ラ・クロワ・ド・ボーカイユ
格付け第2級の中でも “スーパーセカンド” として
高い評価を得ている デュクリュ・ボーカイユ。
今回飲んだのはそのセカンド・ラベルです。
ちなみにファーストヴィンテージは1995年。
セカンド・ラベルと言えば、多くのシャトーでは
ファースト・ラベルで使用するぶどうの格落ちや、
若い樹の区画のぶどうを使用しますが、
ラ・クロワ・ド・ボーカイユは2003年から
ファースト・ラベルとは異なる、
専用の区画で収穫されたぶどうを
使用しているとのこと。
ラベルは、これがまたボルドーらしからぬ
ゴージャスなデザイン。
以前はファースト・ラベルと同じ
オレンジが基調のデザインでしたが、
2010ヴィンテージから現在のものへと
変更になっています。
手掛けたのは、
ミック・ジャガーの娘でジュエリー・デザイナーの
ジェイド・ジャガー。
シャトーの絵と、
”ボーカイユの王冠(ラ・クロワ・ド・ボーカイユ)”
のイメージを掛け合わせたこのデザインは、
シングル・ヴィンヤードとなった
このセカンド・ラベルの個性を
より一層際立たせています。
香りは
カシスにブルーベリーといった果実の香り、
そして、シーダー、チョコレート
僅かにシガーと青々としたピーマン
といったところ。
果実味が主体でフレッシュ。
やや複雑さもある。
口当たりは比較的柔らか。
黒系果実の甘味に、
多少苦味を伴ったスモーキーなニュアンスが混じる。
酸とタンニンは滑らかで、
アルコールはやや高めの印象。
そしてカラメルのような樽のニュアンスを伴った
余韻が比較的長く続く。
果実味や酸、タンニン、樽など
各要素が溶け込み調和しているというより、
それぞれがそれぞれの役割を持って主張する、
各楽器がソロパートを持つオーケストラの
ような印象。
セカンドということもあってか、
あまりはっきりとしたコアが感じられず、
多少集中力のなさが気にはなるが、
それだからこそ今でも美味しく飲める。
飲み頃は今~2020あたりか。
ラ・クロワ・ド・ボーカイユ
品種:
カベルネ・ソーヴィニヨン73%
メルロー20%、プティ・ヴェルド7%
カテゴリ:
赤 / フルボディ
国地域:
フランス / ボルドー(Bordeaux)/
サン・ジェルマン(Saint-julien)
生産者:
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ
(Chateau Ducru Beaucaillou)
インポーター:
(株)ワインプレスインターナショナル
ラ・クロワ・ド・ボーカイユ [2012] <赤> <ワイン/ボルドー> |
|