近年、SNSを中心に話題となっている「音ハラスメント(音ハラ)」。職場で同僚の独り言やキーボードをたたく音がうるさく、仕事に集中できないといった悩みを抱える人が増えています。音ハラとは具体的にどのような行為を指し、どのように対処すればよいのでしょうか。日本ハラスメント協会代表理事の村嵜要さんに伺いました。

音ハラとは?

村嵜さんによると、音ハラとは「配慮なく過剰な音で周囲を不快にさせる行為」と定義されます。具体的には、以下のような行為が挙げられます。

 * 周りに聞こえる独り言

 * キーボードのタイピング音

 * 鼻歌

 * 私語

 * 指の関節をポキポキ鳴らす音

 * ノック式ボールペンをカチカチ鳴らす音

また、咳やくしゃみ、鼻をすする音なども、特定の人が長期間にわたって繰り返している場合は音ハラに該当する可能性があるといいます。

音ハラの原因と影響

音ハラの加害者には、無意識に音を出している人と、意識的に音を出している人がいます。意識的に行う人は、不満などを周囲に間接的に伝える「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」と似た意図があると考えられます。

音ハラの被害者は、仕事に集中できずにイライラし、業務効率の低下やミスの増加につながる可能性があります。

音ハラの判断基準と対策

音ハラかどうかを判断する基準は以下の4点です。

 * 繰り返し行われているか

 * 長時間、長期間にわたって行われているか

 * 業務に必要な音か

 * 大多数が音ハラだと同調しているか

音ハラと判断された場合は、改善できる音か否かで対応を分けます。独り言やタイピング音などは注意を促し、改善できない音は経営者に対応を求める必要があります。

音ハラの予防策

音ハラを加害者にならないためには、以下の点に注意しましょう。

 * 咳やくしゃみは手で押さえるなど、周囲への配慮を示す

 * 音が出てしまう理由を周囲に伝える

周囲への配慮とコミュニケーションによって、音ハラは予防できます。もしも音ハラで悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに上司や専門機関に相談しましょう。









https://news.yahoo.co.jp/articles/050ab9656cd76a8985561095f4529f21b7a68a38



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