合計 423216712円
SECカーボンが急落していたため、ゼネラルパッカー、ハリマ共和物産、クリヤマHDを少し売って買い増し。
最初の時点で急落理由は特段思い浮かばなかったのだが、タイミング的には中期経営計画見直ししたことによるものだと思われる。
内容を確認したが、個人的には問題があるような内容ではなかったように思ったので、念のため確認をAIと共に行ったがこれ以上の理由は見つからなかった。
では、肝心の中期経営計画の内容はというと主に三つ、成長戦略の強化、資本政策の推進、経営体質の強化、というものだった。
まず、成長戦略の強化だが、現状のビジネス環境の優位が薄れてきているというような内容でそれに伴い既存のビジネスのてこ入れと半導体材料やCo2資源化技術など昨今注目されている領域の育成という形だ。
現状のPERの水準を考えると確かに良いレベルとは言い難いかもしれないが、今期は在庫調整等の影響が行われたこともあるのと同時に過去のPER水準をみても恐らくSECカーボンの収益力は現状の株価なら決して悪いということも恐らくないと思われた。
また、財務も自己資本比率は90%近くであり、流動資産や投資有価証券など換金性の高い資産が多いことから今後ビジネスから入ってくるキャッシュ・フローの多くを還元に回すこともできるポテンシャルがあることからより割安になったことで魅力が大きく増した、と考えられる。
二つ目の資本政策の推進はそれに大きく拍車をかけるかもしれない。
既に100円配当か配当性向30%の高い方ということで現状の株価なら配当利回り4%という下限が約束されている。
また政策保有株の縮減と共に70億の自社株買いをするということも書かれており、これはかなり具体的かつ現実的な内容で個人的には非常に高い評価を与えている。(70億は今の時価総額を考えると14%にもあたる)
SECカーボンの直近の決算報告では現預金が170億、投資有価証券254億、総負債は107億となっているが、このうち繰延税金負債が54億ほど存在しているため、これは投資有価証券を売却した際に払う税金があらかじめ計算されていると思われるため、実質的な負債は53億程度しかない。
現預金が170億あることから170-53億と考えて117億の余剰キャッシュが既に存在するため3年70億の自社株買いはかなり余裕の範囲であるが、ここに政策保有株の縮減が加わる。
具体的な数値も書かれており純資産比20%未満ということだから純資産787億円の20%、787*0.2=157.4。
投資有価証券が254億あるから254-157.4=96.6、これに繰延税金負債を投資有価証券で割った数字54/254=0.21ということで21%が税金で取られると仮定すると計算は96.6*0.79=76.3となりほぼ自社株買いの70億はこの分からでも捻出できる計算だ。
SECカーボンは70億は目安と書いているが実際のキャッシュ余剰や創出力を考えるとかなり余裕があり、具体性もあることからより多くの自社株買いを行うかもしれないし、そうでなくとも配当+自社株買い等の還元を含めるとそこそこよい還元姿勢になると思われる。
3番目の経営体質の強化に関しては社外取締役を増やしたりすることで内向きだった経営姿勢をより外向きにすることで今後の外部変化に対応しようということだろう。
また余裕のあるキャッシュの投資規律を徹底し、ROE12%を達成できるかを厳しく審査するようだ。
他にもいろいろあるが、無難な内容なので割愛する。
以上のことから、私が受けた印象は長い間ただ儲けを蓄積し続けてきたSECカーボンがようやくインフレやビジネス環境の変化によって機動的な財務運用を始めた良い兆候というものだった。
株価を売る側には売る側の理由があるのだろうが、私の能力の範囲ではそれの正当性を確認できない以上プログラムの指示に従うしかないということと、株価が本当に効率的で市場の真実を常に表しているならそもそも儲けることはできないという原則を信じるしかないという二つの割り切りを基に買い増しというアクションに至った。
今後SECカーボンがこの中期経営計画通りのアクションを行うかどうか、変なM&Aをして財務を毀損しないか、来期のビジネス環境がどの程度だと考えられているのか、等本決算の発表が楽しみではある。





