今回は、オオクワガタ飼育のその後です。
昨年生まれた幼虫9匹が今年になり羽化した経緯は人口蛹室を作った(作ることになった)No.6やその他の羽化状況について報告してきました。
オオクワガタは羽化して2~3ヶ月間は、エサを食べず蛹室の中でじっと過ごしています。体が完全に固くなるのを待っているようです。ネットで調べてみると取り出す時期は人それぞれで、目安としては羽化後1ヶ月くらい経てば問題ないようです。クワガタが自ら出てくるのを待つ方もいるようですが、今回初めてオスが羽化した私は待ちきれずに取りだすことにしました。
取り出したのは7月25日。一番最後に羽化が確認できたNo.8の羽化から1ヶ月後です。菌糸ビンの側面から確認できないものもいましたが、一番遅く生まれた幼虫No.7~9の羽化が確認できていたので問題ないと判断。
No.1から慎重に掘り始めました。ワクワクします。
画像はNo.3、予想通りオスです。更に慎重に掘り進めます。
計測します。
73mm
これは別の個体ですがアゴの開き具合で値が変わります。アゴの先端がノギス先端の窪みの所に当たっているので、これは正確な計測ではないですが、70mmオーバー。
オスであることが分かっていたのが4匹、幼虫のサイズから恐らくオスと推測していたのが2匹いましたが、予想通りオスでした。
オスメス未確認が2匹いましたが、ともにメスでした。良かった。
結果は素人採寸ですが、以下の通り。
No.1 オス 73.6mm
No.2 メス 46.4mm
No.3 オス 73.0mm
No.4 メス 47.7mm
No.5 オス 70.0mm
No.6 メス 42.6mm
No.7 オス 66.0mm
No.8 オス 65.0mm
No.9 オス 67.7mm
5mm違うと体の幅や厚みが変わるため、かなり大きく感じます。
室内で撮影、色合いがいまいちの写真なので外で撮影
外に持っていったら暑いせいか、急に動きが活発に
残念ながら、No.9のオスは以下の通り翅に傷がありました。羽化不全ってやつでしょうか。蛹の頃に私が菌糸ビンを持ち上げて頻繁に観察したせいで振動があったせいかな。ごめんなさい。
実はこの取り出しの2日前、この子達の親となる私が初めて飼ったオオクワガタのオス70mmが亡くなりました。知人から戴き、3度の冬を越し、4年目のシーズンだったのですがエサの食いが悪くなったと思ったらお亡くなりになりました。暑かったのかな?寿命かな?暑さであれば私のせい、申し訳ない思いです。今は感謝しつつ標本となっています(標本作成の記事はいずれ)。
今回、メスは50mmオーバーが出ませんでしたが、2回目にしてはまずまずの結果に満足です。73mmのオス2匹とメス2匹を今後の繁殖用に手元に残し、他は知人にあげる予定です。実はオオクワガタ繁殖を卒業しようかと思ったのですが、思っていた以上に大きなオスが得られたので欲が出てきました。
これは、No.3の蛹室。内面は菌糸で真っ白。キノコが生えて蛹や成虫を圧迫してなくて良かった。
最後に菌糸ビンを交換したのは、確か年末。保管した温度によるものと思いますが、No.1~6は、菌糸入りのエサを食べた様子がほとんどない。冬眠状態で冬を越し、前蛹⇒蛹化⇒羽化となりました。一方No.7~9は、最後に生まれた幼虫で、12月の段階ではNo.1~6に比べて小さめの幼虫で冬はエサをほとんど食べず、暖かくなってから私が菌糸ビンを交換するかしないか迷っている間に8~9割のエサを食べたので、菌糸ビンの中のオガクズには菌の白い色はなく、全体的に黒色。蛹室内にキノコが生える可能性はなさそうだったが、カビは生えるのかな?冬も暖かいところで飼育すればエサをもっと食べて73mmのオスはもっと大きくなった可能性があるように思われる。蛹化、羽化が早くなるだけかもしれませんが・・・。今後の課題としたい。
亡くなった親のオスは、昨年羽化したメス3匹と一緒に飼育していたので、この3匹のどれかが今年卵を産んで欲しいが今のところ、その気配はない。幼虫飼育は1年間お預けになりそう。
兄妹でのペアリングはいいのかな?今後また検討していきたいと思います。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。