
機材紹介 「自作テレキャスターカスタム 最終形態」

自作ギターは完成後もちょくちょく弄ってました。
製作時の記事は以下からどうぞ。
一番変わったのはピックガード。本物の木製です。これも自分で作りました。材はボディと同じくサクラです。極限まで薄くはしましたが、それでもやはり普通のピックガードよりは厚くなってしまうし、さらには割れやすいので、ボディへの取り付けの際は弦は勿論、ネックも一度外してから行いました。
着色はボディと同じく水性ポアステインで行いました。ボディ着色の際の反省を踏まえ、木目を生かした着色をするために塗料はかなり水で薄めてから慎重に塗り重ねました。
トップコートは裏側は油性セラックニスを刷毛塗りで、表側は油性ウレタンニスのスプレータイプを使用しました。どちらもたまたま家に残っていたものを使いましたが、セラックニスについては透明と書かれたものであっても塗るとどうしても黄色っぽい色がついて元の色が変わってしまいます(メーカーによるのかもしれませんが)。さらに、やはり刷毛塗りだとどうしてもムラや凹凸ができてしまいます。なのでセラックニスは裏側にのみ使用し、表側についてはスプレータイプの油性ウレタンニスを使用しました。こちらについては色もほぼ完全なクリアなので元の色も殆ど変わりませんし、スプレーなのでムラも殆どできませんでした。おすすめです。
ウレタンニススプレーは300mlの3分の1ほど残っていた状態から使用しましたが、ピックガードの表側だけとはいえそれなりの塗膜を作ることはできました。サンドペーパーでの水研ぎについては、僕の場合は1500番で行って縁が少し削れてしまったので、ムラが殆どなければ水研ぎはしないか、もしくは2000番くらいでほんの軽く行うだけでいいと思います。コンパウンド仕上げについては僕は軽く行いましたが、やらないならやらないで味が出る気もします。
全身図
ピックアップについてはフロントのハムバッカーがDIMARZIOのDP211 EJカスタム、リアのシングルコイルがDUNCANのSTL-1で変わりありません。
音については、EJカスタムは前評判通りハムらしくない、シングルっぽさがあって出力の低いピックアップでした。ハムらしい音や出力は望むべくもありませんが、そのかわりシングルとの音の相性は抜群なので、単体よりもシングルコイルとのミックスで使う目的なら大アリです。
STL-1についてはやはりハイが強く結構キンキンした音がします。当初リアのボリュームポットは抵抗値が1MΩのものを使ってましたが、それだとキンキンしすぎて正直キツかったです。その後250KΩも試しましたが、最終的には300KΩで落ち着きました。250KΩとの大きな違いは感じませんが、気持ち抜けが良く少し個性のある感じがしなくもないです。
リアボリュームポットにはハイパスコンデンサーも装着しており、当初はSILVER MICA 250PFを使用していましたが、その後少し奮発してEMERSON CUSTOMの2017 TREBLE BLEED CIRCUITを購入し換装しました。違いについては歴然…と言いたいところなんですが、ポットを1MΩから300KΩに変えたタイミングでハイパスも変えてしまったので明確には比べられませんでした…。とりあえずは、ポットも含めて1MΩ&SILVER MICAだった頃には音に対して不満だらけだったものの、300KΩ&EMERSON CUSTOMに換装した現在については高音の出過ぎも改善し不満はなくなった、ということは確かです。
その他、フロントボリュームポットとトーンポットはCTSの500KΩ、トーンコンデンサーはORANGE DROP 0.022uF 600Vで変わりありません。
その他の改造として、ナットをTUSQ製に、ネックジョイントのビスをステンレス製に替えました。これは意外と音にも影響があったと思います。ついでもブリッジも安物からちゃんとした物に換えたかったんですが、お金の余裕がなかった…。なのでとりあえずはここで一旦打ち止めです。
あとこれは改造とは無関係ですが、ボディの塗装の際、トップコートに2液性のウレタンスプレーを2缶使ったんですが、メーカーの違うものを使ってしまったせいか、最近になって一番上の塗膜が部分的に剥がれてくるという悲劇が起こってしまいました…。そこで、特にトップコートの剥がれが激しいボディの表側の箇所を、色が剥げる覚悟で再度水研ぎを行いました。その結果…
やっぱり色も剥げたし…
縁も結構色が削れちゃってるし…
でもでも…見ようによってはちょっとレリックっぽい…気もする…?
まあ自作だし、味が出たと思って諦める、もとい割り切ることにしました!
これは僕の初めてのレリックギターだ!
うん!きっとそうだ…