前回の『日本のマスコミ報道の在り方と「嫌北」の在日コリアンと出会って(追記あり)』(https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12304288874.html )に続き、


有名在日ブロガーの『かっちん』さんのブログにて、2017年8月24日のTBSニュース『あさチャン』の放送で、ご出演された在日コリアンの方々が、「口を揃えて」北朝鮮に対する不快感を示した問題です。




https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12304226724.html?frm_id=v.mypage-checklist--article--blog----sanpurena_12304226724



今回の問題を話す前に、まずその人たちの「声」を聞いてみましょう。



「嫌北」在日コリアンその1



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取材は概ね、顔を隠した上でのものでした。



まず最初の方は、


「どちらかというと、ほとんどの人が“今の体制”を嫌っています」


「見てて恥ずかしいっていうか、『またやってるな』と」




「嫌北」在日コリアンその2



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「テレビで北朝鮮の放送を聞いてても恥ずかしい」



また、東京朝鮮第一初中級学校(チェーイル)も出てきました。



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という具合に、数人の在日コリアンの取材と、東京第一の校舎を撮って、さも「現地の声」が取れたと思っている日本のマスコミの人たち。



まず私の第一印象として、



「この人たちの方が恥ずかしい」



という感想でした。



さらに『かっちん』さんのブログ記事『今日のTBS 朝鮮報道(あさチャンより)在日同胞はどう思ってる?&出演依頼が来ました。』(https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12304226724.html?frm_id=v.mypage-checklist--article--blog----sanpurena_12304226724 )にて、


コメント欄では数人の「嫌朝主義」の在日コリアンが現れました。



「嫌北」在日コリアンその3


HN『純ちゃん』さん



今の北朝鮮の対応に憤りを感じます


親が自分のルーツを教えるために朝鮮学校に送ったのはわかりますが、ミサイル挑発して何がいいのか?


こんな国を崇拝してきたことにアホらしくなってきました。皆んなが嫌がってるというより今の北朝鮮を崇拝するのは総連の人間とその子孫だけじゃないかと


朝鮮学校も寄付なしでは生きていけられませんからね。

それで怒り?


ミサイルを打ち上げることに怒りを覚えますわ

郷に入れば郷に従えができないようではね



「嫌北」在日コリアンその4


HN『滑稽』さん



なんだかなー


これだけ学生数が減っている現状をみれば、北朝鮮離れが進んでいるのは明らかでしょ。


俺も朝高卒だけど、まわりの在日は現実から目を背け、他人の意見に耳を傾けない奴ばかり。


そういう奴に限って何故か国籍は韓国。

日本で暮らすには韓国籍の方が便利だと(笑)


ミサイル1発我慢することで、どれだけの人が救われるのか。


北朝鮮信者の人達は、苦しんでいる同胞のために何かしているの?

まさか自分達とは無関係だと思ってないよね。



そもそも、なぜこのような「嫌北」ないし「嫌朝主義」に走る在日コリアンがいるのか。


また問題としては、「こうした人々」が決して、在日社会では少なくないということ。


私の友人も、彼ら彼女らと同じ在日コリアンですが、朝鮮に家族や親戚がいて、ピョンヤンやサリウォン、シニジュなど、色々な場所でお住まいになっていらっしゃいましたが、多くの在日コリアンの場合、そうした「本国」に家族や帰国者などを持たず、まったく北朝鮮との情報が遮断された状態で、日本のメディアの洪水のような報道を一挙に浴びます。



そうなると、一体どうなるのか。


上述のようなインタビューを受けた人や、かっちんさんのブログのコメント欄に現れた人たちのように、「過剰適応」する人々が出てくるので、こうした一部の在日コリアンの方々については、拙ブログの前記事『日本のマスコミ報道の在り方と「嫌北」の在日コリアンと出会って(追記あり)』(https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12304288874.html )のMichikoさんのコメントでも示したように、


日本社会の「在日コリアン」と比べて、アメリカ社会での「白人」と「黒人」との『違い』(肌の色や風貌)が、文字通りハッキリでるわけで、ゆえにアメリカの有色人種は、黒人に限らず、一部のユダヤ人を除いては、マイノリティであるということを、隠しようがありません。


だから、黙っているのをやめて、「配慮」を要求するという方向しか選択肢がないから、そうなったわけです。


文字通り、在日コリアンは、それとは真逆のケースです。



無論、「人口に占める割合」も考えられます。


今は20人に1人以下とか、そういう感じなのでしょうが、帰化した人を入れれば、もっと多いには決まっていますが、とにかく、これはアメリカの黒人との単純比較でも、またアメリカの有色人種全体を考えても、ものすごく少ないのです。


マジョリティである白人たちは、「数が増え続けるいろんな有色人種」からの、総合的な圧迫を受けており、それらの人たちは、「見分けがつく」に決まっているので、配慮をしないとか、気がつかないふりをするということは、不可能である、ということです。


そうした事実を踏まえた上で、「外見の見分けがつかない」ことによって、在日コリアンが、ある種の非マイノリティ化して、これを悪い面から捉えたときに、「マジョリティ側から配慮されなくなる」のであり、アメリカの黒人の方々のような「目に見える抗議」ができず、そうして日本の在日コリアン「黙りに黙り続けた」結果、日本のメディアは、そうした「見えないマイノリティ」を殊更意識することもなく、日夜、北朝鮮に対するネガティブな情報ばかりを流し、国民を「一つの認識」へと偏らせ、結果的に健全な民主社会の言論空間を破壊していることになります。


そうして、一部の在日コリアン「自分たちを省みない、大切にしない」マジョリティ側に擦り寄り、今回の報道に受けた人たち然り、『かっちん』さんのブログのコメント欄に出てきた人たちのように、哀れな「命乞い」を日本人側に吐露する始末なのです。



<参考資料・ご見識>


・かっちんブログ「堅忍不抜」 『今日のTBS朝鮮報道(あさチャンより)在日同胞はどう思ってる?&出演依頼が来ました。』


https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12304226724.html?frm_id=v.mypage-checklist--article--blog----sanpurena_12304226724


・同じブログ『続 TBS朝鮮報道(あさチャンより)在日同胞はどう思ってる?(私の想い)』


https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12304999830.html


・拙ブログ『リブログ 日本のマスコミ報道の在り方と「嫌北」在日コリアンと出会って(追記あり)』


https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12304288874.html


・同ブログ『同』記事のMichikoさんのコメント欄より