test№02 中枢神経刺激薬『ベタナミン』 | 愛と幻想の薬物

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病んだ精神を癒やすために、体験を基にし、エッセンスとしてのホラを加えながら『さいはての地』での記憶を辿ります。
妄想、現実、ありがちな経験をもとにした物語です。

ベタナミン

先日、医師に相談して最近の鬱的な気分の低下を補う目的で、ベタナミンなる精神刺激薬を処方してもらえることになった。

肝臓への負担が大きい薬剤だという理由から、採血された。

採血なんか三十年ぶりのことで...ベテラン看護師さん二人、温めようと縛ろうと、浮き上がることのない静脈相手に奮闘してくれて、四十分の時間で左手の手首からの採血が漸く完了した。
看護師さんいわく
『スゴく皮膚から奥に静脈が沈んでるから、採血のときはチョッと奥に刺す...』と静脈の探り方を教えてくれた。

他人に針を刺されるのが苦手過ぎる僕は、勿論ベッドで横たわっていました。


↑ベタナミン10mg

で...ベタナミンですが、
中枢神経刺激薬というだけあり、ある種の覚醒作用はある...酒の酔いがさめたり。
アンフェタミンと作用プロセスが違うやら何やらよくわからんが、一般的な覚醒剤とは当たり前だが違う。


まぁ手っ取り早く要点を言えば。

『キマらんけど醒める』

10mg錠だからかも知れません、処方を止められたくないので大量摂取はやめておきます。

今回ベタナミンなる精神刺激薬を処方してもらったのは、一重にブロン錠を含めた乱用薬物を、毒を以て毒を制するためだ。

割りと真面目にそう考えて取り組んでいるので、多量のコデインリン酸塩錠も、ほぼ乱用していない。
いらん遊びをしては、僕の依頼のままに対応してくれた担当医に失礼な気がする。


どんな薬物とも、適正な距離を持てる人間になりたい。