今回の記事は、体裁抜きで話さなければなりません。
あまりにも「話が通じなさすぎる」からです。
私は怒っています。
みなさんはどう思いますか?
事のあらましは海外のサイトにて、キム氏が戦前の日本兵に惨殺されたイギリス兵の話から始まります。
https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryinsertinput.do
それを読まれたMichikoさんが、大日本帝国の例に「戦争における非戦闘員の殺害行為」について、アメリカ人を相手にアンケートを取り、それらを正当化する彼らの認識を問いただしました。
結果はこうです。
Jach Vand氏
無実の非戦闘員がいるなんて、信じないよ。
Red Six Standing By氏
日本の非戦闘員の死を喜ぶヤツなんかいないよ、そして、第二次世界大戦の罪について、今の日本人を責めるアメリカ人は、とても少数だ。
だが、キミがここに来て、世界のすべての不幸について、アメリカ人を責めるなら、話は違う、本当に悪事を働いているキミの野蛮な隣人の北朝鮮をアゲつつね。
RCoolStoryBro氏 > Red Six Standing By氏
よく言った。
0844MOS氏
巻き添えの犠牲者は、戦争の一面さ。
誰も望んじゃいない、しかし、避けられない。
イスラムみたいな卑怯な敵が、女性のスカートの下に隠れていたら、または子供を人間の盾に浸かったら、効率的に敵を殲滅する以外には、方法はないのさ。
そうしなかったら、敵は、こっちが攻撃しないということを逆手にとって、好き放題にやるに決まってる、ヤツらは、一般人の陰に隠れるんだから。
広島と長崎の場合には、戦争のための各種の軍事施設や工場があったのさ、そして、軍事基地は、人口密集地に混在していた、気の毒な人たちの間に。アメリカで、戦時に危険になりそうな場所を教えているサイトがあるよ。
それが、人生ってものさ。
Malgus氏
「日本の非戦闘員が死んで、本当に嬉しいか」って?
もちろん、嬉しくない。
昔、若かったころ、私は「公式の話」を信じてた。
今は、20年以上経って、私は、もっといろいろ知った。もっと経験も積んだ。
日本の非戦闘員が死んで嬉しいか?
いいや。しかし、戦争というのは、もともと非人道的なものだ。
何が起ころうが、その考えは変わらない。
そうなってしまったんだ。
世界には、いろんな悪事がはびこっている、そしてわれわれは、誰かがそう言ったからといって、責任がないわけではない。
実際に、高信頼社会では、サイコパスやソシオパスが活躍している、私は、われわれは、ほかの社会よりも、もっと騙されやすく、腐敗しやすいんじゃないかと思ってる。
私は、建国の父たちの考えを信じてる~自分のことをやれと。
強さによる平和。
キミが言うことを聞いてくれるなら、キミの邪魔はしないよ。
でもキミがわれわれの邪魔をするなら、災難に遭うことは、覚悟しろよ。
自己保存本能がある人は、クマを尖ったスティックでつついたりはしないだろ。
怒ったクマは、どんな人の命も縮める。
逆も真なり。
Jack Vand氏
当時は、日本にもドイツにも、非戦闘員というものは存在しなかった。
彼らは、最後の一人まで戦えと言われてたし、実際に、そうしていた。
Filament氏
歴史修正主義者が、日本の気の毒な非戦闘員について泣き言を言っているのは、飽き飽きするよ。
謝らないよ、彼らは死んだんだ、残念だったね。
Chris Li氏
「日本の非戦闘員が死んで、本当に嬉しいか」って?
…
ああ、嬉しいよ、ミチコ。
すべてのアメリカ人は、日本の非戦闘員の死を、心から喜んでいるよ。
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12330003251.html
こんなものはまだ「氷山の一角」です。
続いて、Michikoさんはアメリカ人に別の質問をされ、戦時下における「非戦闘員の殺害」について、日系人以外に「日本人の友達」がいるのかと、また日本の地元民とネット&リアル含め、どれくらいの交流機会があるのか、そして日本自体に行ったことがあるのかと、どれくらい滞在したかについて、ご質問をされました。
結果は以下です。
DarkGoldenMan氏
私はハワイで育った、多くの日本国民が旅行客でやってきた。
私の個人的な友人とその家族には、三世、四世、五世がいる。
私は、キミが泣き言を言っている理由が理解できない。
larrd氏
なんで日本なんか行かないといけないんだ?
放射能まみれじゃないか!
Aldo Abruzzi氏 > larrd氏
そうさ、突然変異の巨大亀とか、気持ち悪いよね。
※この人は、「日本は放射能で気持ち悪い」と言っておきながら、私は4人の日本人と仕事をして、この人たちは、素晴らしかったとして、現代の日本人やドイツ人に対する私の気持ちは、私の第二次世界大戦当時の敵国に対するものとは無関係だと、ぬけぬけと述べています。
minki46664氏
「戦時に、合法な非戦闘員の殺人などというものはない」。
いいや、あるよ、それは、「巻き添え」というものだ。
キミは、戦争がどういうものか、知ってるのかい?
誰もが、非戦闘員が傷つかないような場所で打ち合わせて戦うことに同意するなんて、思うかい?
Mina氏
まだ被害者カードを使う気か?
戦争は思い通りにはならない。
歴史的には、日本の非戦闘員は、残虐行為をやっているということを知っていた。
数十万が死ぬか、数百万が死ぬかの選択だったんだ。
そして、兵士は、もちろん国民でもあるのさ。
彼らは、息子で、父親で、夫だった。
日本は、もしかすると、兵士たちの命を差し出すつもりだったのかもしれないけれど、アメリカ人は、そんな戦略は、信用しなかった。
そして、日本政府は、戦時協定を守らなかった、だったらどうなる?
市街を爆撃することは、正当なことだと考えられたのさ。
アメリカが殺した非戦闘員の数よりも、はるかにたくさんの数の日本人が、日本軍に殺された。
で、アメリカが「悪いかどうか」って?
日本のほうが悪いに決まってるだろ。
朝鮮と中国は、日本のせいでもっともっとひどい目にあったんだ、だから、乗り越えろよ、血まみれの過去を受け入れ、忘れるんだ。
日本は被害者じゃない
Filament氏
戦争で死んだ、気の毒で無実な日本の非戦闘員について、さらに泣き言、泣き言、泣き言…。
現実は、降伏しなかったら、もっと多くの都市が、灰塵に帰していたんだよ。
これでも食らえ、どうでもいいって言ってんだよ
Cavallo氏
日本はどうせ、もう長くないんだ。
彼らは、乳児用よりも、大人用オムツをもっと買い入れている。
日本の草食男と草食女たちは、もう付き合わないし、生殖もしない。
第二次世界大戦中には、太平洋戦争を終わらせるために、日本人という民族の絶滅計画もあったんだ、なぜなら、すべての日本社会が、戦争マシーンの一部だったからさ、そして彼らは、戦争に加担していた。
幸運にも、天皇には、国民が全滅するよりも、降伏したほうがいいと思う程度の頭は、あったのさ。
Greg Kells氏
日本は、アメリカが敵ではなかったときに、警告なく真珠湾を攻撃した。
非戦闘員を攻撃しようが、軍を攻撃しようが、それは問題じゃない、われわれは、戦争状態にはなかったし、非戦闘員も(真珠湾)攻撃で死んでいる。
アメリカは、大日本帝国政府に警告をし、日本の一般人たち(非戦闘員)に対し、爆撃をするかもしれないと警告をしていた、そしてわれわれは、キミの国と公式に戦争状態にあった。
日本は、恒常的に非戦闘員を爆撃していたドイツと同盟していた。
非戦闘員は、枢軸国からは、常に攻撃対象にされていた、日本も含め。
真珠湾だけでも、アメリカは、日本を焼き尽くすことについて、法的に正当な理由がある。
日本が無実だったなんて思っているアメリカ人に、出会うことはないだろう。
非戦闘員の死傷は、第二次世界大戦の現実だった。
私の祖父が、戦争の末期に、第9アメリカ陸軍でフランスからドイツに行軍したとき、彼は、非戦闘員への残虐行為を、あらゆるところで目撃した。
それは、地球全体が恐ろしい状態にある時期だった、そして、あらゆる国が、後悔すべきことをした。
今になって、蒸し返す意味はない。
キミの質問だけど、日本には行ったことがない、しかし私のバンドは、いつもギターウルフがアメリカに来たときには、一緒に演奏をしていた、そして私は、数十人の日本の刺青師と、何年も仕事をした。
いつも上手く行っていたよ、しかし彼らは、馬鹿げた被害者ナントカなんて、持ち出さなかった。
Al Eng氏
キミは、怒りの矛先を間違えている。
もしも日本が、数百万を殺さなければ、そして眠れる巨人を攻撃しなければ、これらのことは、起こらなかった。
日本は、広島と長崎への原爆投下について、100%責任がある。
彼らが悪いんだ。
ほかの誰でもない。
キミの国がやらかした殺人について、報復なんか考えるな。
歴史と真実の修正をするなら、キミが日本の罪をかばっているように見える。
それは、殺人と拷問と破壊だったんだ。
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12330519264.html
勿論少数のまともな意見があるのは承知の上ですが、大多数は攻撃的な文言で踊り、誤読してさかしらぶり、興奮し、いかに自分たちアメリカ人こそが「戦争の現実」を知っていて、「適切に」世界を支配できるという根拠なき自信を披露する始末。
そこから繰り出される、薄っぺらさすら演出できない「偽りの同情」、結局最後は「自分たちの正しさ」に収斂してしまいます。戦争になったら人道も何も存在しない、相手を殺しつくさなければ自分たちがやられるという一点張り。
彼らは決して「戦争の被害者」になることはありません。
自分たちの国が、世界に対して一方的立場で蹂躙できるから、ある種ネトウヨ以上に「究極的な安全な場所」で、終始空威張ることができ、他国の被害者に対する思いだとか、もし自分たちの家族がそうした立場に追いやられたらどうするのか、そうした適切な想像力すら欠如した集団なのです。
だからこのような血も涙もないコメントが平然とできるのです。
考えてみて下さい。日本が中国と国交正常化したとき、中国の指導者が「日本人すべてが戦争協力者である」と、ただの一度でも言ったでしょうか?
日本人民は、軍国主義の被害者であるという結論で、すべてを物語っています。
朝鮮を含め、日本からあれだけ酷い目に遭ったというのに。
しかしアメリカ人は違います。戦争になれば、相手の国の人間がすべて「敵」となり、殺害しても構わないという認識を、当のアメリカ人が自身のコメントによって証明しておりますし、実際に中東ではドローンやミサイル空爆を筆頭に、今現在も罪のない人々を殺害しているのです。
逆に言わせれば、「今の世界秩序」を作っておいて、それが失敗したから各地で紛争が起こっているのに、自分から先に介入して、うまくいかなかったら「反抗する勢力」に責任をなすりつけることから、彼らはまるで自分たちの非を認識してすらいないのです。
そればかりか、「オレたちの言うことを聞かないのなら災難を覚悟しろ」などと脅し、アメリカ人の優越意識を日本人のMichikoさんにぶつけ、このような極度に戦闘を好む集団、文化的な話し合いや対話という回路を持たないアメリカ人と、我々アジア人たちは、根本的な意味で「分かり合えない」という結論を、今回のやり取りで浮彫りになりました。
ゆえに北朝鮮は、米国に対して核軍備を整えるのです。
アメリカ人という「力こそすべて」という野蛮人の本質を知っているから。無論、それは過去の1950年の戦争で実際に体験しているのです。
のんきに「同盟同盟」だと叫ぶ日本人は、彼らの「力のくびき」により支配され、言いたいことも言えず、ましてや自国の尊厳や独立、民衆の安全など、究極的な意味でそれらを蔑ろにされています。そうした現実を直視せず、自分たちはアメリカ人とうまくやっていると言い聞かせて、国内の報道では、彼らとの「綺麗な部分」だけを映し、本当の意味での「友人」なら、突っ込んだ議論や腹を割った話をすべきですが、それをやった途端、今回のように間違いなくアメリカ人は発狂します。
それは自分たちの「戦争犯罪」に対する極度なまでのアレルギーと、時代や他国を含めてアメリカの罪を相対化し、それを無意味なものへと転化します。あれだけの軍事予算を国家規模を有し、政治や経済も握り、今もなお世界で圧倒的な力を行使する帝国の行いが、どうして他国のそれと帳消しにできるのかという疑問について、「自分たちの世界」だけで生きている彼らにとっては、死ぬまで認識することはないでしょう。
<参考資料>
・Michikoさんのブログ『Let's talk about a war crime①』
・同『Let's talk about a war crime②』