物々交換で売買を行う百貨店があったとしよう。

販売員は、自分の扱う商品と引き換えに、欲しい商品を購入できる。

 

 

 

女性たちは、華やかなケーキを手に、婦人服売り場へ。

好みの衣類とケーキを交換していく。

中には、ケーキを高価な宝飾品に変える者もいる。

 

一方の筆者が扱うのは落雁。

落雁を手に、婦人服売り場へ行くと、こう言われる。

 

「は?落雁?衣類を買えるのは、ケーキを持ってる私たちだけよ。誰が落雁なんて欲しいのよ。あなたは靴下売り場にでも行ったらどう?靴下売り場なら、落雁売れるかも笑。」

 

「いやでも、落雁が好きな方もいるかもしれないじゃないですか。ダメだったら諦めて帰りますから。わたし、靴下は欲しくないんです。」

 

 

 

何の話?

 

もちろん婚活の話である。

 

 

 

先般投稿した女子会における学び その2

賛否両論あることは承知の上で投稿した。

 

「あなたは自分の需要がないことに気付いていないのか?あなたの見下す女性たちには需要があるのだ。だからこそ、相手に高いものを求める権利がある。需要のないあなたにその権利はない。」

 

そんな趣旨のコメントもいただいた。

しかし、そのコメントは消去されてしまったので、この場を借りて釈明したい。

 

アンサーソング、聴いてください。

 

 

 

 

婚活市場においては、年齢、身長、学歴、収入などの諸要素が評価される。

諸要素は、女性は中庸、男性は高ければ高いほど縦軸の数値が大きくなる。

 

 

 

では、この縦軸は何を示すのか。

価値?

 

否、需要者の数である。

縦軸は、需要者の数すなわち市場規模の大小を示す。

 

 

 

図を書き換えてみる。

前回の議論を引き継ぎ、身長と学歴の二軸で示した。

市場規模をその点の円の大きさで表現する。

 

 

 

女性は、中堅私大程度、身長は平均身長前後の中庸ラインの交差する点が最も市場規模が大きい。

そして、学歴、身長が高くなるとその規模は小さくなる。

 

 

 

さらに、年齢という三軸方向を見てみると、加齢とともに、その規模は縮小する。

 

 

 

筆者は、ここにいることを自覚している。

市場規模は極小。

 

 

 

これがケーキと落雁の市場規模の差。

(和菓子屋さんのみなさん、ごめんなさい。)

 

当然、落雁を売るのは難しい。

しかし、落雁を求める人もいるかもしれないのだ。

 

 

 

この、需要傾向はおそらく、どのような男性のサンプルをとっても変わらない。

普遍的な需要傾向と言える。

 

 

 

筆者は、対象とする学歴を下方修正すべきだ、と言われる。

そうすれば市場が広がると。

 

しかし、中堅私大男性においても、この需要傾向は同じ。

筆者の市場規模が極端に大きくなるなどという奇跡は起こりえない。

むしろ、高学歴男性を対象とした方が大きい、と考える方が自然である。

 

 

 

これが、筆者のへっぽこストラテジーの根拠。

 

 

 

確かに、対象とする学歴を下側に広げれば、母集団は大きくなる。

しかし、需要傾向は変わらない。

 

であれば、需要の大きいであろう、上側に注力すべきではないかと。

 

 

 

靴下売り場に行ったとて、落雁を欲しているかどうかはわからない。

むしろ、まだ婦人服売り場の方が、落雁を需要している人がいるかもしれない。

 

だから、筆者は、婦人服売り場で落雁と交換してくれる人を探すのだ。

売れなければ、落雁食べながら帰宅する覚悟で。