さようならプリンス | まほろ市発なんでもありのブログ

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今日町田でとある喫茶店が閉店した。

それはプリンスという喫茶店。

そこはお店のなかに中世の甲冑があったり、鹿の生首が飾られていたり。
豪華なステンドグラスがあったりとびっくりするくらいいろいろなガラクタが押し込められたユニークなお店だった。

創業は昭和30年代だったそうで、歴史は相当古かったようだ。
いつも表通りの激安靴屋の二階にあって、その森のような不思議な雰囲気は独特だった。

メニューも昔懐かしいパーラーといった感じ。
喫茶店好きな僕は、妹に紹介されて以来町田の行きつけのお店の一つだった。

今まで何人か友達も連れてきたが、皆その不思議な空間に引き込まれて最初は戸惑うものの、最後は落ち着いてしまうという魅力的なお店だった。

またまほろ駅前多田便利軒の作者、三浦しをんさんが行きつけだったらしく、
ここであの名作まほろ駅前が書かれたそうだった。

そのためドラマ版ではなく小説版にアポロンという名前で出たという。
まほろ駅前多田便利軒の舞台の聖地の内の一つだったとか。


しかし新聞配達員をしている友達の上司からプリンス経営者が昨日付けで撤退
したとのこと。
最末期は臨時閉店がやたらと多く不思議だったが、まさかこうなってしまうとは。

もうあんなのんびりした空間でスイーツを楽しむ事が出来なくなるなんて悲しすぎる。
今度の経営者も喫茶店の予定なのだがあの不思議な雰囲気はもう二度と帰らないんだろうな。

良い思い出をありがとう・・・