角松敏生『EARPLAY〜REBIRTH 2〜』詩の世界を楽しむ | ブログのタイトル:エノモノモノゴコロ

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生きている限り希望の光は決して消えない
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思い浮かんだココロとモノのモザイク模様のブログです

こんばんは!

角松敏生ニューアルバム『EARPLAY〜REBIRTH 2〜』は皆様のお手元に届きましたでしょうか?
 
今週は『EARPLAY〜REBIRTH 2〜』収録曲に聞こえて来る作詞家角松敏生の世界(まるっきり私見ですが)を書きたいと思います。
 
まずは6月と言えばこの曲「June Bride」をどうぞ!
女性の角松ファンの方々は特に自分の結婚式にこの曲をかけた!なんて事もあったかと思います。
 

 

 

「June Bride」はインストが「SEA IS A LADY」(1987)後に動画の歌入りが「Tears Ballade」に収録されました。
なんと言っても吉川忠英のアコースティックギターがロマンチックな気分をぐっと高めてくれます。
 忠英さんのニューアルバムも期待大です!



さて、ブログで何度か書きましたが、私が角松敏生にハマった大きな要因は
作詞家としての実力が特に秀でている。
今風に言うとまじヤバい!尊過ぎる!
って感じです(笑)(^_^;)\(・_・) オイオイ
 
まぁ角松さんは「身を削り血を流しながら」曲を作る。なんて表現されましたのでデビュー作から既にまだ若者だった(笑)我々の心に刺さりまくる曲が多かったです。
 
角松さんも、日本語は正しく発音して歌えば洋楽・ロックにも適している旨を言っていたので音だけでなく「日本語」自体にもこだわりがると思います。
 
どの辺が良いかと言うと;
 
1,行き過ぎない感情表現
2.季節感を重要視した情景描写
3.豊富な知識に基づく言葉選び
 (時折繰り出すユニークな言葉)
 
私が角松さんのファンになった曲「Still I'm in Love With You」を例に所々すると;
♪二人が別れてしまう前に
もう一度海を見に行こうよ
どこまでも続く広い海に
思い出を洗い流そう
Still, I'm in love with you
僕のすべて注ぎ あなたを強く抱きしめよう
Still, I'm in love with you
僕のすべて注ぎ 星で夜を飾ろう♪
 
 

 

 

 
 
若者の情熱的な片思いの曲ですが、
夏の夜の【浜辺】で想いびとを抱きしめ、感極まってふと見上げる女性の肩越しに広がる満天の星空。
クライマックスに向けて感情にぐっとフォーカスしながら行き過ぎない所で美しい星空の描写をサラリと入れる。
この匙加減が聞き手の思い入れる余地も考えれていてスゴいと思います。
 
さて、『EARPLAY〜REBIRTH 2〜』収録曲の歌詞に注目すると;
 
「Take It Away」の
♪誘えば応える けれど何も起こらない
 ためらいの時を過ごすだけならやめてよ♪
上記の「Still I'm~」と同様に意中の女性を一生懸命口説こうと色々とアクションを起こすのに軽くあしらわれる。
この二枚目半の主人公像が角松さんならではです。
♪アクセルを踏んでわざと揺さぶってみる
 少しだけ驚く君にはMy Heart聞こえる?♪
うん、やりがち(笑)
てか、《アッシー死語》かよッ!と当時思ったものです。
 

 

 

 

全曲について書いているととんでもない長文になるので最後に「CRESCENT AVENTURE」について。

バックに中川さんのトロンボーン、ストリングスも加えてより美しくリゾート感のあるアレンジですが。
♪夏限りの恋 終わらすなら
 今夜あたりがお似合いの 
 Crescent Night
 ああ別れることなど知らずに
 渚にこの身をあずけていたい
 
 Baby 思い出すよグラスに透けた横顔を
 頬杖をつく虚ろな笑顔に
 Ladyウインク放った
 Baby一人旅立と薬指のリングをたどり
 ドラマの終わりを知ってたことに
 Lady気づいていた♪
 
サイモン&ガーファンクルの「ミセスロビンソン」的な既婚女性に魅惑されてしまう主人公が、三日月宵の恋の冒険(直訳w)に出ようかって感じです。
そこを
♪ああ別れることなど知らずに
渚にこの身をあずけていたい♪
と表現するあたりに聞き手は美しさとロマンを感じてしまいますね。
 
女性のイメージも
♪グラスに透けた横顔を
頬杖をつく虚ろな笑顔に♪
と魅力的かつどこか愁いのある雰囲気をまとっているように思ってしまいます。
 
この辺の感情にぐっとフォーカスしながら行き過ぎない所でスッと引くあたりが「ドロドロ」しがちな題材もサラリとおシャレに美しく表現できる角松さんの作詞家能力を感じます。
 
ああ早くライブで聴きたいです!
 

 

 

「CRESCENT AVENTURE」でベースを担当している小栢 伸五さんのツイートがありましたのでどうぞ!
 
さて、角松さんの詩の世界をちょこっとだけw書きましたが、かっこよく拘った音作りだけでなく歌詞にもぜひご注目です!
 
それでは今週のODAKYU SOUNDを貼っておきます。

 

番組でも作曲したエピソードが紹介された「HOSPITAL」をどうぞ!

私も何度か書いていますが、医療従事者の皆様への感謝を伝える曲としてこれ以上ふさわしいものはないと思います。

特に生死に関わるような闘病や介護を経験した方には、自分の気持ちを言い表してくれていると感じてもらえると思います。

♪このドアの向こう側には

 なにがあるかも分からない

 それでも笑っているあなたの心は♪

ほんとそう思います。

 

医療従事者の皆様もそうですが「当たり前の日常」ってとてつもない数の人々の努力が奇跡的に組み合わされて成り立っているのだと痛感しました。

 

ライブバージョンもどうぞ