数年前から考えていたことですが皆さんはパチンコ・スロットの『機歴』というものをご存知でしょうか?
『機歴』とは業界内では悪しき風習のように取りざたされ、一部メーカー様の販売方法については様々な議論がなされている言葉です。
しかしながら業界内の皆様は非常に勘違いをしています。
そんな『機歴』の説明をする前に各メーカー様の販売方法や製造台数について説明しないといけないですね。
基本的に各メーカー様は
①年度販売予定機種、予定販売台数を組む
②予定販売機種納品月の2~3ヶ月前に展示会というものを行い取引先含む関係者に機種の
お披露目をする
③各機種毎の案件(何台買うのかの意思確認)締切日までに取引先に確認
④案件と製造台数を照らし合わせて取引先と最終納品台数の契約
大まかにいうと各メーカー様はこの流れで毎年進めています。
(地域・一部メーカー様によっては色々ダークな話も流れてくるのでこの限りではないと思います。)
上に書いた中で④の部分で係わってくるのが『機歴』です。
例えば販売台数全国1万台の機種に対して全国取引先の案件集計結果が2万台の場合、当然1万台の台数で契約しなければなりません。
その為案件を絞る事になるのですが優先順位としては当然、より自社に対して取引の多い取引先を懇意にする流れになるので取引回数が少ない(貢献度が低い)取引先は買えなくなるケースが出てきます。
各メーカー様が自社機械販売履歴を遡って案件に応じる形を取る事に対して取引先側が『機歴』という言葉を使いだしたのが始まりだと認識しています。(一部メーカー様は堂々と『機歴』という言葉を使って営業しています)
『機歴』は良く無いから何とかしたい、公平に遊技台が販売しないのはメーカーが悪い、等業界内では昔から声があがっておりますが業界内でこの流れを作り出したのは一体誰なのでしょうか?
・・・取引先です。
「おいおい取引先にそんな事決める権利ねーよ!」という声が聞こえてきそうですがこれは間違いない事実です。
そしてその流れに乗じて各メーカー様が製造予定機種、製造予定台数を『機歴』が有効活用されやすい形で組むようになったと私は考えています。
何故パチンコ業界の機種販売方法がこうなったのか?それはまた次のブログで書きたいと思います。