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浮遊家具

映画 大好き また 始めたいと思います。黄斑変性、SLE、双極性障害で仕事ができなくなり、一人、家の中にいる自分、置き場所のない浮遊して漂う家具のよう。ただ、時間だけが進んだ、治癒は進み現在に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年。かつて世界中に放たれた恐竜たちは、気候や環境に耐えられず数を減らし、今は赤道直下の限られた地域にだけ生息していた。秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、ある危険な任務を引き受ける。それは、人類を救う新薬を開発するため、陸・海・空の3大恐竜のDNAを採取するというものだった。チームとして集められたのは、ゾーラが最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)と古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)。チーム一行は、かつてジュラシック・パークの極秘研究が行われていた“禁断の島”へとたどり着く。そこは陸・海・空のどこから恐竜が襲ってくるかわからない、地球上で最も危険な場所だった。そして彼らは、世界から長年のあいだ隠されてきた、衝撃的な秘密とも直面することになる──






製作国・地域:アメリカ上映時間:134分


監督

ギャレス・エドワーズ

脚本

デヴィッド・コープ

マイケル・クライトン

エグゼクティブプロデューサー

スティーヴン・スピルバーグ

デニス・L・スチュワート

ジム・スペンサー

出演者

スカーレット・ヨハンソン

マハーシャラ・アリ

ジョナサン・ベイリー

ルパート・フレンド

マヌエル・ガルシア=ルルフォ

ルナ・ブレイズ

デヴィッド・ヤーコノ

オードリナ・ミランダ

フィリッピーヌ・ヴェルジュ

ベシル・シルヴァン

エド・スクライン






つぶやき


そもそもこのシリーズの原点であるジュラシック・パークは、恐竜を“モンスター”としてではなく、“生き物”として描いたことが最大の魅力だった。巨大で危険ではあるけれど、彼らは自然の生態系に属する存在であり、人間がコントロールできない生命の力を象徴する存在でもあった。恐竜に襲われる恐怖は確かにあるが、それ以上に「こんな生物が本当に生きていたのか」という畏怖や神秘が画面から伝わってきた。

しかしジュラシック・ワールド/復活の大地では、そのバランスが大きく変わってしまっている。恐竜はもはや「動物」というより、ほとんど怪獣映画に登場するクリーチャーのような扱いになっているのだ。サイズ感や戦闘の演出、そして暴れ方まで、どこか既視感があると思ったら、まるでゴジラシリーズの怪獣のような存在感になっている。

特に印象的なのは、恐竜同士の戦いの描写だ。もちろんシリーズ過去作でも恐竜同士が争うシーンはあったが、本来それは生存競争の延長として描かれていた。ところが今作では、完全に“見せ場”としての怪獣バトルになっている。カメラワークや編集も含めて、観客が「どっちが勝つのか」を楽しむ構造になっていて、そこに動物としてのリアリティはあまり感じられない。

それは決して迫力がないという意味ではない。むしろ映像としてはかなり派手で、VFXのクオリティも高い。巨大な恐竜が暴れ回るシーンは間違いなくスペクタクルだし、劇場で観れば十分に盛り上がる。しかしその興奮は、かつてのシリーズが持っていた「生命への畏怖」とは少し種類が違うものだ。

この変化は、シリーズ全体の流れを考えるとある意味で必然なのかもしれない。ジュラシック・ワールド以降の作品では、恐竜はすでに“復活した奇跡の存在”ではなく、ある程度見慣れた存在になってしまっている。だからこそ制作側は、より強い刺激を求めて恐竜をどんどん巨大化・凶暴化させ、アクション映画としての色を濃くしていったのだろう。

ただ、その結果として恐竜の魅力が少し薄れてしまったようにも感じる。恐竜は本来、それ自体が驚きの対象だったはずだ。巨大な体、独特の姿、そして絶滅したはずの生命が現代に蘇るというロマン。そうした要素が、怪獣バトルの演出の中に埋もれてしまっているのは少し残念でもある。

とはいえ、この方向性が完全に間違っているとも言い切れない。日本の怪獣映画の文脈で見れば、巨大生物が都市や自然の中で暴れる映像はやはり魅力的だし、エンターテインメントとしてのパワーは確実にある。恐竜映画として観ると違和感があるが、「ハリウッド製の怪獣映画」として観れば、むしろ納得できる部分も多い。

結局のところ、ジュラシック・ワールド/復活の大地はシリーズの原点とはかなり違う方向へ進んだ作品だ。恐竜というより巨大クリーチャー、サスペンスよりアクション、生命の神秘よりスペクタクル。そうした変化をどう受け取るかで、評価は大きく分かれるだろう。

個人的には、「恐竜映画が怪獣映画になってしまった」という感想が一番しっくりくる。面白くないわけではない。むしろ派手で娯楽性も高い。ただ、かつてジュラシック・パークを初めて観たときに感じた、あの“本当に恐竜が生きているかもしれない”というリアルな驚きは、もうこのシリーズには戻ってこないのかもしれない。