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徒然w

主にニコニコ動画で放送した話題の補足です。

決算シーズン突入ということでDMS、三晃金属、クニミネの三つの決算について。

 

DMS

ペースは減速。第二Qまでは売上高から純利益まで前年比一桁減だったが第三Qでは前年比で売上高は13%、営業と経常については約30%減と厳しい結果になった。

ただし、今期に予定されていた投資用不動産の売却益が入ったため当期純利益は前年比で約2割のプラス、EPSは約227となり今期もしっかり稼げてはいる。

財務構造の変化も全体的に流動資産が増え、固定資産が減り、負債はほぼそのままという形になったので好評価。

本業の減速が市場では嫌気され、決算後日に好調だった株価は約10%程度下げることになったが前回の記事に書いた通りDMSは過去5年の平均EPSは181程度で業績の上下幅も小さいことから私が求める収益基準のPER10を切れる1810円以下なら収益そこそこで財務が鉄板(しかも資産評価は割安)というローリスクミドルリターンな状況のため買い戻したし、保有をし続けるにはいい状況だと思っている。

DMSに限らず保有している電業社、村上開明堂、ヤマダコーポ、第一建設等の企業は比較的ビジネスも安定していて財務改善余地が殆どないので、無駄に貯め込んでるキャッシュを吐き出すようになれば未来工業のように株価は一気に変わってくれるポテンシャルがあるので今年はそこを期待したい(ろくに還元せずに株価が企業があげた収益ほどにあがらないなら私が買うからそれでもよい、というかそっちのほうがいい)

 

三晃金属工業

場中に決算期待によって10年来高値を更新していたが決算発表後に急落し4750円で引けている。

決算内容は通期上方修正と増配つきの完璧に近い内容でEPSは617から671に配当は185円から200円となり利回りは4.2%と向上した。

どれだけ期待されていたのかはわからないが、正直最高値の5160円でも保有はそれほど難しくないと考えているのでこの決算内容で急落は意外ではあった。

利回りが低いというわけではないし、三晃金属の財務は自己資本比率こそ6割と素晴らしいわけではないが流動資産が総資産の3/4を占めていてキャッシュフローに不安があるようにも思えない。

ビジネスは若干の浮き沈みはあるが過去5年で赤字を出したことはないし、悪い時のEPSでも320円なので今期配当の200円という水準を維持するのが難しいような稼ぎをしたこともない。

今のところ好調が続いているようなので売る理由もないし保有継続。

 

クニミネ工業

第一建設工業もそうだが、自己資本が8割を超えていて現預金で負債を全てカバーしても余裕があるような企業に求めるハードルは物凄く低い。

PER10を基準に用いることが多いが、このレベルの企業はリスクが極端に低いため12,13でもビジネスが比較的安定していて、最低限配当の原資を稼ぎ出してくれそうなら合格点をあげられる。

昨年のクニミネはその最低限ラインに近い収益レベルだったが、それでも増配をしていたことや今期ビジネスも回復傾向なのでなおよしといったところ。

EPSは現時点で約62円、通期は96円なので正直少し達成に不安のある幅だが達成してくれればよし、してくれなくても40円の配当(3.7%の利回り)分はしっかり確保しているのでまぁ悪くはないだろうと思う。