Half-A-Room -107ページ目

陽ざし、子供

半開きの窓から

蝉の声が陽の強さを代弁してる

じりじりじりじりじり、

じり


やたら永かった梅雨があけて

陽ざしはよくかわいてる

それでも

京都の夏は蒸し風呂みたい

私はのぼせてゆで蛸みたい



陽ざしがまぶしい。目もあけられないくらい。

強いひかりが、じりじりとあたしをさす。

焦げる音がするくらい。


Tシャツからのぞく うなじや腕や

みるみるうちに黒くなっていく


かさささなきゃ

クリームぬらなきゃ

はやくはやく


だけど

ああ

そらがきれい

熱が 光が肌に気もちいい

この陽をあびたい

焦げてしまうまで

もっともっとあたしをこがせ

めがくらくらする

いつまでもどこまでもあたしをこがして



小学生のころ

真っ黒に日焼けしたいと思っていた

夏休みが終わって

かりかりに焼けたクラスメイトをうらやましい気持ちでみてた

だけど

太陽に興味なんてなかった

夏の陽ざしも、

肌に残るその跡も

ただそこにあった

ただそこにあるだけだった


なのにいまは

どうしてこんなにまぶしいのだろう

どうしてこんなに惜しいのだろう


太陽がみたいのに

めもあけていられない