Twitterお題『一生のお願い』
△▼△▼△▼△▼△▼△
<お願い(大福先輩)>
生徒会室に呼ばれて、私は紙袋を持って向かった。ノックして入ると、ソファーに寛ぐ生徒会長がいた。
「あの……」
「ようこそ。こちらにどうぞ」
「……はい」
緊張する私を側に呼び寄せて、隣に座らせた。すっと会長の顔が近付いてきて、私はぎゅっと目を瞑った。
「甘い…………香りがしますね」
「っ、はい……これを」
耳元で囁くから、つい反応してしまい、身体が揺れると、クスクスと笑われた。
「フフ…、可愛らしいですね」
「あ…、耳元で話さないで下さい…っ」
慌てて耳を押さえて、先輩から少しだけ距離を取った。
先輩はそんなことは気にせずに、私が差し出した袋を嬉しそうに開けていた。
「これは……、素晴らしい……」
「ありがとうございます。先輩のお願いだったので、少し頑張りました」
「あなたは……なんという……、食べるのが勿体ないくらいです」
「いや、そこまでは……」
「この感触、……堪らない」
愛おしげに眺めて、先輩は私が作った大福を手に取った。
そう、私は先輩に頼まれて、手作りの大福を差し入れしたのだった。
普段は大人で紳士な先輩だけど、大福を目の前にすると、年下の私が言うのも何だけど、可愛くて頬が緩む。
「やはり、食べるのが勿体ない」
「あの、また作りますから。だから食べちゃってください」
「……また?」
「はい!いつでも作りますから。私ので良ければ」
先輩は私の顔と大福を見比べて、困ったように笑った。
「どうやら私の胃袋も掴まれてしまったようですね」
「え?」
「ありがとうございます、」
ふわりと花の香りがしたと思った時には、頬に柔らかい感触がして、それが先輩の唇と知った頃には、私の顔は真っ赤に染まってしまっていた。
End.
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<お願い(大福先輩)>
生徒会室に呼ばれて、私は紙袋を持って向かった。ノックして入ると、ソファーに寛ぐ生徒会長がいた。
「あの……」
「ようこそ。こちらにどうぞ」
「……はい」
緊張する私を側に呼び寄せて、隣に座らせた。すっと会長の顔が近付いてきて、私はぎゅっと目を瞑った。
「甘い…………香りがしますね」
「っ、はい……これを」
耳元で囁くから、つい反応してしまい、身体が揺れると、クスクスと笑われた。
「フフ…、可愛らしいですね」
「あ…、耳元で話さないで下さい…っ」
慌てて耳を押さえて、先輩から少しだけ距離を取った。
先輩はそんなことは気にせずに、私が差し出した袋を嬉しそうに開けていた。
「これは……、素晴らしい……」
「ありがとうございます。先輩のお願いだったので、少し頑張りました」
「あなたは……なんという……、食べるのが勿体ないくらいです」
「いや、そこまでは……」
「この感触、……堪らない」
愛おしげに眺めて、先輩は私が作った大福を手に取った。
そう、私は先輩に頼まれて、手作りの大福を差し入れしたのだった。
普段は大人で紳士な先輩だけど、大福を目の前にすると、年下の私が言うのも何だけど、可愛くて頬が緩む。
「やはり、食べるのが勿体ない」
「あの、また作りますから。だから食べちゃってください」
「……また?」
「はい!いつでも作りますから。私ので良ければ」
先輩は私の顔と大福を見比べて、困ったように笑った。
「どうやら私の胃袋も掴まれてしまったようですね」
「え?」
「ありがとうございます、」
ふわりと花の香りがしたと思った時には、頬に柔らかい感触がして、それが先輩の唇と知った頃には、私の顔は真っ赤に染まってしまっていた。
End.