ずっと期待していた建築の授業に入ってから一週間が経ち、刺激的な日々を送っていた。

 

 最初の授業ではt定規の使い方や線の引き方など、図面を作成するのに最低限の知識を教わったらいきなり本格的な平面図を描かせ、建築学生に優しい住吉の長屋の平面図をトレースことになった。三時間かけて完成させた図面はプリントアウトされたように見える。

 

 正直、みんな同じような平面図を描き、機械みたいな作業だけでは私は満足できない。

 

 いやいやながら平面図を仕上げて、私は学んだことが二つある。まずは図面をなるべく修正しないこと。いったん消しゴムを使ったら紙面がごちゃごちゃになる。だから最初から正確に描くのは大事なこと。もう一つは厳正にデータと向き合うこと。図面には表示されていないところの長さもちゃんと測って描くべきだ。感覚的に大きさや位置を判断するのは禁物。

 

 私は美大の建築学科に求めるのはもっと自由で、人々を感動させるような建築だ。にもかかわらず、そのような建築にもちゃんとした平面図やデータが必要。夢や情熱だけでは建築は成り立たないと、私ははっきりと分かっている。

 

 月曜日最初の授業では、「平面図の「切断する」ところ、床からの高さはどうやって決めるんでしょう。」と質問して、先生が詳しく教えていただいた。簡潔にまとめると、「一般的には1メートルで、場合によっては高さを変えることもある。(安藤忠雄のある作品を例として取り上げて解釈した。)要は、他人に情報を伝えられるなら図面をどう描くのが自由だ。」

 

 次の課題は段ボールで二階建ての小さな住宅を作って平面図を描くこと。また平面図の練習だったが、自由度が格段に上がった。

 

 詳しい内容はこちら:

 

 

 

 

 科学技術おかげで、凄まじいスピードで進化していくコンピューターは建築家の大きな武器になった。CADやBIMなどの技術を活用するのは次世代の建築家に求められる能力である。

 

 授業ではVECTOR WORKSというソフトウェアの基本的な使い方を習得した。言いたい感想は特になし。

 

 次の日の課題は自分が好きな建築を紹介し、イメージパネルを作ってその建築の魅力を伝えるということ。ここで私はナショナル・アートギャラリー東館という、高校時代からずっと好きだった建築を選んだ。

 

 

 情熱を込めて作ったイメージパネルは先生に選ばれてクラスの前でプレゼンすることになった。アメリカの高校に通っていた四年間、ほぼ毎週プレゼンテーション(もちろん英語で)をしないとならない。すでに慣れたはずなのに私は今回のプレゼンではすごく緊張してしまい、ペースのコントロールはうまくいっていなかった。四年前の自分に負けたような気分だった。

 

 今度自分のプレゼンを録画し、見返して問題点を探すつもり。

 

 いずれにせよ、自分の好きなことを他人にアピールするのは楽しかった。

 

 限られた時間の中でイメージパネルを作り、その後すぐグループ内でプレゼンする、出された課題は授業が終わるまで提出しなければならない、毎日情報量が多すぎる…心身共に疲れた一週間で建築学科ならではの忙しさを十分味わった。

 

 (それなのに今週では時間を捻出してテストを受け、将来に使えそうなレーザー加工機のライセンスを手に入れた。)

 

 私は暇が嫌だから適度な緊張感が欲しい、これからの四年間はすごく楽しみにしている。