36人目は、普通のサラリーマンと出会おうキャンペーン第3弾であった。
第1弾 34人目：東大卒マスコミマン ―高学歴男性のコンプレックス―
ブログ開設以来初の早大生G氏。
写真も普通、メッセージも普通。
普通のサラリーマンに期待が膨らむ。
しかしこのG氏、全く普通ではなかった。
面接会場は、G氏おすすめのカレー専門店。
筆者がジェラート好きであることを踏まえ、おすすめジェラート店にはしごする計画である。
筆者は、夕食に炭水化物を接種しない（アルコール以外）人種。
背に腹は替えられぬため、夜間のカーボローディングに挑む。
神宮前の駅で待ち合わせ、カレー店へと向かった。
道のりが通勤経路だというG氏は、界隈の出版社へお勤め。
スポーツ雑誌の編集をしているそうだ。
そんな話をしながらカレー店に到着。
G氏にドリンクをオーダーする様子はないため、筆者もカレーだけ頼む。
お酒は召し上がらない方なのだろうか。
話題は、学生時代の話など。
G氏は学生時代を陸上部の部活に費やしたそうだ。
G氏「いまも結構走るんですよー。1日15km走ってます。」
筆者「えっ
15kmってすごいですね
毎日ですか？？」
G氏「そう、毎日。よく驚かれます笑。今日もこの後走ろうと思ってて。」
納得。
この食事、ガチでカーボローディングだ。
だからアルコールも摂取しない。
G氏は毎日3,000kcal以上摂取しないと痩せてしまうらしい。
そりゃそうだ。
そんなに出力してるんだから。
筆者にはこの後カロリー消費の予定はないがどうすれば…。
そんな思いがよぎりつつ、カレーは美味しかった。
しかし筆者、なにせアルコールなしで話を盛り上げるのが得意ではない。
しかも相手は、超普通の早大生。
普通に普通の話をしながらカレーを完食。
特に盛り上がらずに解散かと思いきや、ジェラート店に移動するらしい。
地下鉄に乗って。
無理しなくていいよと言いたいが、打ち解けていないため、そんなことすらいえない。
ただ、とぼとぼとついていく。
筆者も明日は走る距離を伸ばそうか。。。
などと思いつつフードファイトが続いた。
G氏「今度オーストラリア行くんですよ。」
筆者「いいですね
旅行ですか？？」
G氏「いや、走りに行くんですよ。招待選手として呼ばれてて。まぁ取材も兼ねてるんで仕事ですかね。」
なんと。ガチなアスリート。
招待選手で海外遠征って。
全然普通じゃない。
もっと早く言ってくれ。
アスリートとのフードファイトを終え、帰路についた。
お互いに響くところはなかったと思う。
しかし、筆者は先日お誕生日だったG氏にささやかなギフトを差し上げていた。
お礼の一言くらい連絡があるかと思ったが、社交辞令メールもなかった。
高校の頃から走っているばかりで、遠足も修学旅行もすべて欠席だったらしい。
道徳をどこかに置いてきてしまったのかもしれない。
オンライン婚活は戦国の世。
情けも礼儀もあってないようなもの。
しかし、人間として、最低限の礼儀を期待してしまうのは筆者のエゴだろうか。
そして、筆者はやはり普通の人には需要がないのだろうか。