ヒスイまるごとガイドブックに記載の三条市歴史民俗産業史料館に行きました。

 こちらは、建物自体が1935(昭和10)年に建設された「武徳殿(剣道場や柔道場、弓道場などを備えた武徳鍛錬の場)」を利用していて、2009(平成21)年に国登録有形文化財に指定されています。

 出土したヒスイ⑤後篇にも書いたとおり、6月に訪れたのですが、改修のため閉館中。ガイドブックに載っているヒスイは、十日町市博物館の企画展で見ていましたが、9月21日にリニューアルオープンしたので、22日に行ってきました。

 

 他にもヒスイが展示されているのでは?と期待を込めていましたが、ありました。

吉野屋遺跡(縄文時代中期)

“斧形のヒスイ製のもの~”と記載があります

これのことだろうか。

 

 そして、十日町市博物館の企画展に出張していたこれ

経塚山遺跡(弥生時代後期)

全長3.2cm、重さ約10.3g、穴が直交してる緒締形勾玉

前回の展示より近くで観察できました。

勾玉についての記載を抜粋すると

~背部は風化して光沢を失っていますが、腹部は神秘的な当時の美しい輝きを放っています。右側頭部方向から強い力を受けて割れています。この勾玉の一番の特徴は、一般的に勾玉は横方向に孔を開けますが、この勾玉は縦方向にも孔が開けられていることです。このような技法の勾玉は九州地方で見られるもので、九州から遠いこの地で発見されるのは、大変興味深いです~

 

 勾玉って、腹部とか側頭部とかいうんですね。九州で見られる技法と同じとはホントに興味深いですね。

 

 十日町市博物館の企画展に出展されていた、長野遺跡の大珠も展示されているかなと期待しましたが、三条市(旧下田村)の下田郷史料館に展示されているとのパネル展示がありました。

 

 この他、三条市で出土した火焔型土器や銅鏡の展示もありました。

四獣鏡(新潟県指定有形文化財)

保内山王山古墳(古墳時代前期)

 

これを現代の技術で再現したレプリカは触ることができます

 

他にも、奈良時代、平安時代、安土・桃山時代、室町時代、鎌倉時代、江戸時代、明治・大正・昭和といろいろ展示されています。そんなに広くありませんが、興味のある方は是非行って見てください。