犬歯削合、抜歯と行動療法の必然性 | そらのしっぽ〜my adorable doggies〜

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杉並区西荻窪にて「 犬の歯磨きと無麻酔クリーニング」また「オーナー&ドックトレーニング」をメインに、我が家の4ワンズとの日々徒然、犬と共に楽しむ!を発信しています。


今日は天候もガラッと変わって夏日

毎年季節感がなくなっていく感じが否めない今日この頃、子供の頃の四季折々が楽しめてた時が懐かしくも感じると同時に、生あるものにとっては生き辛くなっており、自然界を私達人が利便性の追求から壊してきたからなのだろうなぁ…

東京湾では青潮が発生し、最近は赤潮やら青潮やらも頻度が高く発生するようになってる気がしますね。

便利であるって事も必要ではあるのだけど、「生きる 」とか 「内面からの喜び や 幸せ」 というものを考えるとどうなんだろなぁ。

先日の事ですが、行きつけの地元の美味しいタイ料理屋さんですが、チェンマイ出身のご主人の心がすり減って疲れちゃってらしてね、早めにお店を引けて 日本人の奥さんと友人と 4人で色んな話をしました。
旦那さんの気持ちすごくわかるんだぁ。
自然の多い暑いとこで育って来るとね、利便性にも憧れる反面、豊かすぎる物質社会に身を投じると、心身ともにすり減って、特に心が病んできちゃう事が多い。
私も数年とはいえ、全く日本とは違う 物質社会がメインではなく、自然体で過ごせる事が当たり前の場所に住み、いざ帰国してみると、日本の物質的利便性に飛んだ中に身を投じ、本来ならば あぁよかったと思うのかもしれないが、不便ではあったけど、物質的にも恵まれてもなかったけど、自然の中でのんびり過ごす暮らしが恋しく、泣いて暮らした事もありましたね(^^;;

中途半端な自然とか人工的な自然とかでなくて、なんだろね 本当の意味での暮らしってのを経験してみると、やはり 心身共に本来人が欲するものなんだろね。
たかだか数年暮らして戻ってきて、そんな感情に襲われるのだから、長年生まれ育った土地を離れて、物質社会に身を投じる事での 不安定になる要素が出るのは当たり前なんだよね。

状況が許すならば、やはり生まれ育った場所へ戻る事が幸せなのかもしれないね。

そして残念な事に、この大好きなお店は来月一杯で閉めることとなったそう…
心置き無く楽しめる空間と料理、とても残念です。



さて本題に入りますが、人の歯や口の中の事を学び、動物の歯に興味があり更に学びを深める日々ですが、そんな中で感じていた事を書き記してみようと思う。

咬傷犬とされる犬に対して、行われる処置の一つに犬歯や奥歯などを 削ったり抜歯する事がある。


重度の噛み付きなど、人や周りが巻き込まれるほどの怪我を負う場合に施される事が多いものだが、これはあくまでも「 緊急的対処療法 」であるんですよね。

尖った犬歯や奥歯は 皮膚などをたやすく貫き、 犬が攻撃や捕食行動、また身を守るための武器とも言えるもの。

またある犬種では持って生まれた性質として、危険回避のために削合する事もある。

この犬歯、歯の中でも 1番太く長いもので、根においては実に白いエナメル質で覆われた歯冠部分よりも太く長く、歯肉より上の見えている部分(歯冠)が4割、歯肉に隠れている部分の方(歯根)6割です。歯根の占める割合が多いため、健康な犬歯は簡単には抜けません。これを抜歯するとなれば とても大変な作業となる。

野生の世界ではこの犬歯が折れたりする事は、感染症など致命的となる。

重大な事が起きた時、こうした削合や抜歯を含めた選択肢を迫られる事が多いのだけど、実際に 歯を削るって簡単なように思うかもしれないが、麻酔科での処置になり、全て同じ高さに揃えるには、ただ削るだけではなく それに伴い歯の中に存在する神経の処置をして、蓋をする事が必要となる。
これが麻酔科での処置とはいえ、何本処置するかによって、完璧な処置を終わらせる事ができず、神経ギリギリのラインまで削って終わる事も少なくない。
これはこれで 神経が出てないから問題ないかというとそうではない。
では 抜歯の選択をした場合、犬だから問題ないと思われるかもしれないが、「抜歯は歯の安楽死」であり、抜いた後は人と同じ事が起こるんです。

この辺は 歯磨きセミナーの時に お話しするので 今は割愛しますが、
重度の噛みつきにて 怪我を負い、その恐怖と戦いながら犬と向き合うというのは大変な事ですし、少しでも痛手を負わない形として選択されるのだが、完全に怪我がなくなるのではないという事を理解しなければならないんだよね。

皮膚を貫く鋭く尖った部分がなくなったとしても、犬の噛む力はとても強く 噛まれれば打撲や内出血などは起こるわけです。
そしてものすごく痛い。

ではどうしたら良いのか?

もしこうした 歯に対する処置を施される場合、もちろん施されない場合も含めてだが、処置後そのままではなく 認知行動療法など、系統的奪還作などが確実に必要となる。

果たしてここまでを しっかり説明して処置してくださる先生はどのくらいいるのだろうか。

上で緊急的対処療法と書いたように、あくまでも歯を削ったり抜歯する事は 対処療法でしかなく、メリット以上にデメリットも伴うものである。

歯の処置をする事で、破壊力が以前よりも少なくなるため、多くの飼い主様は ここで安心して、それ以上躾などをされないという事も起きてしまうのです。
歯の処置をしても、愛犬の噛み癖が直ったわけではありません。


そして以前のように愛情を感じられなくなり、淡々と必用な事のみ 犬と向き合う状態となり、

さらに他の問題行動がエスカレートすることがよくあります。

それはやっぱり避けたいですよね。

そこで 道具を使って、犬との関係性をなんとかしようと考える方もあるが、果たしてその道具を 家族全員が同じレベルで使うことができるのか、またそれをつけたり外したりが、飼い主に何かあった場合に、他の家族などができるのか。

また 道具を使う事で悪化するケースもあったり、道具をつけてる時は犬をコントロールする事が出来るとなれば、人は道具に頼りがちになる。

では道具がない時に コントロールが果たして出来るのか?

そう考えると これも対処療法でしかないのではないか。

もちろん 私も道具は使う事もあるし、全てを否定する気は無いのだが、道具というのはここで話したことでもわかるように、犬の為ではなく 人のためのものであるということ。

使うのであれば、道具のメリットデメリットを理解して、やはりそれを いつしか使わぬ日が来ることを 目標にコツコツと進むようになる。

がこれも根本的な解決にはならない。

では何が必要になるかと言えば、時間はかかるけれど、対処療法と合わせて 根本的な原因にアプローチして改善して行く 行動療法は必然的ではないだろうか。

結果を早く求め、早く結果が出るものには、リスクやデメリットも伴いやすい。

行動療法は時間は確かにかかるが、根本的な部分を理解しアプローチして行く事ができる。

リスクも踏まえた上で歯の処置をされる場合、こうした根本的な部分へのアプローチも忘れずに継続してもらいたいと願うと同時に、こうしたアプローチができる正しい知識と認識を持った専門家が身近に増えて、 悩める方々が しっかり犬と向き合える環境が整って欲しいなぁと思う。

これは 歯で言えば、治療だけしても予防ができなければ意味をなさないのと同じなんだよね。


予定して楽しみに準備してた事が、急遽昨日キャンセルになりましたが、きっとこれも次へ繋がる必然なのだろう。

皆様どうぞ良い1日を☆

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