3連戦の3戦目。
香川不在。
ハードワークが身上の栃木。
そして、真昼13:00～のデーゲームのせいなのか、スタンドを覆うまったりとした空気。
このような状況でどこまで、労を惜しまないプレー・走りきることができるのか？
戦前から、楽な試合にはならないだろうとの予想はできました。
試合は、暑さからか、予想通りの「まったり」とした展開。
序盤は、栃木がしっかりとコンパクトな守備のブロックを作って、リスクを冒さなかったことによって、セレッソはボールは繋ぐものの、リズミカルなパスワークは生まれなかった。
サイドを起点に攻撃を進めるものの、中央に有効的な くさびが入らず なかなか形にならない。
しかし、前半は膠着状態が続くだろうと思われた矢先の 10分にGoalが生まれる。
CKから、前田がヘディングシュート。一旦はGKに弾かれるものの、クリアのこぼれ球を 石神が豪快なミドル。見事にサイドネットを揺すった。
思わぬ早い時間帯で先制できたことで、チームに安心感が生まれたが、相変わらず攻撃に迫力が出ない。
香川不在の影響も大きかったと思うが、中央にしっかりボールが入らず、どこかボールが落ち着かなかった。
後半も大きく展開は変わらない。
開始早々に、船山の繋ぎのミスから栃木にチャンスボールをプレゼント。
ゴールを与えることにはならなかったものの、後半も「まったり」としたサッカーは変わらずだった。
セレッソの守備のブロックは、ある程度安定していたが、ボールを奪ってもサイドにボールが繋げるものの中での勝負は全くできなかった。そこまでボールが運べなかった。
小松・カイオ・乾のコンビプレーもほとんど見られず、前線は機能不全。
後半22分、小松→濱田に交代するものの好転せず。
サイドのクロス・セットプレーから何度か形を作る程度にとどまり、いつものセレッソからすれば、物足りない展開。
後半30分を過ぎて、セレッソも運動量が落ち、5バック気味でスペースを消し、逃げ切り体制へ。
体力が消耗する中でも、なんとか虎の子の1点を守りきって、1-0の勝利。
昇格・優勝争いを考えると、内容が悪いなりにも、きっちり勝点を取るのは非常に重要であって、この試合で勝点3を得られたのは大きい。
セレッソのここ最近の守備の安定はある程度見せられたが、攻撃が完全に沈黙する中での勝利は価値がある。
シルバーウイークの3連戦を3連勝・勝点9で最高の結果で終えることに。
ただ、課題がない訳ではなく、香川一人が抜けただけでゲームのクオリティーは極端に低下したし、累積警告にリーチの選手も多くいる。 今後、つまずく要素は十分にある。
ここからは、本当の意味での総力戦になるのは必至。
今日のようなまったりした試合でも、きっちり勝点を積み重ねることが昇格・優勝に繋がることは間違いない。
★Man of the Match： 石神 直哉
値千金の無回転ミドルは圧巻。 攻撃は中央が停滞したが、サイドからは起点になって役割を果たしていた。いつも通りのハードワークがあり、攻守共に尾亦より1～2枚上のレベルにある。
