ヒスイまるごとガイドブックには記載されていませんが、三条市下田郷史料館に行ってきました。

 ここにヒスイ大珠の展示があることは、出土したヒスイ⑥で紹介した三条市歴史民俗産業史料館を訪れた際にパネルの展示で知りました。

 実は、昨年訪れたのですが、目的のヒスイは何処かに出張展示中ということで、係の人は何処に出張しているのか、何時まで出張してているのか、分からないということでした。

 あれから暫く経ったので、里帰り展示されているかなと、先日のドライブの帰りに立ち寄りました。

 

 で、ありました。割と地味に展示されていました。施設自体も地味ですが・・・

三条市 長野遺跡(縄文時代中期)

 

 アップで

 昨年の十日町市博物館の企画展「縄文の宝石~ヒスイ~」に行った際にも見ていたヒスイだったのですが、他にも同じ遺跡で出土したヒスイがあるのでは?と思い訪れましたが、ヒスイの展示はこれだけでした。

 

 せっかくなのでパネルをご紹介

 長野遺跡は新潟県三条市(旧下田村)の遺跡です。黒曜石も出土していて、蛍光X線分析法(知りませんが)から、栃木県高原山産、新潟県新発田市板山産、秋田県男鹿半島産であることが分かっているそうです。県境を跨いだ福島県只見町の窪田遺跡と産地が共通していて5千年前に八十里越峠を越えた交流があったと考えられているようです。

 国道289号八十里越ルートは車両通行不可能区間で所謂”点線国道”なので全線開通が待ち遠しいですが、酷道289号とも呼ばれるこの道を縄文人が行き来していたとは驚きです。

 

 ヒスイ製大珠が出土した訳ですが、この地に大珠を持つことができる豊かで、地域の中核となる村が営まれていたと考えられすそうです。

 縄文人が見た八木ヶ鼻もこの姿だったのかな?