私のブロガー友人であるMichikoさんが、とある海外サイトにてヘイトスピーチを垂れ流している極右の人間にお叱りの言葉を述べられたところ、見事に「在日認定」されたそうです。



その問題を記事にされた女史のブログを引用してみます。



西村幸祐さん(Kohyu Nishimura)に、在日認定されました。



2014-11-29 10:42:09
テーマ:

http://nationalinterest.org/feature/the-popes-verdict-japans-comfort-women-11168#comment-1714893810
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Michiko > Kohyu Nishimura


I am worried about your kind of eminent Japanese individual delivering shame to the world like this.
I hope you are not going to keep ganging up with these kinds nasty hate speakers.
I hope you are going to TEACH those foreign guys or foreign born Japanese by your own behavior, what the true Japaneseness is like. And of course, it is not Bushido.

「和訳」
私は、あなたのような有名な日本人が、こんなふうに世界に恥をさらしていることを憂えています。
あなたが、こういう醜いヘイトスピーカーたちとつるまないことを願います。
あなたが、これらの外人や、外国生まれの日本人たちに、身を持って「真の日本」の手本を示し、教えてくれるといいと思っています。もちろんそれは、武士道ではありません。


「以下日本文」
西村さん、あなた、こういう日本ヲタの外人や、日系人ネトウヨとつるんで、平気なんですか。
こういうことを続けて、それで日本の国益になりますか。
私はそうは思いません。
日本の国益は、近隣諸国との友好関係がなければ、成立しません。
あなたって、こういうことをして、日本の恥を晒すだけではなくて、国益を害しているんじゃありませんか。
敵対心をむき出して、中国や韓国へのヘイトを吐いて、それでどうやって友好関係を構築して、国益につなげるんですか。
あなた、2年前に安田浩一さんと一緒にチャンネル桜に出ましたよね。
見ましたよ。
あなた、ネトウヨをバカにしていましたよね。
ネトウヨに絡まれて、自分も迷惑しているとおっしゃっていましたね。
統一教会だとかなんだとか、いろいろひどいことを言われていると、嘆いておられましたね。
でも、英語のネトウヨとは、仲良くできるんですか。
この外人たちは、ヘイトスピーカーですよ。日系人や海外子女もいるかもしれませんが、どうせ中身は外人です。
さらに、「根性の醜さ」においては、日本語のネトウヨと、何も変わりません。
日本でも、来年あたりには、ヘイトスピーチ規制法ができるでしょう。あなたはそれでも、英語ウェブでヘイトを吐き続けるんですか。
あなたが、英語のウェブ上で、これらの英語ネトウヨと語らい、これらを扇動し、支援しているんだったら、そういうふうに公表しますよ。
こういうことはもう、おやめになるがよろしいでしょう。
日本の恥です。
日本人なら、和です。
日本の和は、近隣諸国の東アジアにも、適用されます。
2000年前からそうなんですから、あなたひとりが「適用したくない」と思ったって、そういうわけには行きません。
どうしてもそれができないなら、あなたには、「日本」が足りないんです。
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Kohyu Nishimura > Michiko


まず、胸に手を当てて、歴史を勉強してから書き込みをしなさい。
ネトウヨなどという差別語を使用する時点で、貴女のお里が知れます。
At the first you have to learn the history to post a comment on such this BBS.
You are just known what you belong to when you use the word "NET-UYO" which means racial discrimination and hate speech for Japanese.
If you would write a comment you should have been rational and intellectual.


「和訳」
まず、こんなBBSな投稿をする前に、君は歴史を勉強しなければならない。
君がネトウヨなんていう言葉を使用している時点で、どこから来たのかすぐにわかるよ、それは日本人に対する差別用語だし、ヘイトスピーチだからね。
投稿をするなら、理性的で知的でなければいけないよ。
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http://ameblo.jp/raika2001/entry-11957859580.html#c12641979617




Michikoさんは精力的に海外のサイトで現地の人たちと英語で討論を交わし、英語圏はもちろん中国や韓国そして東南アジア諸国も含まれ、国籍・人種を問わず幅広い方々とのコミュニケーションをされています。無論その中には今回のような「海外ネトウヨ」たちがおり、それは国によってある程度個別化はされるものの、基本においては日本のネトウヨたちと言葉の通じない「馬鹿さ」を共有しているようです。


そして、引用した記事における極右の人間と対峙されたとき、その人間がMichikoさんの質問に答えずいきなり「歴史を学べ」だの、「ネトウヨは日本人に対する差別用語だ」「我々に対するヘイトスピーチをやめろ」と放言する始末で、問題の本質から真っ向から逃げる形となりました。



しかしながらこの光景は日本のネット風景とさほど変わりはなく、むしろそれを如実に受け継いでいる意味で、ネトウヨのようなチンプンカンプンな答えを出してしまうのです。


つまりこれは、この極右の人間の「思考停止」を表すもので、しっかりとした対抗言論を出すこともできなければ、『反日』だの『日本へのヘイト』という訳のわからない回答をします。たとえば、先日の朝日新聞の週刊文春の広告欄に「海の向こうの(韓国の)『反日ヘイト』小説がベストセラー」というお題のついたものがありましたが、結局は「ヘイトスピーチ」の定義をまったく理解していないお粗末な認識を内外に示すだけで、ネトウヨ思考そのものが週刊誌や出版界を含め、社会の至るところで噴出している事実が浮き彫りになりました。



少なくとも、「国への批判」がヘイトスピーチになることは言語道断であり、「変更不可能」な民族や人種・国籍を理由にしたマイノリティへの差別行為という本来の意味から大きく乖離していて、ネトウヨや極右がいうような理由は一切成り立たないことを今一度示しておきます。『‐ヘイトスピーチの研究(勉強動画)‐



また今回の記事をさらに掘り下げていくと、その極右の人間はMichikoさんの質問に対して「歴史を学べ」と述べていましたが、ネトウヨと同じく基本的に答えになっておりません。


そこでは彼が2年前に安田浩一さんと一緒にチャンネル桜に出演していて、ネトウヨ批判をしていたにも関わらず今では「ネトウヨ差別をするな」とか大矛盾をさらけ出して、彼が言う「歴史を学べ」という本当の意味は、客観的事実などではなく、単純に「オレたちの言っていることを信じろ」と同じですから、新興宗教の信者が神を信じろというのと同じようなものです。



結果的に、ネトウヨが差別用語というのは日本のネトウヨの常套句です。歴史を勉強しなければならないというのは、今回の極右の人間らが代表する決まり文句です。日本のネットでは、こうした「決まり文句」や「定型文」「レッテルの単語」に溢れかえっていて、仮にネトウヨと議論しようならば、すぐさまこれらの文言をコピペしまくって勝利宣言するでしょう。


まあ100歩譲って「歴史に学べ」ということに着目してみたとしても、自分たちの妄想で勝手に作り変えようとして、それを「国の物語だ」と大恥の爆弾発言をしてしまうような連中が、厳然たる科学として歴史学に触れることすらできません。



おしまいに、その「極右の人間」と書かれているのは引用中にもあるとおり、西村幸祐氏のことです。




〈参考資料〉


・『Cluttered talk blab bllab blab』「西村幸祐さん(Kohyu Nishimura)に、在日認定されました。 」記事

・『伊藤浩士とのブログ』「鳩山氏の韓国講演記事に見るネット情報のお粗末さ  」記事