色々動くね、とよく言われるが、
東京へそれほど負担感なく出かけられるエリアに住んでいるメリットは、様々なエンターテインメントの場へ出かけやすい、ということだ。
特に私にとっては。
昨日は、蜷川幸雄三回忌追悼公演、ムサシ!、を観てきた。
宮本武蔵と佐々木小次郎の後日談を題材にした悲喜劇だ。
藤原竜也、溝端淳平、吉田鋼太郎、六平直政、鈴木杏、白石加代子、と舞台ではお馴染みの役者が出ることもあって、会場は老若男女、これほど年齢性別が多様な舞台も珍しいかもしれない。
そんな想いを抱きながら、観る舞台、
ライブ感が堪らない、アドリブだろうと思われるやり取りに笑い、面白おかしくけれど悲しく、終了した時にはエネルギーをたくさんもらうことが出来て帰路についた。
昔、産業カウンセラーの勉強をしていた時、指導者から云われた言葉を思い出す。感性を磨きなさい!と。
その頃から、少し時間もお金も使えるようになって、舞台を観に行くようになったこと、思わず思い出した。
現代人は、特に仕事場では、感性よりも理性、効率性、論理性が、要求される。それは悪くはないけれど、時には自らの感性を磨くこと、気付くこと、表現すること、表現している場に身を置くこと、それも大切だと最近痛感する。
お酒を飲むことも、味覚や臭覚を駆使していると思うとちょっと違う気分になるかもしれないし、街を歩くだけでも、視覚や聴覚、臭覚が刺激されるだろう。
仕事で慌ただしくしている人に、そんな自分の五感、感性を味わう時間も大切だと、伝えたい。
3月15日の講座では、舞台のお話もする予定。