9月21日は「世界アルツハイマーデー」

 

「アルツハイマー」

そして「認知症」がどういったものか

 

知ってもらうためのイベントが世界各地で行われる日です。

 

 

私も74歳のアルツハイマーの母を持つ30代の娘として、この活動に参加したい、1人でも多くの人に「アルツハイマーとはどんなものか」を知ってもらいたいと思って、今日のブログを書きたいと思います。

 

 

 

いろんなことを忘れていくのに、「恐怖心」だけは残っている。他がわからなくなっているので、その恐怖心が倍増されていく、そういった点でも恐ろしい病気だと思います。

 

私の母は、「老後が心配」ということで高齢で父と見合い結婚し、出産。その恐れがまだ襲ってきます。

 

 

 

 

「アルツハイマーとはどんなものか」

 

母がアルツハイマーの症状を発症してから、この10月で3年。

 

2017年11月、このブログを始めた時に描きました。

 

 

ずっと同居をした娘の私の結論は、こうです。

 

 

「アルツハイマーは悲惨な『致死の病気』」

 

であり、

 

「日本では『早めに病院へ』と言っているが

 

病院へ行っても、病院がやってくれるのは

副作用のある薬を処方することだけ。

 

そしてそれは1、2年しか効かない」

 

という、

 

「宣告されたら(日本では)それでおしまい」

という恐ろしい病気であるということ。

 

 

そして、その薬も、

今年夏、フランス国内での保険償還が停止になりました。

やじるしフランス アルツハイマー治療薬の保険償還停止(アリセプトも含む)

 
 
それなのにやり続ける。
なんだかアスベスト(石綿)問題にも似た日本の闇を感じます…が、今日の題は「アルツハイマーってどんなものか」ということ。
 
 
病気について語ります。

 

 

 

 

「死因」 アルツハイマー

 

今年5月にお亡くなりになった、女優・朝丘雪路さんの死因は「アルツハイマー型認知症」でした。

やじるし過去記事「アルツハイマーは死に至る「病」

 

そう。

アルツハイマーは死に至る病気です。

ただ可愛らしく”ボケ”ていくだけではありません。

 

 

「余命は10年」と言われていますが

諸説あり、個人差もあります。

そして癌と同じく若い方が進行が早い。

 

 

その間に、

いろいろなことを忘れていきます。

 

 

認知症の「忘れ」は戻ってくることのない「欠落した記憶」です。メモをしても、何度も注意してもその記憶自体が「なくなってしまう」のです。責めてもどうしようもありません。アルツハイマーは「脳の病気」なのです。

 

 

 

忘れてしまうのは、

 

最初は「約束」や「出来事」などのちいさなコト、

 

「買い物」や「リモコンの使い方」といった生活に必要なこと。

 

そして着替えの「仕方」も忘れ

 

入浴という習慣も忘れ

 

トイレの場所を忘れ

 

排泄の仕方を忘れ…

 

 

「赤ちゃんみたい?」

育児中の知り合いに言われたことがありますが、「いいえ、違います」

 

・まず、体の大きさが違います。

・そして「エゴ」「プライド」が残っている間は抵抗・反抗されます。時に激しく、殺し合いになるのではと思うこともあります。

・そして産んだのは私ではありません。家族ということだから、やらなくてはいけない「介護」です。

・そして「成長」は通常決してありえません。これからもっとひどくなっていくのです。

 

 

そして、だんだんと家族のことも忘れてしまいます。大切な思い出も、アルツハイマーが進行するにつれて、消えていき、やがては自分が誰であるかもわからなくなります。

 

そして、ついには体が、その機能を忘れていきます。

 

歩けなくなり、

寝たきりになり、

ものを食べたときの「嚥下」ができなくなって

 

呼吸の方法も忘れ、

 

そして死に至る…

 
 


 

しかも、最近の「アルツハイマー」の発症は若年化の傾向があります。そのため、まだ子供が成人前の場合もあり、色々な家族が悲しい現実とぶちあたっています。

 

 

私も母が認知症になるまで気がつきませんでしたが、Twitterは家族たちの悲鳴で溢れています。

あっちゃんはまだ高校生。しかし、お母さんが認知症になってしまったようです。

 

 

 

アルツハイマーの原因は、しっかりとした世界的研究者たちによって明らかになってきています。

 

そしてその予防は比較的簡単に、日常生活を変えることによって可能となります。しかし、そのことに関して日本では、きちんと報道はされませんし、関心を持ち探求される方がほとんどいないのが現状です。

 

予防に関して、もし関心があればやじるし記事

さて、本題「アルツハイマー」という病気について、さらに話を進めましょう。

 

 

 

 

増えていく認知症患者

 

○平成37(2025)年には65歳以上の認知症患者数が約700万人に増加

  • 65歳以上の高齢者の認知症患者数と有病率の将来推計についてみると、平成24(2012)年は認知症患者数が462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人(有病率15.0%)であったが、37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれている

内閣府厚生労働省

 

 

700万、って言われてもピンとこないので、ちょっと調べてみました。都道府県別の人口で第6位の千葉県626万人。第5位の埼玉県は731万人。ということは、47都道府県の1個やられてる感じ…?滝汗

 

2012年から2025年の間に、年間18万人、1日にすると約490人の増加ということになります(合ってる?笑い泣き

 

 

 

「認知症」になる前の「MCI」(軽度認知障害)や「SCI」の人を含めるとさらに多くなると思います。

 

 

ただ、この人たちだけが問題になる、だけではありません。

「介護に回る人たち」も問題になるのです。

 

 

「介護」という言葉を聞いて

「介護施設に入れればいいでしょう?」

「デイサービスに入れればいいでしょう?」

と、単純に考える人がいます。

 

私もよく言われます。

「介護サービスを使ってもっと自分の時間を大切にしなよ」

残念ながら、実際はそううまくはいきません。

 

 

特に「介護施設」は特別養護老人ホーム(特養)は要介護3以上でないでないと入る資格が持てません(2019年9月加筆 これに関してご指摘をいただきました。場合によっては要介護1でも入れる場合があるそうです。しかしながら、以前担当のケアマネからは「この地域では無理」と私の場合は言われました)。東京都23区内であることにも起因していると思うのですが、我が家の近辺では最低でも1ヶ月に15万円程度かかります。

 

私の父は要介護3(母の紹介イラストでは「要介護4」でしたが、入院後リハビリでほぼ寝たきりから復活)で歩行困難で、トイレもミスり、片手が使えないが、それでも順番待ちで80番くらいです。私の母は要介護1。ダブルケアという条件は順番を繰り上げてくれる効力を持ちますが、それでも劇的に繰り上げられるのは更に酷い状態の場合です。

 

デイサービスは日中数時間で、点数にもよるが毎日は無理だし、送り出しもなかなかな大変です。

 

要は、「介護」は人任せにできないのです。

よっぽどの資産家でない限り。

 

 

 

アルツハイマー致死まで「10年」

 

それは、愛する家族にとって短い?

しかし、そうも言っていられない「介護」の問題が出てきます。

 
 
介護は、ご飯を作るとかだけではありません。毎日、いろいろな問題が起きます。

 

 

 

私は母を愛しています。

 

けれど、それでも辛い。それだから辛い。

 

 

共済保険がしっかりしており、ベビーシッターや介護の費用もカバーしてくれる企業もありますが、介護者がそうではない会社の社員であったとしたら…?介護離職を余儀なくされる人もいます。

 

 

私はフリーランスですが、それでも辛いです。元は映像ディレクターでしたが、私は母のために残業の少ない仕事につきました。それでも、私は長期の出張に行くことができませんし、色々と制約があり、ストレスも相まって「もうやめるしかないのでは」と悩むことが多いです。

 

 

これ以上多くの人がアルツハイマーになったら、少なくともその周りの1人の生産性がガタンと落ちます。日本経済が衰える原因となるでしょう。

 

 

そして、認知症になると、その資産は活用されないまま「凍結」状態にされます。アクティブなお金が減ってしまうのです。

 

 

…アルツハイマーの悲しみを書くと長くなってしまいます。私ももう仕事に行かなければ。ごめんなさい、本当はもっと早起きしてきちんと記事を書くつもりでしたが、寝坊して、しかも風邪気味です。

 

 

 

最後に
 

本当は「だからこうした方が良い」「こういった対抗策・改善策がある」を提示するところまで行きたかったのですが、それはまたの機会に。

 

 

最後に2つお願いがあります。

  • 1つは、アルツハイマーに関する記事をシェア、リブログやリツイートして、他の人にも知らせてください。今日は「世界アルツハイマーデー」だから。

 

この記事でも良いし、きっとどこかに認知症関連の記事を見つけるはず。そうしたら、より多くの人が「認知症」「アルツハイマー」の辛さを知って、それを変えようと意識してくれることにつながる「かも」しれません。

 

でもその可能性がとても大切だと思うんです。

 

 

  • 2つ目は、困っている人がいたら、どうか優しく接してください。その人はアルツハイマー、あるいはそれに似た脳の障害を持っているかもしれません。お釣りを出せずに困っていたり、道に迷っていたり、困った様子の人がいたら、どうか「責めないで」。

もしも時間的余裕があれば「こんにちは、良い天気ですね(雨降りですね)」と声をかけてみてください。困っていたら、助けを求めてくることがあります。対処に困ったら、派出所に声をかけてみてくれると助かります。

 

 

さらに最後に。

このブログは、私とアルツハイマーの母との奮闘記です。ここでとやかくいうと「怪しい」と思われるので(正常)、興味があったら別のページを読んでください。一番下にオススメ記事を載せてきます。

 

 

「怪しい」と思うことは大切です。

特にアルツハイマー患者を持つ家族の方。容易に「認知症に効くサプリ」や「社団法人」や「『認知症は治る』と言い張る病院」に行かないようにしてください。

 

「社団法人」は聞こえがいいかもしれません。しかし、結構簡単に設立できます。そして「社会性や公共性に訴えることができます」とあるように聞こえが良いので信頼する傾向にありますが、本当に信じるに値するか、きちんと下調べをして「考えましょう」。介護に疲れていると考える力が低下します。けれど、お金は大切ですからね。

 

 

「世界アルツハイマーデー」ですが、日本では知られていません。
NHKの番組表を見てみたのですが、9月21日に1つも認知症関連の番組がありませんでした。昨日は芦屋小雁さんの番組を放送したようですが


来年の9月21日に、1つでも番組を組んでもらえることを目指しながら、「アルツハイマー」に対する社会の関心を高めていけるよう、1ブロガーで微力ではありますが努めて行きたいと思います。
 
 
ま、介護愚痴やら恋ネタも相変わらず書くと思いますけどね。だって、もともと今回の記事だって

 

 

本当はもっと学術的に伝えていく予定だったんですけどね笑い泣き

 

 

 

《このブログについて》
母(74歳)の認知症を改善するため、UCLAのブレデセン博士の「リコード法」を実践する日記です。

やじるし【必読】オススメ記事一覧必

 

 

母の紹介イラストで「作っているものを忘れる」と書きましたが、現在は少し改善しています。こんな感じで毎日ごはんを作ってくれます(2018年9月の食事)。

 
image
 
 
 
【加筆】
認知症になった、と絶望しないでほしいです。
 
 
日本のお医者さんの対応、反応は
 
「アリセプト飲みなさい」
「これで治ります」(→「アルツハイマー治癒」は全肯定は、患者の前では許されるが患者家族にはミスインフォームです。医療に限らず、それに似たことを言い切れる方は「商魂たくましい方」という覚悟でお付き合いをすることをお勧めします)
 
そして特に多い
「治りません」
 
それで涙する介護者、患者がいかに多いことか。
 
しかし、たとえなってしまっても、初期中期ならやれることはあると個人的に感じています。
 
世界アルツハイマーデーで「アルツハイマー」を知ってほしいと、その病気自体を書きましたが、なっている方を悲しみに突き落とそうとして書いたわけではありません。ご理解いただけますと幸いです。
 
 
同じくアルツハイマーと戦う仲間が書いたブログですが、私の気持ちはさくらさんと同じです。
 
 
 

続けて次の日のブログを読む→認知症は女性に多い アメリカでの対処法

 

 

母の認知症を改善するため、UCLAのブレデセン博士のリコード法を実践する日記です。
→*認知症は改善できる 『リコード法』とは
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<ブレデセン博士の本>

※監修者の「33の方法」よりこちらをまず読むことを個人的にお勧めします。

 

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