仕事を終えて、パリのディーラーさんと合流。

ポトフで有名なお店に連れて行ってもらいました。

店の名前は…忘れました。

 

狂牛病騒動以来、日本ではめっきり見なくなった脊髄も。美味しいのにね。

 

このお店がマドレーヌにあって『l'officiel de spectacle』を見ると。

お店のすぐ横のマドレーヌ寺院で、ベートーヴェンのシンフォニー第7番とフォーレのレクイエムの演奏があると書いてたので聞きに行きました。

 

一番安い席で20ユーロを購入。

席を探してると、案内のおじさんが「今日は人が少ないだろうから前の席に座っても良いよ」と、45ユーロの席の半券をくれました。

ラッキー♪と、二人で堂々と前の席に。

 

ところがこの後、用足しに外へ出ると入り口から外フェンスの所まで長蛇の列。

おやじ、早まったな、と。

 

マドレーヌ寺院はショパンの葬儀でモーツァルトのレクイエムが演奏されたところ。

とディーラーさんに教えてもらいました。

 

そして何より、フォーレのレクイエムが『初演』されたのも、ここマドレーヌ寺院なのです。

 

作曲家のなかで誰が1番好きかと言えば、やはりフォーレ。

晩年の室内楽などは聞くたびに胸がつまります。

 

レクイエムも荘重な響き、終曲イン・パラディスムの光きらめき、天へと昇るような美しさは、ただ純粋に音楽に感動してしまいます。

 

寺院の素晴らしさには圧倒されたのですが、

実際の演奏は…。

 

合唱はご高齢の方が多く、オーケストラは若い方が多かったので、勢いはありましたが。

音響のせいか、繊細なデュナーミクに乏しく…。

ですが、ソプラノ、バスのソロの方はそれぞれ上手く、一気に音の流れを変えてくれて。

色々考えながら、興味深く聞かせてもらいました。

 

ということで、フォーレのレクイエムを当の寺院で聞かせてもらい、雰囲気を味わったということで。

大満足の3日目でした。

せっかくパリに来ているのだから!

もちろん仕事も大切ですが、本場の芸術にも触れたい!!

そんな訳で、今回、行き当たりばったりで演奏会にも行ってきました。

 

というのも、そんな気持ちになったきっかけが出国直前にあったから。

三木原浩史先生が、新刊のご本を送って下さいました。

三木原先生はいつも、研究からすっかり遠ざかってしまっている不肖のわたくしを気にかけてくださっていて。

反省と感謝の気持ちが入り乱れます。

 

随想・オペラ文化論 著者:三木原浩史

 

ご本は機内のお友として、読ませて頂きました。
三木原先生のパリ滞在の際のオペラ体験のご様子や、楽しんでいらっしゃる姿が目に浮かびます。

 

『カルメン』、『サロメ』、『イスの王様』、『椿姫』について、ただ聴いているだけでは見過ごすような、舞台や歌詞の視点からの造詣の深い基礎研究を踏まえながら。

それでも軽く飄々とした文体で語られる内容に、「ちょっとオペラでも見てみようかな?」という気軽ちになりました。

 

これまでの研究や実際に調査した実証的な話から、ふわっと先生の想い描く世界へと飛翔するような語り口は、肩ひじ張らずにオペラへの興味、文章自体を楽しく読むことができます。

 

三木原先生にお礼のご連絡をすると、ご返信をいただき。

「とりあえず向こうに着いたら、エンターテインメント情報誌を買ってみたら?」とのひと言で、仕事以外にも楽しもう!と思い立ちました。

 

パリの情報誌といえば、『パリ・スコープ』でしたが、時代の流れで、残念ながら昨年末に廃刊。

もうひとつの情報誌『l'officiel de spectacle』を買い、毎日コンサート欄を見ながら、空いてる時間で行けそうなコンサートへ行ってきました。

 

オペラこそは見に行けませんでしたが、パリではたくさんの音楽が無料だったり、聞きやすいチケット代金で聞くことができます。

演奏会に行くのは3日目からスタート。

 

次のブログへと続きます。

買い付けの合間にブログを書こうと思ってましたが…。

あっという間に帰国の日。

帰ってから改めてブログに綴っていきますね。


ただ今、インチョンまで帰ってきました。

帰りはエールフランスの飛行機で。

機内でフランス語が通じるのが有り難い~。

 

今回の仕入れは、前回以上に古い紙ものを中心に探してきました。
そのおかげで、新たなディーラーさんも見つけられたので、今後もコンタクトを取って、古き良きものに出会えるように頑張ります!

 

で、今回もアンティーク楽譜やシャンソン楽譜、音楽にちなんだ古い紙ものなど色々と、皆さんにご紹介できそうな商品と出会えてますよ。

 

別送品で到着するはず(過去に紛失にあったことがあるんでブツを見るまでは心配…)なので、随時ショップでご紹介していきますね!

 

 

あと少しで帰国。
帰ったら醤油で刺身食べたい!

2017年の買い付けが始まりました。

 

今回はビビンバの機内食でおなじみの飛行機で。

 

インチョンまでは順調だったのですが。

空港が除雪のため遅れ、滑走路のど真ん中で羽が凍ってるとかでさらに遅れ。

しかも機内食のビビンバは、チキンカレーに変わってて。

 

夕方にはシャルル・ド・ゴールに着くはずが、夜中に到着。

 

昨日は時差ボケのなか仕入れに出てました。

色々と目移りしなら、古い紙ものをメインに探します。

 

「本日の掘り出し物」は、とてもとても貴重なジュール・シェレ!!の表紙の楽譜。

こういうものを見つけてしまうと疲れも吹っ飛びます。

 

彼のオリジナルのポスターだと車が買える値段がつきますが。

楽譜はサイズがポスターより小さいので、お手頃でご紹介できそうです♪

 

本日から仕入れ2日目。

いつもお借りしているアパートから出発。

 

今日もここから張り切っていこうと思います。

今回の発表会で弾いた曲はフリーベース(左手も単音)の作品でした。

 

フランク・アンジェリス 《コンサート組曲》

 

アンジェリスの作品。

国際コンクールの課題曲に選曲されたり、世界のアコーディオン・ヴィルトゥオーゾらに演奏会で取り上げられています(そりゃ、難しいはずだわ)。

 

昨年、フリーベースで弾きたいと師匠に言った《リベレーション》のあと。

おすすめしてくださったのが、この組曲の《Soliloque ひとり言》でした。

 

それで、せっかくの組曲だからということで。

続きで《B.B. ブレル-バッハ》も弾くことに。

3曲目の《アジア・フラッシュAsia Flash》は本番までに間に合わず…。

 

恥ずかしながらですが、自宅での練習動画を載せます。

 

《Soliloque ひとり言》

 

《B.B. ブレル-バッハ》

 

 

《ブレル-バッハ》は初めてベローズ・シェイクの出てくる曲でした。

これが難しい!!!!!

 

ここ3か月くらい、毎日この「二の腕プルプル体操」を繰り返してました。

練習できない日は、息子(8キロ)を左手だけで抱いて筋力アップ!

そして、松原先生のこちらのブログも参考に(これが効果大!)。

 

そんななか、少しですが、コツが掴めてきたような気がします。

うまく弾けている時は、「脱力」できてるのはもちろん、音がとってもクリアに聞こえてきます。

(動画では、自分の出来るシェイクより少しテンポが速いです。)

 

説明しにくいんですが。

うまくいく時は、アウトの時もインの時も発音(音の出だし)がしっかりしていて、空気がムダなく音を出すのに全部充てられ、音量も調節しやすい。

逆にうまくいかない時の音は、アウト(開く)時に空気がどっかから逃げていってるような感じです。

 

まだ練習しはじめたばかりで、うまく弾ける日もあればうまくいかない日もあります。発表会では…(T_T)。

 

頭の中で鳴ってる音と現実にまだまだ遠い隔たりがありますが。

自分の中で「こんな風に弾きたい」と思ってる音楽が、少しでも表現できるよう、これからも楽しんでいきたいです。

皆さま、今更ながら…あけましておめでとうございます!

 

仕事始めに、法事に、息子の誕生日に。

今更ながらやっと新年モードも抜けきり、仕事に勤しんでいます。

2017年も皆様にとってハッピーな1年となりますように!

 

正月休みは、ゆっくりとアコーディオンの練習時間が取れました~♪

それと、昨年からずっと悩んでいたことが、ほぼ解決できたので、記します。

 

今弾いている「PIGINI」のアコーディオンが「揺れて」悩んでいました。

 

アコーディオンを弾いてる方は良くお分かりかと思いますが。

適切に楽器が体にフィットしていないと、蛇腹の押し弾きで楽器が左右に動いて、鍵盤の位置が動いてしまい、上手く弾けません。

 

BORSINIの楽器の方は、何もしなくても体にフィットして問題ないのですが。

PIGINIだけ、あっちにも、こっちにもいき、場所が定まらない。

ずっと「どうしたものか…」と悩んでいました。

 

師匠にも相談しました。

ベルトの長さを少しづつ変えてみたり、体の当たる位置をずらしてみたり。

 

そんなとき。

松原智美先生が年末に、ぴったりなブログを書いてくださっていました。

 

〜じゃばらの道〜「小さな座布団の位置」

 

松原先生のブログでは、胸の隙間にタオルを挟み込むというもの。

 

「これはタイムリー!」ということで、さっそく自分でも試してみました。

用意したのは、使い古しのタオルとペットボトルのカバー。

ボトルカバーは、100均で探したら、300円でした。

 

買ってきたままだと、持ち手の紐が長いので、ちょん切って。

それを楽器の背のパッドのボタン部分に引っかかる長さに縫い合わせます。

 

中に入れる布は、楽器が動かず、でも窮屈過ぎない程度に自分で調整します。

使わないフェイスタオルや、ハンドタオルを何枚か重ねると調整できます。

このカバーがストレッチ素材で出来てるので、伸び縮みしてくれます。

 

お持ちの楽器で背のパッドがない場合は、肩ベルトの通し穴に紐を渡らせたり、松原先生も書いてくださっているように、布を巾着に入れてベルトにぶら下げるのも良いかと。

 

このパッドが当たる部分は、右胸上部で、中央寄りあたり。

 

これまでデュナーミクが大きく、早いパッセージの所でガクッと楽器が動いていましたが。

手元のボタンの揺れも収まり、かなり弾きやすくなりました。

 

さらに楽器が揺れない分、蛇腹の空気が(感覚として)効率良く音に反映されている感じがします。

楽器の位置が定まらない方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか!

 

私事ですが、アコーディオン楽譜を使いはじめてから6年目となりました。

 

先日、アコーディオン楽譜について「そういえばそうやった」と思い出したことがありました。

まだ習い始めの頃に、左手ベース音の記譜音と実音が違うことがあり、違和感を感じていたことです。

 

というのも、先日アコーディオンレッスンに行った時の事。

生徒のYさん(プロのピアニスト)が、師匠と、次の課題の話をしていているのを耳にしました。

 

師匠  :「今度からはカウンター(交互)・ベースが出てくるよ~」と楽譜を見ながらお手本を披露。

Yさん:「あれ~?、楽譜の音と実際弾く音程が違うんですか~?」。

 

そうでした、そうでした。

そうなんです、そうなんです。

 

アコーディオン(スタンダード・ベース)では、ベース音の記譜音と、弾く音程(実音)が違う場合があります。

というのも、アコーディオンのベース音は、楽器の構造上、1オクターブ未満の音列(ex.:♮ド~♮シ)しかありません。

それぞれの楽器によってベース音の範囲が違うため、1オクターブ下や上の音が鳴る場合があります*1。

 

例えば、いまわが家にある3台のアコーディオン。

PIERMARIAとBORSINIのアコーディオンは最低音がラ(A)、PIGINIはミ(E)の音が最低音になってます。

 

 

下の楽譜を演奏する場合、ラ(A)が最低音の楽器では青色で示した音が実際に鳴ります。

ベース音がラ(A)~ソ#(G#)の音列だからです。

 

ミ(E)が最低音だと赤色の音が実際に鳴ります。

ベース音がミ(E)~レ#(D#)の音列だからです。

 

ピアノの譜面に見慣れていると、響いてくる音が異なるので最初は面倒に思うかもしれません*2。

解決法としては…慣れるしかありません。

 

楽譜に慣れ、楽器に慣れれば、実音が頭に思い浮かんで、すぐ気にならなくなると思います。

アコーディオンのベース音やコードの記譜は、実音を示すというより、押さえるベース音がどこかを示すタブ譜に近いと思ったほうが理解しやすいかもしれませんね。

 

*1:わが家の楽器以外の機種やメーカーついては、楽器屋さんじゃないのでよく分かってません。

*2:アコーディオンはレジスター(音色)の選択により、記譜音に関わらず2オクターブ・ユニゾンまで同一鍵盤(ボタン)で鳴らすことができます。

新しい輸入楽譜のサイトを立ち上げてもうすぐ1ヵ月。
お陰さまで皆さまにご利用頂いていて、本当に感謝しています。
ありがとうございます♪

 

さて、本日はフリーベース・アコーディオンの教則本が入荷してきましたので、皆さんにご紹介したいと思います。

Manuel d'initiation ABC [フリーベース・アコーディオン入門]

 

日本では一般的に、左手のボタンはベース音とコード音からなる「スタンダード・ベース」(ストラデラ・ベース)というシステムが普及していますよね。

これに対し、左手も右手と同じように単音で弾けるように作られたものを「フリーベース」と呼び分けています。
ヨーロッパでは「クラシック・アコーディオン」「アコーディオン・バス・クロマチック」と呼ばれています。

左手の配列には「B配列」「バヤン」と種々ありますが、今回入荷してきた教則本は「C配列」と呼ばれる配列のものです。

この「C配列」とはボタン式アコーディオンの右手を蛇腹を堺に左右対称にした配列となっています。

上の図はボタン式の右手側の配列です。
左から右へと音が高くなっていきます。

 

そして下の図がC配列の左手。
反対に右から左へと音が高くなっています。

この配列は、ボタン式を弾いてる方は配列が右手と同じなので、各音の場所を把握するのは簡単だと思います。
ただ、ピアノをされている方などは和音を弾く時に親指側にベース音がくるので、ちょっと変な感じです。
かくいう店主も、「親指側が低い音」というのに違和感を感じましたから。

この教本では、右手は鍵盤式・ボタン式どちらでも使用できます。
フリーベース・アコーディオンにこれからチャレンジされる方、Vアコーディオンを弾く方、教室での教材としてなど、ぜひご利用くださいませ♪

 

昨年の夏、ご依頼頂いて修理したトイピアノ(修理中のブログはこちら)。


お客様から、その後「パンチュール・ペイザンヌ」という絵付けの写真を送っていただきました。

 

修理が終わった状態でお渡しした際の姿。

 

そこからお客様が「パンチュール・ペイザンヌ」という絵を施し甦らせた姿がこちらです。

 

本来のいかにもピアノの黒色から、まるで家具のように装飾が施されて、華やかさをまとい新たな命が吹き込まれたようです。

このピアノは、ご依頼主のご主人のお婆様のものだったそうで、物置に長く放置されていたそうです。
埃だらけで蓋も取れていて、弾くことも出来ない状態でしたが、修理して演奏することもでき、このようにまたお部屋の中で精彩を放つ姿を見ると、古いものを大事にする大切さをつくづく感じます。

これからもずっと大事にしていきたいということで、修理に関わった私もとても嬉しく思っています。

このようにENSEMBLEでは販売と同時に修理も承っています。

作業できる時期が限られるため、気長にお待ちいただけましたら幸いです。


お家に眠ったままになっているトイピアノがありましたら、まずはお気軽にご相談・お問合わせくださいませ♪

持ち運びができて、メロディ楽器としても伴奏楽器としても便利なアコーディオン。
そして前回のブログで記したように伴奏付けに便利な左手のスタンダードベースですが、
ピアノのように出来ないことも多々あります。

まずは左手音域の移動。
ベース音は店主の楽器の場合、Aの音からBまで順に音が上がっていきますが
1オクターブしかありません。コード音も同様です。
これは個々の楽器のレジスタースイッチを使って変えるしか方法はありません。
レジスターのチューニング次第では色んな音色を出すことは可能なのですが慣れるまでが大変です。

そしてコードの構成音の問題。
一つのボタンでコードを鳴らせますが、和音の音程の間隔が以下の通り決まっています。
・長3度+短3度
・短3度+長3度
・短3度+長3度+短3度
・短3度+短3度+短3度
したがって「長3度+長3度」や「長2度+長2度」で構成されているコードは(理論上)弾くことができません。
「ドミナント・セブンス・サスフォー・コード」
「マイナー・メジャー・セブンス・コード」
「マイナー・セブンス(♭6)・コード」
「ドミナント・セブンス・サスフォー(♭9)・コード」などです。

コード内の音高もド-ミ-ソと順に高くなり密集配置となっているので
開離配置(ex:ド-ソ-ミ)で弾くことができず、低い音域ではどうしても音が濁りがちになってしまいます。

またコード音は出せるけど、どうしても全ての音が鳴ってしまい省略することができません。
例えばジャズのヴォイシングではテンションコード(9.11.13th等)を弾く場合、ベース音や第5音を省略して
それぞれ弾く人の個性ある響きを作りますが、スタンダードベースでは一つのボタンで2音もしくは3音なるので
省略したい音があってもどうしても弾かざるを得ない場合があります。

ここまで気にするようになると、それを補うために単音で鳴るベースボタンをいくつか組み合わせて
コードを作っていくことを考えるようになります。
しかし2列(または3列)しかなく、1オクターブ内の音域しかないベースボタンを使って
コードを作るとなると開離配置は無理ですし、指使いもかなり煩雑になってきます。

そうなるとどうしても欲しくなるのが、右手のように各ボタンが単音で構成されているフリーベースの楽器、ということになります。
特にクラシックを弾く場合には、楽譜通りに弾けると同時に左手で対位旋律や分散和音を弾くことが可能です。
そしてスタンダードベースの苦手とする和音構成も、ピアノと同じように自由に音を選択することができます。

ただし、まだまだフリーベースの普及していない日本で、ただでさえアコーディオンは高額な楽器なのに、さらにスタンダード+フリーベースの機能を備えたコーンバータ式となるとかなり高額な買い物になります。
それだけになかなか手をだしにくいという現状もありますよね。

私もまだまだ修行中の身ですので、まずはスタンダード・ベースで基本的な形を覚えてるところです。
42歳のカチカチの頭に叩きこむのは難しいので、ひたすら身体に覚えこますため反復練習の日々です!。

ここまでの備忘録。
加筆する所、間違ってる所など、ご指摘ありましたらぜひ教えてくださいね♪