信恵を溺愛しすぎている。溺愛しすぎて盲目になっている。リンチで半殺しにされ、血だらけで、息も絶え絶えの被害者を傍らに放置したまま、介抱もせず、手当もせず、いわば酒の肴にして宴会を続けた人物だ。
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) 2016年5月18日
https://twitter.com/yoniumuhibi/status/733073108257497089
良くも悪くも、辛淑玉氏が生きた人生というものは、在日の人たちから見ても「特殊すぎるもの」だったのかと思います。私の友人(在日コリアン)のお母さまのお話含め、辛淑玉氏よりも数歳年上で、彼女の言うような「朝鮮人の弾圧」というものが、いかほどのものであったのか、確かに差別は酷いものでしたが、総連や関係する組織を支える、数々の有名大学を卒業したインテリや、サンゴンイン(在日経済人)などをはじめとする、圧倒的な支援のもと、潤沢な資金をもとに、国家や軍隊以外、ありとあらゆる組織を保有(郵便、銀行、病院、出版社など)して、『黄金時代』を築いていました。
ゆえに、辛淑玉氏自身が話すような「地獄の渦中」のような世界などではなく、むしろ今の方が酷い状況だったといます。(※あくまでも総連社会の内縁の話に限る)
そう考えると、彼女の「絶望に満ちた世界観」や「卑屈すぎるほどの被害者意識」なるものがどういうものか、無論、辛淑玉氏は人生の当事者であり、部外者である私がこういうのも憚れることですが、そうしたことを勘案しても、彼女のやり方には疑問があります。
後の、辛淑玉氏のFBでも示された『【関係各位へ】』でもわかるとおり、彼女はこの事件に関する批判者を、見境なく「『正義』を唱え、楽しんでいる人たち」と決めつけています。
その上、「自分(批判者たち)にはそうすることが許されているのだと思っている」「その傲慢さを恐ろしく感じます。生意気な女は叩いてもいい、目障りだから思い知らせてやろう、とでもいうかのようです」「マイノリティがマジョリティを叩いたら、報復として何十倍もの血を求められること、その暴力はとりわけ女に向かうということを、あらためて思い知らされました。まして、それを扇動している人たちの中に在日の男たちがいることには、吐き気すら覚えます」などと、実際に起こってすらいない事実を持ち出し、その他ありとあらゆる文言でもって、今回の事件の「火消し」に躍起になっています。
はたして、ここまで話が通じない人がいるのだろうか。
関係する弁護士や、たしかな証拠に基づいて議論をされているブログを参考にしながら、適切に批判を加える人たちに向かって、被害妄想としか言えない文言を返すことは、被害者Mさんを心から労わることなく、文書で、かつて自分が憎んでいた「朝鮮学校の教師たちがやったこと」や、その関係者に向かって「実の子どもの命より、『民族』を選んだ」という言葉も、今ではすべて己に降りかかっていると、どうして理解できないのでしょう。
そう。「実の被害者の命」より、ご自身の「組織」を選んだのだと。
明かに暴行の「加害者側」である李信恵氏を「在特会や保守速報との訴訟によるストレスで、身体はボロボロの状態でした」などと、今回の事件と全く関係ない話を持ち出して、その擁護につとめただけではなく、野間氏や関西の某有名大学の教授であるKM氏含め、あのような非道極まりない蛮行をやってのける人々と、いつまでも運動を共にし、今回の事件の「隠蔽工作」を計った指摘からして、誰も彼女を支持する者はいないでしょう。
<参考資料>
・世に倦む日日 『辛淑玉文書とリンチ事件の隠蔽工作 - 被害者の組織防衛努力とそれへの裏切り』
http://critic20.exblog.jp/25618793/
・辛淑玉公式FB 【関係各位へ】