陽ざし、子供
半開きの窓から
蝉の声が陽の強さを代弁してる
じりじりじりじりじり、
じり
やたら永かった梅雨があけて
陽ざしはよくかわいてる
それでも
京都の夏は蒸し風呂みたい
私はのぼせてゆで蛸みたい
陽ざしがまぶしい。目もあけられないくらい。
強いひかりが、じりじりとあたしをさす。
焦げる音がするくらい。
Tシャツからのぞく うなじや腕や
みるみるうちに黒くなっていく
あ
かさささなきゃ
クリームぬらなきゃ
はやくはやく
だけど
ああ
そらがきれい
熱が 光が肌に気もちいい
この陽をあびたい
焦げてしまうまで
もっともっとあたしをこがせ
めがくらくらする
いつまでもどこまでもあたしをこがして
小学生のころ
真っ黒に日焼けしたいと思っていた
夏休みが終わって
かりかりに焼けたクラスメイトをうらやましい気持ちでみてた
だけど
太陽に興味なんてなかった
夏の陽ざしも、
肌に残るその跡も
ただそこにあった
ただそこにあるだけだった
なのにいまは
どうしてこんなにまぶしいのだろう
どうしてこんなに惜しいのだろう
太陽がみたいのに
めもあけていられない