ワールドカフェ~ボランティア交流会 | IGS-report

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2014年 3月1日(土) 10:00~ 麻布地区総合支所2F 第3会議室。


 この日、東京は霧雨の様な天気だった。

「こんな鬱屈(うっくつ)とした空模様の日に多くの人が集まるのかな?しかも休日だし・・・」とボランティア交流会に初参加の私は六本木駅を降りて、麻布地区総合支所へ向かう途中少し不安に駆られながら道を歩いて会場へと向かった。

 遅れると良くないので少し早めに行き、一番最初に会場に着いた私は電話とメールで参加条件をやりとりした港区社会福祉協議会の職員の人に、

今日の交流会を取材したい旨と、「今日は何人ぐらい集まるのですか?」と話を訊いてみたところ「そうですね~、20人ぐらいは集まりますよ」という答えだった。(最初15人ぐらいと聞いていたので、最初から控えめに人数を言うという事は真面目な証拠だと感じて嬉しかった。)

 取材については来られる方の了承を得てからという事で、先ずはホワイトボードや机の配置等を撮影させて頂いた。↓



 この青で描いた文字の手作りの感じが誠実さを表していると感じ、更に期待で胸が膨らんだ。

参加費無料で、休日出勤して机や椅子を並べ、レジュメを作ったり、会場をセッティングしたり職員の方達は見えない所で大変だったろうなと思う。

その机の並びが、こうだ↓(右側では職員の方がせっせと交流会の準備をしていたので、半分しか撮影出来なかったが机と椅子の数はこの倍あった。)



 午前の第1部では、「ファシリテーター」(=促進者)としてソーシャルワーカーの方をお迎えして「ワールド・カフェ」という「スタイル」で会が進行した。

これは先ず、個人が最初に一枚の模造紙をサインペンで4等分にし、団体名・氏名・活動内容・イメージカラーを1~2行で描いて、それを約1分ぐらいで全員の前で説明し、自己紹介をザッとした後、席の種類と同じだけの飴玉をクジ代わりにして、飴玉の味によって席替えをし、時間を区切ってテーマを決め、それについて話し合い机の真ん中に置いた模造紙に思い思いの事をなんでもいいから書いていく、時間がきたら、代表者1人を残し席替えをし続けて、又テーマを変えて時間を区切り話し合うという中で、

・誰が何をやっているか?

・何を問題としているか?

・どういう人なのか?

という事をうっすらとでも短時間で幅広く頭に叩き込み、最後にもう1度、元の代表者のいる机に戻り何を培ってきたかディスカッションを行い、その成果と感想を1人ずつ前に出て会場全員の前で数分以内で発表する形式だった。

発表は、最初も最後も、数分以内という事なので、時間内に言いたい事を伝えなければならないという気持ちが先行し、羞恥心で言葉が詰まる事が無かったわりには皆さんが、どういう事をしているのか?

自分は何をテーマにしているのかを改めて凝縮して学ぶ事が出来た。


特に私は異業種なので知らない事も多く、

・「訊く事があったら真っ先に訊け、言う事があったら最後に言え」

・「知らぬは一時の恥、知らない事は知らないから訊けばいい、元々異業種なのだから」

というこの2点を守っていたので、解らない事を臆する事無く尋ねる事が出来た、例えば、「ハンドベル 」のボランティア団体さんが来場されていて、

「ハンドベルってなんですか?」って(大体イメージは付いていたけれど)きちんと「解らない事は解らない」と尋ねた中から、英国発祥の楽器で、重さは3kgあるとかそれが楽器という事以上の皆が知らない事で会話が拡がる事もあるという事も解った。(そういう話し合った知識は、ただの知識としてではなくて人生の心に残る一瞬になるものだし)、そのハンドベルの団体さん(参加者は音楽系の団体が目立った)は、既にデイサービス施設等でボランティア演奏等の活動をしているという事もディスカッションの中で知った。

(自分なんて、まだまだ動けていないなあと反省させられた。)

このワールドカフェというディスカッション・スタイルはとても気さくな雰囲気を醸(かも)し出していて、とても面白いし、短時間で色々な人の色々な考えを吸収し合える素晴らしいスタイルのディスカッション方式だなという事も学べた。


他にも、ボランティア団体さん達が抱えている問題・それをフォローする話を繋げる人・経験を語る人・自分達がやっている事等を語る人がおられた。

年齢層は様々だ。


 午後の第2部では、

・自分達が1年間どんな成果を出してきたのか?

・どんな事をしているか?

を全員の前で時間をたっぷりと取って発表する場だった。

(こんなに大々的に発表するとは思わなかったので少し緊張をした。)


発表をしたのは、


くちなしの会絵手紙 を学び作成する会。)


Swing Bees Jazz Orchestra

サックスメンバーの方々が、童謡の「子ぎつね」「時の流れに身を任せ」のJAZZバージョンのとても素晴らしい演奏を披露して下さりました。




・手話サークル「て」(3/3が耳の日という事もあり、この時期は聴覚障害者のイベントが多いのでメンバーがとても忙しいという事でした。)


ミュージックコミュニケーターの会(音楽療法とのこと。)


特定非営利活動法人ビーマップ(視覚障害者や聴覚障害の方が映画を観る事が出来るよう、字幕や音声ガイド付きの「バリアフリー映画」の普及・研究活動されているとのこと。)


私のメディア活動

(まさか自分もこんなに大々的に発表するとは思わなかったので、

 発行した新聞の数も、パンフの様なレジュメも何も用意していなくて、

 どうしよう?!!という感じで少し緊張して上手くマイクを持って話せませんで

 した次回こういう機会があったら、紙媒体のコピーでも良いので人数分用意

 しておき、話す事を紙に書いてでもキチンと伝えようと、自分がまだまだだなと 

 反省を致しました。)


みなと明るい社会づくりの会(ジャンルを問わず様々な「社会貢献活動」を行

 っているとのこと、色々とアドバイスをして下さりました。)


エンゼルハート(大正琴の演奏をする団体~実際に演奏して下さりました。)

これが大正琴というもので専用の(ギターでいうところのドロップ型)のピックを使って弾かれていた。鍵盤の様に黒鍵と白鍵があり、複数押してピックで弾くことで和音(コード)も奏でられるようだった。


↑これが大正琴の譜面。(ギターのTAB譜の様に番号で読むとのこと。)


次世代に大正琴とは「こういうモノ」だと、どうしても伝え残しておきたくて写真  

を撮らせて頂きました。


・港区スポーツ吹矢協会(吹矢の型と実践を披露して下さりました。)


みなと工房 (田町にある社会福祉法人・港副会・就労継続支援B型事業所・・・障害者の就職への自立支援訓練をしており、ここで作られた製品は、区役所や港区内で販売されている。)


・デイサービスセンター「友の里」三田(今日ここに来られていたボランティア団体さん達も演奏や娯楽を見せにボランティアをされているとの事でした。)


・虎ノ門いきいきプラザ(歴史のある芝教会の近くにある複合型施設で様々な習い事教室を運営したり、体操・卓球等のスポーツ・トレーニングマシンや食事処も運営しているとのこと。)


港マジック同好会(手品の出張訪問もしているとのこと。)が最後に手品の披

 露をして下さりました。


手付きが早過ぎて写真ではとても収めきれませんでした。


他にも参加施設として、

あっぴぃ麻布(子育て支援のサービスから始まり段々と活動の幅も大きくなっ

 てきたとのこと。)


・サンサン赤坂(児童と高齢者が両方居る複合施設。)


・高輪いきいきプラザ(助成を受けていないカフェを展開中との事で若々しい意欲と、こういう次世代達が人生を賭け行動で語っている姿勢には熱く胸を打たれます。同じ調理業界出身という事もあり勉強と共感出来るものもありました。)


そして最後に麻布地区総合支所の役職のある職員さんが「南京玉すだれ 」を

特別に御披露して下さり、初めて見たので勉強になりました。

又、席の後ろには、福祉施設で作られたクッキーと、お茶も用意されておりクッキーの味も昔食べた時よりも、かなり美味しくなったと調理師として感じました。

(種類も沢山ありましたし)


 今回参加してみて「勇気」と「気持ち」・「行動」次第で様々なボランティア団体さんと交流出来る場になっていて、自身も参加して良かった思える会でした。

この様な素晴らしい会をセッティングして下さった港区社会福祉協議会の皆様には、

本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。