モデラーはランニングコスト削減に奮闘する | 自由に楽しく大雑把にプラモデル

自由に楽しく大雑把にプラモデル

感性の赴くまま楽しくプラモデルを作っています。
大雑把な性格なので、超絶作品は来世で作ることにしています。


プラモデルという趣味は、一度必要なツールを揃えてしまうと、あとはキット代と消耗品を補充するコストで継続可能です。

作り手次第ではありますが、週末モデラー・夜だけモデラーの範疇であれば、他の大人の趣味(意味深)と比較してもビックリするほど高額な趣味というわけではないと思います。

できれば消耗品のコストを極力抑え、その分をキット代や新しいツール・マテリアル代に回したいと思うのは必然でしょう。


綿棒一本はケチケチ使うのに、いつ作るか分からない限定販売のキットを我慢できずに買ってしまったり、日進月歩で進化するツールやマテリアルを次から次へと買ってしまいます。

まったく日々の節約は何処へやら。

それでもキットの購入を控えようという発想はなく、いかにランニングコストを削減するかに日々奮闘しています。

需要があるかは分かりませんが、今回はランニングコスト削減のために僕が使っている消耗品をいくつかご紹介したいと思います。



【常に活躍 A3用紙】
何の変哲もないA3サイズのコピー用紙です。

しかしコレがいつも大活躍です。



塗装ブース内では塗装作業だけでなく、脱臭を要する接着剤・パテ・各種シンナーを使用したり、集塵を要する研磨作業を行います。

こういった作業時には、塗装ブースの床面にA3用紙を敷いています。

汚れたり削りカスが落ちていても丸めて捨てるだけで掃除がラクチンです。 

塗装ブース外でのデカール貼りや水性塗料の筆塗りの際にも、常にA3用紙を敷いています。



たしか一年ぐらい前に購入した600円ぐらいの500枚入りのA3用紙は、一向になくなる気配がありません。


ひとつの作品で10枚ぐらい使用。
→600円÷500枚×10枚=12円



【水性塗料の救世主 ペーパーパレット】
水性塗料を筆塗りする際は、定番ですがウォーターパレットを使用します。

ファレホやシタデルカラーなどの水性塗料は乾燥が早く、すぐにカスカスになります。

水分を含ませたスポンジの上に紙製のパレットを敷きウェットな状態にすることで、塗料の乾燥が遅くなり、シットリとした状態が保て格段に塗装しやすくなります。



たまたま見つけた100均のケースは、スポンジを湿らせるために入れた水が溢れることもなく、また筆の取り回しの妨げにもならないという、浅過ぎず・深過ぎずの程よいサイズで、とても使い勝手がいいです。



近所の文具店で300円ぐらいのペーパーパレットを購入後に、店の裁断機をお借りして3分割させてもらってます。

24枚綴りなので、合計72枚に。


ひとつの作品で多くて2枚使用。
→320円÷72×2=9円(切り上げ)



【伏兵 ガムテープ】
上述のペーパーパレットの表面はツルツルで染み込まないため、水性塗料だけでなくエナメル塗料・瞬間接着剤・パテ類などを出しておくにも都合がよいです。

しかし、貧乏性な僕はもっと安価にならないかと模索し、ガムテープに辿り着きました。



ほとんどの作業で下に敷いているA3用紙にガムテープをペタリと貼り付けて、その上にエナメル塗装・瞬間接着剤・パテ類を出しています。

ペーパーパレットと同様に表面はツルツルしており染み込みもなく、作業が終わったらA3用紙ごと捨てるだけで掃除も不要です。


"瞬間接着剤をほんの少しだけ使いたい"といったシチュエーションでは、ペーパーパレットは勿体ないし、塗料皿では掃除がめんどくさいと感じるので便利です。


自宅に転がっていたガムテープを使用。
→なくなるのは数年後だと思うので、限りなく安価。



【妖刀 特専黒刃】
プラモデルを作るという一連の流れの中では、なにかと"カッターで切る"という作業がつきものです。

切る対象はマスキングテープ・デカール・Amazonの段ボールなど様々ですが、とにかく何かを切ることが多いです。



ずっと前にネットでOLFAの特専黒刃がオススメされているのを拝見し購入して使ってみたら、これがまた切れ味がよく、以来ずっと使い続けています。

さすがにキットに貼り付けたマスキングテープをモールドに沿って切り抜く・デカールをキワで切り出すといった繊細な作業はデザインナイフを使用しますが、ラフに切る作業は全て黒刃をセットしたカッターで行います。


「切れ味が違う」のキャッチコピーに恥じぬ素晴らしい切れ味で、段ボールだろうがなんだろうがズパズパ切ることができます。

切れ味が落ちてきたらペンチで1コマ折るだけ。
お手軽で安価な分、切れ味のよい状態が保てます。

黒光りする刃がなにやら怪しいオーラを放っています。


特専黒刃(小)50枚入りで600円ぐらいだったような..

ひとつの作品で替刃を1/3本ぐらい使用。
→600円÷50枚×1/3枚=4円



【エアブラシ塗装の革命児 ドロップボトル】
エアブラシで塗装する際には、塗料の希釈と攪拌が必須です。

毎回の希釈作業がめんどくさければ塗料瓶を丸ごと希釈してもよいですが、余った分を保管する大容量の容器が必要になります。

その容器を準備できたとしても、攪拌作業は必ず必要です。

その希釈・攪拌を短縮するエアブラシユーザー垂涎(と思う)のツールがドロップボトルです。

Amazonを徘徊し見つけたのが、"BENECREAT 120mlドロッパーボトル" です。

12本セットで1,200円ぐらい。

画像はAmazonさんより拝借しました。


120mlと大容量なので、新品の瓶入りサフを1:2で希釈しても収まります。



希釈した塗料類を入れたら、攪拌ボールを2-3個放り込んで、シャカシャカしてカップにビューでエアブラシ塗装を開始することができます。


ずっと使えると思うので、初期費用(イニシャルコスト)扱い。



【最後の砦 不織布】
自作塗装ブースの記事でもご紹介しましたが、ブースのフィルターには不織布を使用しています。

戸外に塗料を撒き散らすワケにはいきません。

近所迷惑なのは勿論ですが、ご近所から苦情が出ても、自宅内にシンナー臭を漂わせても、嫁サマからプラモデル禁止令が発令されることは間違いなく、それを回避するためにフィルターは必須です。



換気扇用のフィルターをカットするのがめんどくさくて色々と模索した結果、台所の三角コーナーに被せる不織布に辿り着きました。


以前はシロッコファンの手前に取り付けた金網を不織布の中に入れてセッティングしていましたが、最近はファンの吸引力で金網の表面にペタリとくっつけているだけです。

塗装中は頻回に交換しますが、交換作業は汚れた不織布を剥がして新しいものをペタリするだけなので極めてラクチン。


100均の1パック50枚入りのものを、ひとつの作品で10枚ぐらい使用。
→100円÷50枚×10枚=20円



【まとめ】
ひとつの作品につき
○A3用紙:12円
○ペーパーパレット:9円
○ガムテープ:多く見積もって10円
○黒刃:4円
○不織布:20円

ご紹介した分だけですが、合計でなんと55円。

他にも接着剤・塗料はもちろん、ニトリルグローブや爪楊枝・綿棒・ティッシュ・キッチンペーパーなどの日用品も使用するので、消耗品代がコレだけの出費で済むワケではないですが。


僕が普段使っている消耗品をご紹介しましたが、決して各メーカーから発売されているプラモデル用のマテリアルを否定しているワケではありません。

プラモデル用に作られたマテリアルは、性能が高くて使いやすいものが多く、もちろん僕もそれらを使っています。

大事なことは自分のスタイル(僕の場合は貧乏性)を知っておくことと、作業に合わせた道具やマテリアルの使い分けかなぁと思います。


これからもキットやツール代は惜しまない分、消耗品は極力コストを抑える努力を続け、大好きなプラモデルを自分なりのスタイルで作り続けていきたいと思っています。


ここまで読んで頂きありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。